ホントは戦闘訓練の導入だけのつもりでしたが文字数が少なかったのでそのまま戦闘訓練を。
ただクラスが21人ですし、若干のシステム変更の為に次回も戦闘訓練が少し続きます。
まぁ、オリ主の戦闘シーンとしては一応これで2回目。
オリ主の個性がどう使われるものなのか、参考程度に。
戦闘訓練①
登校二日目。 今日から授業が始まる。ヒーロー科といえど当然ながら中学から引き続いての必修科目はあり、俺たち1-Aは英語を受けている。
「おらエヴィバディヘンズアップ、盛り上がれー!!」
―――なんか、普通だ
英語の担当は実技試験の解説及び監督をしていたプレゼント・マイクだった。別におかしいのかと聞かれれば全くもっておかしくはないんだが、ヒーロー科はこういった必修科目もまたどこか違うのかと思っていた。 ……ちなみに雄英、初日から予習が欠かせない程度にはレベルが高い授業だった。倍率300倍は伊達じゃない、ということだ。
◇◆◇◆
「流石プロヒーローの作る料理、うまっ!」
「俺パン派なんだが、白米もめちゃくちゃ美味いな」
「へー。記田くんはパン派なんだね」
「ああ。朝食はいつもエッグトーストをメインで食べてる」
昼休み。俺は切島と共に食堂に来ていて、ちょうど食事するところだった緑谷たちと共に昼食をとることになった。
この食堂はプロヒーローのクックラッシュが調理したものを安価で提供している。クックラッシュ曰く、
「白米に落ち着くよね。最終的に!!」
とのことだ。といいつつも白米に限らずパンも麺類もどれも美味そうなので、今日は白米だが明日からは取り敢えず全部試してみようと思っている。
「記田くんって結構大食いなんやね」
と言う麗日。
「ん、そんなに俺多いか? 緑谷とか……あ、意外と少ないのな」
「記田が多いんだよ。 俺も緑谷も飯田も、お前に比べたら少ないぞ」
「ま、まぁ体作りにはたくさん食事を摂ることも必要だからな…」
そうは言ったが、切島も俺と同じく昔から体作りには取り組んでいるし、緑谷も増強型の個性らしいから…。 俺が食べる量が多いだけなのだろう。 ……考えたこともなかった。
このあと昼食をしていて、飯田もヒーローの肉親が居ること、緑谷が
◇◆◇◆
そして午後。ついに待ちわびたヒーロー科ならではの授業が始まる。それこそがヒーロー基礎学! ヒーロー科の授業において最も単位数の多い授業。その内容はヒーローが必要とする様々な経験を積むための多様な訓練だとか。
「わーたーしーがー!!」
そしてこの時間。俺たち1-Aのヒーロー基礎学を受け持つのが――
「普通にドアから来た!!!」
「オールマイトだ…!! すげえや。本当に先生やってるんだな…!!」
昔のコスチューム…。それに平和の象徴が授業か…!! これはすげぇ貴重な体験だ。オールマイトの授業は、一体どんな授業なんだろうな……!
「早速だが、今日はコレ!! 戦闘訓練!!!」
教室内がざわめく。いつかはやるんだろうと思ってたけど、まさか最初の授業から戦闘訓練とは…。さらにオールマイトが話すに合わせて、教室奥の壁が動き始める。
「入学前に送ってもらった“個性届”と“要望”に沿ってあつらえた…」
「「
―――すげぇ…。 俺の出した要望を叶えつつ個性に適した設計か!
「格好から入るってのも大切な事だぜ、少年少女!! 自覚するのだ!!!! 今日から自分は…ヒーローなんだと!!」
ヒーローコスチューム。それはヒーロー活動をする上で欠かせない要素だ。個性にあわせ、また敵との戦闘、災害現場での救助などそのヒーローが重きを置く分野での助けとなる設計がなされている。またそのヒーローの存在を人々に印象づける上でも重要なファクターである。
例えば緑谷は全身を覆う形のコスチューム。爆豪は腕に戦闘などの助けとなるサポートアイテムを取り付けたもので、他にも一部状況下での視界確保を目的としたのであろうモノを取り付けたコスチュームもある。
俺のコスチュームはどんな環境にも対応できる事を最優先としつつ、また敵との近接戦闘に対応できるように腕や脚に装甲を取り付けている。また個性の都合上、グローブやシューズはサポートアイテムに詳しい父さんに相談して設計した特別製を作ってもらった。
「先生! ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」
…あのフルアーマーが飯田か。ゴツっ。
ともかく、俺たちが今来ているのは飯田の言う通り入試で実技試験をやった演習場。
「いいや! 屋内での
対人…つまり対敵を想定して行うわけか。オールマイトによると、ヒーロー、敵で分かれて2対2の屋内戦をやるんだとか。で、敵側はアジトという設定の屋内のどこかに核を配置、ヒーローはそれを処理しようとしているのだとか……画風といい設定といい、とにかくアメリカンだな!!
