やべぇぜ。2話目から設定が初期のものを離れてしまった……。
朝。それはいつだってやって来る。俺が産まれた日も。父が泣いた日も。初めての友人が出来た日も。友人達との最後の日も。新たな路を求めた日も。そして、今日も――
―――朝は等しく来ていたのだ。
◇◆◇◆
朝。洗面台にて顔を洗って歯を磨き、軽く体操してからジャージに着替える。寝起きの強張った状態から運動モードに切り替える。時刻は一般的に早朝と言えなくもない時間。リビングを見れば父が朝食を作っているところで、テーブルには郵便物の束が。
「じゃあ父さん、行ってくる」
「おう。行ってらっしゃい」
郵便物は一旦後におき、外出する旨を簡単に伝えて家を出る。とはいっても行き先などの明確な目的はない。毎朝の日課、ジョギングである。俺の個性は汎用性の高さこそ学内でも評判だが、しかしその能力は個性自体の戦闘力に限って言えば知るなかではワースト圏内だ。その俺がヒーローを目指す以上、体作りは欠かせない。
そして今日、あの雄英高校ヒーロー科の一般入試からちょうど一週間が経つ。受験結果――合否の通知はそろそろ来ておかしくない頃であり、もしかしたら先ほどの束の中にあるのかもしれない。
入試当日を振り返ってみれば。筆記の方は自己採点ではまず合格ラインは越えた。むしろ充分な好成績だと評価できるほどに。実技は…不安が拭えないが一応ポイントとしては39P。他の受験生が話していたのを聞く限りでは平均を越えているハズだ。自惚れと思われるかもしれないが合格は充分見込めるだろう。
考えながらもコースが近所の公園の外周に入ったときだった。
「ん、あれ? お前記田じゃん。」
「あれ……切島、イメチェンでもしたか?」
おう! 力強く返してきたのは友人の切島 鋭児郎。しかしその容姿は俺の見知った姿からだいぶ変わっていて…。
「高校デビューだ。まずは形からでも入ろうと思ってな!」
「なるほどな、俺もイメチェンでも考えてみるかな」
髪を赤く染めて新しい髪型にセット。まるで以前切島の家で見せられたとあるヒーローを思い起こさせる。
―――形から入る、か。
「なぁ切島。一緒にジョギングでもどうだ?」
「良いな!コースは昔と同じか?」
「ああ!」
◇◆◇◆
「ただいま」
「お帰り、刻己」
郵便、刻己宛だったよ。雄英からだ。優しげな声で語る父さん―記田
「一応、朝食はあるけど食べるかい?それとも、見てからにする?」
「先に見てからにするよ」
テーブルの郵便物から一通の手紙を取り出した父さんは俺に手渡す。俺は、手紙を持って自室へ飛び込んだ。
「……ッ…~~ラァッ!」
……思わず声が漏れるほどに頑丈な手紙だ。これでも鍛えてる方だと自負してるんだが…。 とにかく中身が出てくる。
―――これは、何だ?
『私が投影された!!!』
んぁッ!? いやオールマイト、オールマイトじゃないか!何があった!? あれ、そもそもオールマイトって雄英の教師だったっけ…。
『ハッハッハッ!! 驚いてるな、記田少年! そうさ。私は今年から雄英の教職を勤めることになったのさ! 』
まあ私の事は良いのさ。それよりも。
『記田少年。 君の成績だが……筆記は中々の高得点、問題ナシの合格点さ!! そして実技だが、実は君たち受験生には知らせていないもう1つの評価があったのさ! それが
今回の試験、それはヒーローとしての適正を見る実技試験。 ヒーロー足るもの、勿論敵を制圧するための戦闘能力は必須。しかし! それだけではヒーローは勤まらないのさ。そう、己が身を犠牲にしてでも窮地に陥った市民及びヒーローを救うこともまた、ヒーローに必須の適正!!
『君は
振り返ってみて、まず合格してるだろうとは思っていた。 しかし拭えなかった不安感。でもそれをNo.1ヒーローは簡単に拭い去ってしまった。これが、ヒーロー…!!
俺は安心感から脱力して、天井を見上げていた。
―――母さん。 俺。 雄英に行きます。
きっといつか、
◇◆◇◆
「父さん。じゃあ行ってくるよ!」
「おう、行ってらっしゃい刻己」
◇◆◇◆
「ここが1-Aの教室か…。いやデカいな!?」
バリアフリーを意識してかかなりデカい扉。誰が通るんだよ…。すげぇな雄英。ともかく、だ。しっかりクラスメイトと楽しくやれたらいいんだが…。絶対に居るよな、クラスに1人イヤなヤツ…。
「あ!?てめェ何様のつもりだ。爆破すんぞ!」
―――居たァァ!! イヤなヤツ!
「い、いやぁ僕は……その…」
「あ!? モゴモゴ言ってないでさっさと喋れや!」
なんか緑のモサッとしたヤツが金のツンツンしたヤツに絡まれてる! まさか校舎裏でありそうなシーンがこの雄英の教室で行われるとは! 大丈夫か雄英!?
……なんか金髪がこっち見てる…。
「てめー何こっちじっと見てんだよ何かついてっか、なあ!?」
「……!?」
絡まれたァ!めんどくせェ!絶対地雷だコイツ!
「聞いてんだよ返事しろや!」
少し離れたとこにいたのだが金髪ツンツン頭がこっちに歩きながらキレる。正直いきなりすぎて何が何だか分かっていなかったのだが――
―――ソイツは、俺の
「シカトしてんじゃねェ――」
◇◆○●
教室がザワザワで包まれる。原因は1つ。あの黒髪の彼だ。
その直前まで、かっちゃんは僕に詰め寄ってきていた。ただその際に僕の後方に居た彼と一瞬目があった様でその彼に詰め寄り始めたんだ。件の彼はかっちゃんの調子に驚いてるのか一言も発しない。その内かっちゃんが彼の元に着いてその首元――正確には制服の襟部分を掴んで、でも流石にかっちゃんもここで個性を使いはしないだろう…そう思っていた僕は、いやおそらく僕たちは目を見張ることになった。何故なら、彼がかっちゃんをあっという間に床に叩き付けたから…。
「くっ…てめー何しやがる!やんのかコラぁ!?」
「うるせぇな。アンタこそ人に喧嘩売らなきゃ生きていけねーのかよこの金髪ツンツン頭! 」
「ンだと! てめーぜってぇブッ殺す!」
「上等だ! 初日から保健室登校にしてやらぁ!」
ヤバいよ!かっちゃん思いきり個性使う気じゃないか!相手の彼も、個性は知らないけどかっちゃんを叩き付けるような能力の持ち主。今でも十分大事だけどこれ以上は洒落にならない!
「君達!喧嘩は―」
飯田くんが止めに入ろうとし、黒髪の彼は腰を落とし、かっちゃんは個性を発動させようとして――発動しなかった。そして何か布のような物が二人に巻き付き、動きを止める。
「お前ら。静かになるどころか喧嘩を始めようとするとは良い考えじゃないか。全くもって合理性に欠ける」
目を光らせ髪を逆立てる
個性把握テスト直後までで序章とするつもり。
そのあとに簡単なオリ主の設定などあります。