Marker   作:ワワ

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同時投稿二話目。
普段より長いです。
時系列は最初だけ前回より前になります。

オリ主はコスチュームのあのグローブも、鉄球も装備してない状態です。故に戦力7割減。

追記(7/16)
コスチュームのグローブや鉄球はなくても活動できるので装備してませんが、走る時など靴が必要でありながらも、通常の物では“個性”使用が不可能のために『支障をきたす』という理由から、コスチュームのシューズは着用しています。



障害物競争/体育祭編②

雄英体育祭当日、1-A控え室。会場への入場をあと30分後に控えたタイミング。

 

 「お、揃った」

 

 「ハァ!? 記田もう2枚かよ。俺なんかまだ6枚だぞ!?」

 

 「上鳴は始めが11枚スタートだったけど俺は7枚スタートだったからな」

 

 「俺も峰田もそれ位からだったし、上鳴の運が悪すぎるんじゃねーの?」

 

 「だよなー。あ、揃った」

 

俺は切島、上鳴、峰田の3人とババ抜きをしていた。

 

 「次記田の番だぞー」

 

 「おう……!?」

 

ババ引いた…。

 

 「あ、記田ジョーカー引いたろ!? いきなり混ぜ始めやがって!」

 

 「ぜってー上鳴に引かせてやるよ」

 

俺が峰田、上鳴が俺、切島が上鳴、峰田が切島から引く順だ。

 

―――右端からA、10、ジョーカー。

上鳴はさっきから右端だけは引かないから多分2分の1だ。

 

 「………」

 

俺の顔を見ながら両端のカードを交互に触れていく上鳴。

 

 「……くそ、どっちか分かんねぇ…」

 

 「上鳴。ジョーカーは左端だぞ」

 

 「いや、記田の事だから嘘だな。お前は性格悪いからこういう時嘘しか言わねぇ」

 

 「オイラはむしろそうだと思うな。性格悪いから敢えてホントの事言って上鳴を惑わそうとしてんだ」

 

お、峰田正解。

 

 「いやこういう場面でどこにあるとか言う時点で、何にせよ性格悪いだろ」

 

 「…やっぱ分かんねぇ。俺は峰田を信じるぜ!」

 

揃った!

 

右端のAを引いてペアを作る上鳴。これでカードは5枚。

 

 「上鳴、揃ったのは良いけどな。俺はジョーカーを含めて三枚だけだ、次揃えたら枚数は2枚だけ。そうでなくても上鳴はこの中で一番枚数が多いんだ、上手くいっても2回はまだ俺から引かないといけないんだぜ?」

 

大丈夫だ、勝機はまだ十分にある。

 

 

 「てめーらまだトランプやってんのか、随分と余裕だな」

 

その後無事にジョーカーが上鳴に渡り、先に上がった峰田に続いて俺も残る1枚を引いてもらうだけとなったタイミングで爆豪が来る。

 

 「多分2分としない内に上鳴が負けて終わるから、そしたら爆豪もやるか?緊張解せるぜ?」

 

 「やるかアホ。そもそも緊張なんかしとらんわ」

 

 「ハッ!? 誰が負けるって!」

 

 「上鳴…俺揃ったぞ」

 

 「ウソだろ!? マジで負けた!」

 

終わった。上鳴が負け。

 

 

 「皆、準備は出来てるか!? もうじき入場だ!!」

 

気が付けば入場10分前。飯田が皆に呼び掛けている。

それから間もなく、クラス最強と名高い轟が緑谷に宣戦布告して周囲がざわつく。

 

 「僕も本気で獲りに行く!」

 

 

 「なぁ、爆豪」

 

 「あ? なんだスタンプ野郎」

 

久し振りに聞くスタンプ野郎。爆豪は轟の緑谷への宣戦布告にちょっとご機嫌斜めらしいな。

 

 「…体育祭。 どっちが上か勝負しよーぜ」

 

 「あ!? 俺が上に決まってんだろォーが!」

 

 「いーや、分かんねぇよ? 俺が何か切り札隠してるかも知れねーだろ?」

 

 「ならその切り札ごと捻り潰してやるわ!」

 

そう言って離れていく爆豪。

これで少しでも…。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

その後は会場に整列。1年主審が18禁ヒーロー・ミッドナイトであることにざわつき、選手宣誓で爆豪の1位宣言に他クラスが抗議を挙げるなど何かと騒がしい開会式だったが、それはおいておく。

 

第一種目は障害物競争。スタジアム外周をコースとした、1年全クラスでの総当たりレースだとか。このレースである程度のラインに入っていた上位数十名が第二種目に上がれる訳だ。