ヒーロー側の勝利条件は敵の確保ないし核の回収。対する敵側の勝利条件は核の防衛かヒーローの確保。
「しかし先生! それでは一人余ることになってしまいますが、その一人はどうなるのでしょうか!?」
「ふむ、それではこうだ。計10チームがヒーローと敵に分かれて5試合行う。各試合についてMVPを決め、その5名と余った1名で再度チームを決め、もう一試合行う!! コンビ及び対戦相手はくじだ!」
しかしオールマイト、カンペめっちゃ見てるな。今年からで教師としては新人、ということなんだろうが、平和の象徴がカンペ見てるのはなんか複雑だ…。
「適当なのですか!?」
「プロは他事務所のヒーローと――」
緑谷ェ。 そして飯田も一々質問攻めするなぁ、真面目かよ。まぁ他が質問する必要はなくて楽なんだが。 でいつの間にか飯田納得してるし。
「チーム分けは――
A:麗日、緑谷 B:障子、轟 C:峰田、八百万
D:飯田、爆豪 E:芦戸、青山 F:口田、砂糖
G:上鳴、耳郎 H:記田、常闇 I:尾白、葉隠
J:蛙吹、切島
そして余ったのが瀬呂少年だな」
常闇…彼か。まだ個性を知らない所かほとんど話したことはないんだが…。
「そして最初の対戦相手はこいつらだ!!」
ヒーロー:Aチーム、
「敵チームは先に入ってセッティングを! 5分後にヒーローチームが潜入でスタートする。 他の皆はモニターで観察するぞ!」
◇◆◇◆
「ヒーローチーム、
「負けた方がほぼ無傷で、勝った方が倒れてら…」
「勝負に負けて、試合に勝ったということか」
な、あれはキツいぞ…。爆豪のヤツ容赦ねぇな…。というかケガすげぇけど一階から五階ぶち抜く緑谷も緑谷だ…。音声がないから何話してたかは知らないが、あの二人大丈夫な関係なのかアレ。幼馴染じゃないのかよ。
「今戦のベストは飯田少年だけどな!!!」
「なな!!?」
「常に下学上達! 一意専心に励まねば、トップヒーローになどなれませんので!」
八百万、ねぇ…。 この人凄いな。なんというか、典型的な優等生ってタイプだな。
その後場所を移しての第二戦。ヒーロー:Bチーム、敵:Iチーム。轟がビル全体を凍らせて即終了。MVPは轟。
第三戦はヒーロー:Jチーム、敵:Fチーム。砂糖と切島が共にパワータイプかつ接近戦をしている間に、蛙吹が口田と遭遇。隙をついて核を回収。MVPは切島だった。どちらかというと蛙吹の方だと思っていたのでビックリしたが。
続き第四戦はヒーロー:Eチーム、敵:Cチーム。あの優等生のチームだ。Eの二人が着実に核の捜索を進めている間に峰田が奇襲、峰田自身は確保されたものの個性を用いて青山のビームを完封しつつ八百万がヒーローチームを確保した。 MVPは峰田。
そして遂に第五戦。ヒーロー:Gチーム、敵:Hチーム。つまり俺は
◇◆◇◆
1階層5フロアから成るビル。その5階中央フロア。
「さて、こうして同じチームになった訳だが。よろしくな、常闇。あぁ、俺の事は何と呼んでくれても構わねぇよ。呼びやすいヤツで良い」
「そうか。ではよろしく頼むぞ、記田」
「おう! …ところで常闇。次の試合なんだが――」
俺たちが核をセットしたのはそこ。一階から距離の離れた五階かつ五階の中でも階段から最も時間の稼げる場所。
「次の試合。Gチームの耳郎と上鳴には悪いが、核には辿り着かせねぇ。速攻で決める!」
◇◆○●
5分間のセッティング待機時間、ビル前にて。
「上鳴。ビルに入ったらまずウチが索敵するから、アンタは一応奇襲とかに注意してて。常闇…は個性があまり分かんないけど、記田の個性は割れてる。特に急加速はその気になれば凄い速いから、いつやられても対応できるようにしないと」
「おう、任せろ! で、それからは耳郎の索敵次第だけどどーする?」
「記田はあの性格の悪さだし、さっきも言ったけどどこかで奇襲してくる一択だと思う。それで常闇が核の傍で待ち構えてる感じ。まぁ個性があまりわからない以上は油断は出来ないけどね」
Gチームの作戦が耳郎の索敵次第で随時対応していくという形でまとまった所で、戦闘訓練開始。
「じゃ、入るぞ」
「うん」
「よっ、ヒーロー! お仕事ご苦労様でーす!」
「なっ!?」
『マジかよ。記田のヤツ入ってすぐ前に居るじゃねーか!?』
ビル一階通路。それも突入して始めの視界内に立つ記田。
『記田少年、何を考えてるんだ…!?』
第一戦での爆豪や前の試合での峰田も奇襲を選択したが、あまりにも早すぎる遭遇。モニター越しで見物していたメンバー全員がその展開に驚きを示す。そしてそれはヒーローチームも例外ではなく…。
「上鳴、放電!いーから!」
「おう! 悪ぃな記田、しばらく寝ててくれ!」
すかさず放電する上鳴。耳郎は咄嗟に屋外へ逃れる行動をとり、電流が床を伝う…のだが記田に変化はなし。
「はっ、なんで!? 効いてねぇ!」
「上鳴、ここは電流無効だ。お前の個性は完全に対策してある」
そんじゃまぁ!
