Marker   作:ワワ

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ハイ、委員長決めの回です。 そしてUSJ導入も兼ねてます。
サブタイのネーミングは突っ込まないで。

あ、今回は閑話含め2話同時投稿です。



決めろ!委員長!/USJ襲撃編 ①

 

 

初めてのヒーロー基礎学ということでかなりヒートアップした戦闘訓練の翌日。普段は朝のトレーニングとかもあって来るのが遅めな俺だが、今日はちょっとした都合から早く出て学校に来たのだが…何故か耳郎が立ち止まっている。

 

 「おはよ耳郎、どうした?」

 

 「あ、おはよう記田。あの通りでさ、ちょっと通りづらいんだよね…」

 

校門前に陣取るマスコミの群れと、前を通ろうとしてインタビューの嵐に巻き込まれる生徒。

 

―――あー、あれはキツいわー。

 

おそらく―ていうか確実に、あのインタビューの嵐に気後れしているのだろう。

 

 「これは、まぁ…仕方ねぇだろう。誰だってそーなる、俺だってそー…なる…」

 

いや、相澤先生ならフツーに気にせず通ったり、むしろ追い返したりしそーだな。

 

 「あ、それありそう」

 

 「だろ? つってもここでずっと居てもどうしようもねぇしなー」

 

あ、そうだ。この平べったい石にでもマーク刻んで……で、コイツを校門前まで投げてっ…!

 

 「…何してんの?」

 

 「ま、いーからいーから。 それと耳郎、ちょっと我慢してくれ」

 

え? と戸惑う耳郎をいきなり抱きしめて急加速。

 

 「すみませーん、インタビューお願いしまーす!」

 

 「オールマイトの授業どんな感じですか!」

 

あっという間に校門前のインタビュアー前に移動し、なんとか勢いを流しながらさっき投げた平べったい石のマークを利用して校門の内部へ方向変えながら急加速!

 

 

幸い人が居ないタイミング―まぁそれを狙ってというか確認したタイミングだったので人にぶつかることなどはなく、また二度目は勢い弱めだったのでマスコミを降りきりつつ安全に登校完了。

 

 「悪いな耳郎。 こうした方が楽だろうと思って…」

 

どうした、大丈夫か。

 

 「…大丈夫じゃない」

 

離したら耳郎がなんだか俯いて黙っていたのだが、反応したかと思うと耳郎の耳からジャックが延びてきて――

 

―――ギャァァァァ!!!!

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

ここは…? ……知らない天井だ…。

 

 「ようやくお目覚めかい」

 

 「貴女は…リカバリーガール? ここはどこで、俺は何を…」

 

 「アンタ大丈夫かい? ここは保健室、アンタは同級生の女子に校舎前で倒れてるところを見つけられて、ここまで連れてこられたのさ」

 

 「そうですか。 …っ!」

 

頭が、痛い…。なんかさっきから耳に違和感が…。

 

 「アンタ、頭打って気絶してたみたいだよ。 鼓膜も破れてた。 一応軽く治癒しといたけど、何があったんだい?」

 

 「それが、今朝の記憶が全くなくて……」

 

 「…そうかい。 ま、深くは聞かないさね」

 

呆れるように言うリカバリーガール。

 

 「ともかく行きな、もう昼休みだ。 治癒はアンタの体力を使うからね、しっかり昼食べてしっかり勉強しな」

 

厳密には四時限目が終わる少し前だけど、構わないさね。

 

 「…ありがとうございます、お世話になりました」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 「お、記田。元気そうでよかった!」

 

 「スタンプ野郎じゃねえか」

 

保健室を出てランチラッシュのメシ処へ向かう途中、切島と爆豪、上鳴に出会った。どうやら俺が倒れて保健室に居るというのを聞き、これから行こうとしていたらしい。

 

 「悪い、心配かけた」

 

 「心配なんざしてねぇよ!」

 

 「それでどうだったんだ?」

 

 「頭を打ってたのと鼓膜が破れてたらしい。まぁそれは治癒してもらったから良いんだ。 ただ今朝の記憶が無くてさ。爆音を聞いた覚えはあるんだが……」

 

 「爆音…なら爆豪じゃ「俺じゃねえ」…そ、そうか」

 

 「とにかくメシ行こーぜメシ! 行くだろ?」

 

 「おう!」

 

爆音から爆豪を連想したであろう切島に、爆豪が食いぎみに言う。 上鳴はそれを取りなそうと話題を変え、俺がそれに乗る。そして俺たちは食堂へと向かった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

昨日は白米を食べたので、今日は蕎麦を頼む。

 

 「お、記田は蕎麦か。 蕎麦好きなの?」

 

 「いや、好きでも嫌いでもねー。 そーいう上鳴は…ハンバーガーなんてあったのかよ」

 

 「おう!今度記田も食べてみろよ。 にしても記田。その量は多くねーか?」

 

上鳴が早くに四人座れる席を取ってくれていたので、俺は斜め前に座る。

 

 「いや、これでも腹八分ってとこだ」

 

だから上鳴、ひくな。ひかないでくれ!