 

生徒が定められたスタート地点へ無作為に集まり、レースの開始を今かと待つ。

 

蛍光灯が灯る。

 

 

―――それにしてもレースか…早速だな。

 

 「スターーーーーーート!!」

 

合図で一斉に走り出す生徒。ただしゲートは生徒が何十人も同時に抜けられる広さなどではなく、ここが既に1つ目のふるいとなっている。

 

 

それなりに前方に位置取っていた事もありゲートを抜け、密度がそれなりに収まるや否やマークの反発力でブーストして跳躍。僅かの後に地面が凍結して対応できなかった生徒たちの足を止める。

 

―――一瞬前の冷気…やっぱ轟仕掛けてきやがったな!!

 

仕掛けた轟はゲートを抜けた勢いそのままにコースを走って行く。対し他の生徒の多くが凍結したために動けずにいるが、轟の氷を避けられたのは俺だけじゃないらしい。

 

 「そう上手くいかせねえよ半分野郎!!」

 

爆豪を筆頭に1-Aの面々は全員が轟の氷を避けたようだ。

 

 

そのまま走っていけば道が開け、ちょっとした広場が。そしてそこには――

 

 『いきなり障害物だ!! まずは手始め…第一関門 ロボ・インフェルノ!!』

 

―入試の時の…0P!!

 

 「ピピ……対象捕捉…大量!」

 

 

 「マジかよ、ヒーロー科あんなのと戦ったのか」

 

 「多すぎて通れねぇ!!」

 

ただデカイだけのヤツだけじゃねぇ…大量の小さいのがデカイヤツの間を埋めるようにちょこまかと動いてやがる。

これは通り道のヤツをその都度倒していかねぇと…!

 

その時、ちょっと前にいた轟が前方の仮想(ヴィラン)

をまとめて凍結させた。轟はそのまま凍って動かない敵の間を通って行く。

 

 「あいつが止めたぞ! あの隙間だ、通れる!」

 

―――いや、ダメだ。あの凍った(ヴィラン)

 

 「やめとけ。不安定な体勢ん時に凍らしたから…」

 

倒れるぞ。

 

 

その予測(言葉)通り、倒れていく仮想(ヴィラン)。案の定倒れた瞬間にはその真下を通っていたヤツが居たらしく、ザワツいていた―のだが。

 

 

 『“個性”ダダ被りかよ!!』

 

硬化で身を固めていた切島と鉄みたいになる“個性”もち―二週間前に教室前に来てたB組のヤツだった。二人はそのまま走って行く。

 

 

 『1-A 爆豪。 下がダメなら頭上かよ!! クレバー!』

 

更にプレゼント・マイクの実況だと爆豪が―見れば瀬呂に常闇もまた、仮想敵(ロボット)を飛び越えて行く。

 

 

―――飛び越えて…それか!

これは…取り敢えず一体壊してみなきゃな!

 

周りが轟の影響で凍ったヤツの排除や各々の道を切り開く最中。

俺の目の前に迫ってきているのが一体。対し俺は掌を2度合わせ。

 

衝撃

 

右手だけで(・・・)刻む。刻まれた(マーク)から放たれた衝撃はロボットの四肢まで伝播し破壊する。

 

 

―――この調子なら…10体も破壊すれば…。

 

 「ターゲット…捕捉!」

 

近づいてきたヤツに左手を叩き込んで破壊。手頃な大きさの破片を回収する。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 『――怒りのアフガンだ!!』

 

 

プレゼント・マイクによる実況が先頭集団が既に最終関門へ差し掛かっている事を告げる。先ほど先頭を維持していた轟は勿論、第一関門(あのロボ)を直ぐ様越えていった爆豪や常闇らがその先頭集団なのだろう。

先頭集団やそれに準じる俺の前方にいるのは確認できた限りだと精々十数人、別に問題はないハズだ。だって上位数十名に入れば上がれる訳で、第一種目(これ)を突破するだけが目的なら別に最上位である必要なんてないんだから。

 

 

ただ。それが目的なら(・・・・)の話。

俺の目的はただ1つ。

何時だって目の前の命を救うためには努力を、尽力を惜しまず、そこが何処だって、相手がどんな人だって、絶対助け出すヒーロー―あの人のようになること。

そんな俺が…合理性に(かこ)つけて力を尽くさずにいていいものか!

 

 

―――ブースト!!!