「悪ぃな上鳴、しばらく寝ててくれ!」
急加速で記田が距離を詰め、上鳴の鳩尾を完全に捉える。勢いのついた一発をモロにくらった上鳴が壁にぶつかり、そのまま気絶したように動かず。
「上鳴、ちょっと早すぎでしょ!」
仕方なく屋内に戻る耳郎。耳郎に蛙吹のように屋外を壁伝いに動く手段はないため、目の前の記田を突破するしかない。
いやホントどーしよ…。これ、気絶したフリしてるとかじゃなくて上鳴完全にオチてるし…だからウチ一人でほとんど消耗なしの記田を相手にしなくちゃいけないワケで……。
記田は耳郎のイヤホンジャックから少しでも離れるように距離を空け、投擲するのだろう、鉄球を手に持つ。
「どーする耳郎。こっちはまだ常闇も健在でかなり優勢。お前らに勝機なんかないし、時間の無駄だ」
大人しく確保されるか、それとも時間一杯頑張ってみるか?
「やるに決まってんでしょ」
『うわぁー、記田くん性格わるっ!』
『アレが素? ヒーローってよりヴィランじゃん』
『記田ちゃん、敵役様になってるわね』
『だが実際どーやったかは知らないが、記田の言う通りではあるしな』
モニター越しの見物メンバーの大半が記田に否定的な態度をとる。この時以降、記田に性格が悪いというレッテルが貼られるのだが、本人はそれに気づかず耳郎を相手している。
耳郎がプラグを刺そうと距離を詰めようとし、記田はそれを避けて距離を空ける。それが何度か繰り返された後、記田が先ほどではないものの急加速、耳郎の背後に回る。
―――しまった…、反応できないっ!
「んじゃ耳郎、お疲れさん」
耳郎確保。
○●◇◆
第五戦。ヒーロー:Gチーム、敵:Hチーム。耳郎を記田が確保した後、そのまま気絶した上鳴も確保してHチームが勝利。MVPは記田。
こうして出揃った各試合のMVP五人。飯田 天哉、轟 焦凍、切島 鋭児郎、峰田 実、記田 刻己。彼らに加え先ほどのチーム分けで一人余った瀬呂の六人で、屋内戦闘訓練最終戦が行われる。
再度のくじによるチーム分けは、
ヒーローチーム:切島、轟、峰田。対する
5分の待機時間。ヒーローチーム、敵チーム共に作戦を練り、遂に今始まる最終戦!!
まぁ不運枠といえば瀬呂くんだし、そりゃくじだから余りになってもおかしくはない気がする。
そしてあまりにも不遇すぎる上鳴。個人的にはかなりの当たりの部類に入ると思うんですが、オリ主の個性の都合上、こうして準備時間が与えられた上に上鳴の個性は完全に割れてる訳ですから上鳴は完封されてしまうのです。
なぜ上鳴の電流が無効になったのかは設定にて各マークの効力を見ておくと楽かも。
まぁ後でオリ主が上鳴に謝罪ついでに今回の種を語りはしますが。
常闇くんファンの皆様。せっかく記田くんのパートナーで戦闘がやっと出るかと思ったかもしれませんが、ごめんなさい。常闇くんの出番はまた今度になります。