そこへ切島と爆豪が昼食を持って戻って来て、話題は二人の主食に移る。

 

 「二人とも早ぇーな!記田、横座るぜ」

 

 「おう」

 

 「それで切島と爆豪は何にしたんだよ!」

 

 「俺は白米だな!」

 

 「爆豪は…げっ」

 

 「げって何だ、げって!ただのラーメンだろうが!」

 

いや、唐辛子をだいぶかけたらしきラーメン……だけじゃねぇな。 これはデスソースまで入ってやがる。

 

 「と、取り敢えずさ、午前は何かやったのか?」

 

 「あ、あぁ。 委員長決めたぜ!」

 

 「確か委員長が緑谷で八百万が副だ!」

 

……。

 

 「爆豪、ぜってーキレたろ?」

 

 「あぁ。 すげーキレてた」

 

 「聞こえてんぞてめーら!?」

 

隣に座る切島とヒソヒソ話してたつもりだったんだが、思い切り爆豪に聞こえてて怒鳴られた。

 

 

 

それから十数分後。 食事を終えた俺たちが廊下を歩いていた時の事だった。

 

 『セキュリティ3が突破されました。 生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください』

 

 「あ?何だ?」

 

 「なんか緊急っぽいな」

 

警報が鳴り響き、あっという間に廊下に生徒が溢れかえる。セキュリティ3というくらいだから、きっと緊急性が高いのだろう。溢れかえる人々は皆パニックに陥っていて、俺たち四人は互いにバラバラになってしまった。

 

 「やべ、前に進めねぇ」

 

 「んだコレ」

 

人々の波に押され、壁に押さえつけられる。その時。

 

 

 「大丈ー夫!!」

 

あれは、飯田!?

 

 「ただのマスコミです! なにもパニックになることはありません、大丈ー夫!!」

 

非常口の標識と化した飯田が、パニックに陥っていた生徒へ向けて呼び掛けていた。

 

 

その後生徒たちのパニックは解消され、警察が到着すると共にマスコミも撤退した。

いつの間にか委員長になっていた緑谷は午後の授業の始めに飯田こそ相応しいと飯田を委員長に推薦。飯田がそれを受けて委員長となり、それからは何事もなく進行された。

ただ一点。何故かやたらと耳郎に睨まれている事を除けば。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

それから数日後。その午前は特に何もなく、午後がやって来る。

 

 「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイト。そしてもう一人の三人体制で見ることになった」

 

 「ハーイ! なにするんですか!?」

 

 「災害水難なんでもござれ。 人命救助(レスキュー)訓練だ!!」

 

 

 「レスキュー…今回も大変そうだな」

 

 「ねー!」

 

 「バカおめー、これこそヒーローの本分だぜ!? 鳴るぜ!! 腕が!!」

 

 「水難なら私の独壇場ケロケロ」

 

 

全く集中できない。何故かここ数日、ずっと隣の耳郎に睨まれている。それとなく、ならまだ良かったものの、この前の委員長決めの日からかなり睨み付けられている。それに加えて理由が分かるならともかく、理由が全く分からないときた。

中学までの7年間において、こうして睨まれる時は大抵喧嘩したヤツだったものだが、耳郎とは特に喧嘩した覚えなんてないからだ。

 

 

 「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。 訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。 以上準備開始」

 

取り敢えず準備をしなければならないようなので、一旦席を立ちコスチュームを取りに行く。

俺はコスチュームを着ないメリットなんて無いからな。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 「バスの席順でスムーズに行くよう番号順に並ぼう」

 

飯田、委員長やってんなー。

 

 

俺の席は…だいぶ後ろの方だな。

 

 「隣、常闇なんだな。よろしく」

 

 「いつぞやの戦乱ぶりだな、記田」

 

 「あ…あの時はすまん、一人で突っ走っちまった」

 

 「気にするな。それはお前の策略が上手く機能しただけのこと、別に謝る必要はない」

 

 「そうか、そういってもらえると助かるぜ。 まぁ次があればその時はよろしく頼む」

 

 「そうだな。 その時こそ俺の力をお前に見せるとしよう」

 

 

 

 

 「起きろ、記田。 ついに目的の地に辿り着いたようだ」

 

 「ん…寝てたか。 悪い」

 

常闇に起こされて間もなく、バスが停車する。

 

 「落ち着いて、順番にゆっくりと降りるんだ!」

 

んー、飯田、委員長やってんなー。

 

 

 

 「すっげーー!! USJかよ!!?」

 

バスを降りて俺たちが入った施設。そこは某有名遊園地を思わせる壮大な構造だった。

 

水難事故、土砂災害、火事……etc.

 

 「あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です」

 

その名も……

 

 「ウソの(U)災害や(S)事故ルーム(J)!!」

 

……おい、略称一緒だが大丈夫か。

 

教室で相澤先生が話していたもう一人の先生が、目の前の宇宙服を着たようなコスチュームを着用したプロヒーロー 13号だ。

 

 「この授業では…人命の為に“個性”をどう活用するかを学んでいきましょう」

 

君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない。

助けるためにあるのだと心得て帰ってくださいな。

 

 「以上! ご静聴ありがとうございました」

 

 「ステキー!」

 

 「ブラボー!! ブラーボー!!」

 

13号先生の長…素晴らしい言葉に称賛の声を上げる数名。 それにしても、飯田テンション高くねーか…?

 

 

 「そんじゃあまずは…」

 

 

 

 「一かたまりになって動くな!」

 

 「13号!! 生徒を守れ」

 

それは、唐突に俺たちの前に現れた。

 

 「何だアリャ!? また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」

 

 「動くな! あれは(ヴィラン)だ!!!!」

 

プロが普段相手しているモノ―途方もない悪意。

 

 

 

 





えー、前半でオリ主が早く来てた理由は中々しょうもない理由です。別に今後関わってくることはありませんし、むしろ普段は遅いということを示すのと耳郎とのちょっとしたイベントを起こすためだけです。

これではっきり分かったな? 本作ヒロインは響香ちゃんだ異論は許さん。

あと委員長決めはどーせ記田も自分に入れるだけなので必要ないと判断し寝ててもらいました。非常口飯田は絶対に欠かせないので書いた。


そして常闇くん推しの皆様。口調、何かおかしかったりはしないでしょうか。 精一杯考えたんですが……むしろ一番時間かけたんですが……。

ともかく、これでちょっとしたフラグが立ったな。
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