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

最終関門 怒りのアフガン。これはつまり地雷原を進めって事だ。先頭ほど地雷の位置を見極めるために時間はかかって不利だが、そもそも地雷を踏まないだけなら歩かなきゃ良いんだよ。

つまり――

 

 「俺は関係ねーーー!!」

 

―飛べば良いだけだろーが!

 

両手からの爆破の推進力を利用して進む。他のヤツらは皆地雷を踏まないようにスピードを落としてやがっからすぐに先頭の半分野郎の位置まで―その先まで進む。

 

 「てめェ。宣戦布告する相手を間違えてんじゃねぇよ」

 

何を思ってか知らねぇが、デク相手にしやがって。

 

 『おぉーっと、ここで先頭がかわったーー!!』

 

俺はてめェも! デクも! 全部越えて1位になる!!

だってのによォ…!

 

 『先頭二人がリードかぁ!!?』

 

 「宣戦布告するンなら俺だろォが、半分野郎!」

 

爆破の余波を受けて目を顰める半分野郎。

主審が何をしたって(・・・・・・)構わないっつったんだ。余波程度問題ねぇ!

 

 「くっ…」

 

 

 

もう少しで地雷原も終わりだ、そうなりゃあとは――

 

 『先頭 爆豪・轟!! そろそろ最終関門を抜けそうだ――』

 

その直後。後方での大爆発に俺も半分野郎も振り返れば。

 

 

 『―A組緑谷、爆風で猛追――』

 

―――デクッッ!?

 

 『―っつーか、抜いたあぁぁ!!!』

 

勢いそのままデクのヤツが俺らの更に前に。

 

 「デクぁ!!!!

俺の前を、行くんじゃねえぇ!!!」

 

――爆速ターボ!

 

 

今度こそ、先頭! 1位に!

このまま少し行きゃァデクも抜けるッ……抜いた…!?

 

デクが何か振り下ろして…地雷が!

 

―――また勢いつけやがっ…つーか爆風がすげェ、クソっ!

 

 

 『緑谷、間髪入れず後続妨害!! なんと地雷原即クリア!!!

イレイザーヘッド、お前のクラスすげえな! どういう教育してんだ!』

 

 『俺は何にもしてねえよ。 奴らが勝手に火ィ付け合ってんだろう』

 

 

 

緑谷のヤツが地雷原を抜けてだいぶ差を空けられた! こうなりゃ半分野郎には……!

 

 『緑谷に続き、同じくA組 轟・爆豪も地雷原を抜け――何だァ!?

誰か飛んでんぞ!!』

 

実況の直後、俺らの前に着地してきたのは――

 

 「取り敢えず切り札その1だ。 爆豪――

―俺が先だ!」

 

 「―スタンプ野郎!!!」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

―――急加速(アクセル)!!

 

直前に投げた破片。それに刻んだマークを使って発動する。

 

 『先頭を追う二人の前に現れたのはA組 記田!

イレイザーヘッド、またお前のクラスだぜ。何だよ!?』

 

 『知らん…が、コイツはその“個性”特性故に使い方が巧い。その賜物がこの結果だろう』

 

嬉しいこと言ってくれるな!

コースが会場(スタジアム)外周ってだけあって曲がれない急加速(アクセル)は多用できねぇが…。

 

―――あと数百メートル。こんだけならなんとかなるだろ。

 

アクセルの推進力が切れると同時に走る。直線までの十数メートル…爆豪らに追い付かれる前に行けるか!?

 

 

 「スタンプ野郎ォォ!」

 

いや、速いな!?

振り返り見れば、爆豪も轟も急速に追い付いて来ている。ただまだ直線には間に合わねぇ!

 

 

その後再び爆豪らに抜かれながらも直線に入り――

 

急加速(アクセル)

 

加速。それも今度は残る3つの内2つ共に使用。さっきまでの更に倍のスピードで二人に追い縋って会場へのゲート手前で更に最後の1個を使用し。

 

 

 『そして緑谷に続いて記田! 轟、爆豪の順でゴール!!』

 

勢いを殺しきれず、思い切り転がったが結果としては何とか2位でのゴールだった。

 

 

 

 

 




一応オリジナルとはいえ、本作の主人公ですし。
それなりに華は持たせたいんですよね。

…百万ポイントは流石に無理ですけど。


爆豪に視点が移る直前、何があったのかはまたいずれ。

オリ主の個性について、どうですか? (今後のイベントを考慮してのアンケート/パワーバランス)

  • 強すぎるんじゃない?
  • 強いけど、まあアリ。
  • 可もなく不可もなく。
  • 弱いと思うよ
  • 即強化すべき!
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