キャラの口調とか違和感あったら指摘お願いします。
入試の日
―――でかい校門だな。てか、校舎自体がそもそもでけぇ。
雄英高校ヒーロー科。過去に多くのヒーローを輩出し、全国各地からヒーロー志望の学生が多く集まる名門校、また倍率は優に300倍を越えるその高校の中でも特に注目を集める学科。今日はその一般入試の日であり、俺――
校舎へと続く道には俺を含めた受験生が数多居り、緊張からか顔を強張らせるもの、その緊張を解そうとしてか友人と会話するもの、
また中には怒鳴り散らすヤツも居た。かくいう俺も人並みには緊張しているし、しかし倍率は高いとはいえ簡単には落ちないだけの準備をしてきた自信はある。
「おう記田、お前も雄英のヒーロー科だったのか!」
「切島か。受験だってのに相変わらず元気だな」
緊張はしてねぇのか。そう返した相手は小中と同窓、また1、2年次にはクラスも同じだった友人 切島 鋭児郎。硬化の個性を持つ熱いヤツで、俺がヒーローを目指す切っ掛けとなった一人だ。
勿論してると言いつつも笑う切島と共に俺は会場へと向かった。
◇◆◇◆
「それじゃあスタート!」
いやカウントはどした!? っておい、フツーに今のでスタートしてるヤツいるんじゃん。出遅れた!……にしても現場じゃ合図なんてない、か。その辺り流石雄英って感じだな。
試験の概要はこうだ。1~3ポイントの割り振られた大量の仮想敵をいる。俺ら受験生はこれを倒すことで得点し、それが
そして俺の個性は
取り敢えず走り出す。仮想敵が片っ端から他の受験生に倒されていく。これは中々面白くないので腰の鞄に手を伸ばし、ピンポン玉サイズの鉄球を幾つか取り出す。これは俺が常備しているモノで、印が定着しやすい加工物だ。これに黒の印を刻み、更に青の印を複数重ねて刻む。黒は単体では効力をもたないが他の色と併せることで蓄積することができ、青は衝撃を放出、重ね掛けることで衝撃の威力を増大させる。つまりこの鉄球は今威力の高い衝撃を蓄積しているのだ。この衝撃は何か別の物に対象――この場合の鉄球 が触れる事で伝播する。
スタートから約2分。徐々に受験生がバラけ始め、同時に目前へ数体の仮想敵が現れる。
―――まずは、1P!
投擲した鉄球は狙い通り仮想敵の頭部にヒット、衝撃が解放されて砕いていく。そのまま近くの密集した仮想敵へと鉄球を投擲、ヒット。更に鉄球を投擲しようとしたところで他の受験生に仮想敵を倒されたので、投擲モーションを止めて再び走り出す。
―――これで、さんじゅっ、くっ!
直前のアナウンスでは残り3分。鉄球自体はまだ余裕があるが、時間的にはあと10体倒せれば上々といったところか。流石にもう他の受験生もだいぶ倒してるだろーしな。
そのとき周囲の地面に皹が入り、轟音と共に巨体が地下から現れる。
十中八九、あれが厄介な0P敵ってヤツだな。あれは倒すのは苦労するだろうし、それなら回避して他を探すのに限るか。周囲の受験生の大半も同じように考えてかあの巨体を回避する方向で動いている。俺も方向を変えるべく周囲を見渡して――
「助けてっ! 足を挫いて動けない子がいる!」
傍らの少女を支えながら叫ぶ黒髪の少女と目が合った。その頭上では仮想敵の巨腕が振り下ろされ始める。
急いで靴と靴下を脱ぐ。足裏には白の印。そして地面には黒の上に重ねた青の印を刻み、思い切り印を右足で踏み込む。白は単体では効力をもたないが他の色と併せることで効力を逆転させる。また黒と打ち消しあう!
―――間に合え!
踏み込むと同時に急加速する。蓄積された衝撃が瞬間的に放出されたのだ。そうして振り下ろされるよりも早く二人を抱えて腕から逃れ、次の瞬間、向かいの家屋に背中から激突した。
「悪い。ケガないか」
「ウチもこの子も大丈夫。それよりそっちこそ大丈夫?」
「気にしないでくれ。鍛えてるし生まれつき身体は丈夫なんだ」
助けたつもりがケガさせるじゃすまないからな。二人にケガがなくて良かった。…俺は軽く流血しているが。
それより問題は巨体の0P敵。動きは若干遅めだが、威力抜群の振り下ろしで辺りに確実に被害をもたらしている。既に疎らながらも他の受験生もいる。これはさっさと倒してしまわないとヤバそうだ…。
「この子は戦うどころじゃなさそうだけど……アンタはどうする?やるなら付き合うよ」
「あぁ…頼む。倒せるかは分からねぇけどやれるだけやってみる」
印の赤と青、黄と緑は互いに反発し、また同色で引き付け合う。幸い先ほど激突した衝撃で破片がたくさん散らばっているので黒の上に赤を刻んで破片同士を結合、熱を帯びた即席の槍を造る。また丁度よく流血しているので地面に重ね掛けて黄を刻み込む。
「ウチ、音を出す感じの個性なんだけど何すれば良い?」
「……そだな。今からコイツで0P敵に風穴ブチ抜くつもりなんだが……」
多分そのあとコイツが適当に降ってくるから、なんとか頼む。
俺の曖昧な返事に分かったと力強く返す少女。0P敵がこちらを向き腕を振り下ろす。俺は即席の槍を持って地面の印の上へ移動して足裏の緑の反発で大きく跳び上がる。そのまま掌の印を白に変え、跳び上がる勢いそのまま胸部に向けて槍を投擲する。
黒が打ち消され熱を放出しながら空を裂く槍が0P敵を穿つ。そのまま俺は落下し、少女が耳のイヤホンジャックから出す音の振動が落下する破片などを振動から細かく砕いていく。
試験終了のアナウンスが聞こえたのは、それから間もない頃だった。
――落下したとはいえ印の反発と引き付けを調整すればケガの心配はなかったので、そこは安心していただきたい――
◇◆◇◆
「……彼は0P敵を倒した際に右腕を負傷した様で、そこは心配な所ですが」
場面は雄英の教員たちの会議へと移る。そこでは今、先ほどの受験内容について講評が行われていた。
「0P敵を倒した…ねぇ。 今年は会場の殆どで0P敵が倒されてたわね。今年は中々良い子たちが多そうじゃない」
「私としては鉄球…でしょうか? 投擲する形で倒していた彼が気になりますね。個性は中々面白そうだ」
「記田 刻己だな、個性は
「そうだね!彼の個性は汎用性ならトップクラスかもしれないけど戦闘能力はそこそこだ。それを補う鉄球、また投擲技術は見事。彼自身の柔軟な態度もグッドだ!」
「では、彼も合格という事ですね。筆記実技共に得点も文句のない合格ラインに達してますし」
「そうだね! さて、次は…切島くんだね。彼は――」
オリ主の個性はそこそこ設定に載せてます。
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