左手の薬指   作:鯖缶

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7話

「…具体的な魔法の詳細聞いてなかったなぁ…」

 

なにか呪文の詠唱とかいるんだろうか、道具とか使うんだろうか、それとも魔法陣とかが出るんだろうか

 

魔法といえば主にこの三通りに分かれると思うのだけれど、どれなのかは聞いていない、そもそも道具を使うのであれば詳細を聞かないと類推すらできない

 

「…どうするか…」

 

『魔法使い』心惹かれるワードではある、だけどそれに付随するものがわからない

 

…うぅん……僕は一体

『何の』『魔法使い』なのか…

 

流石にさっさと出ていった手前

今更になって聞きに戻るという訳にもいかないし、電話番号も交換したいないのだからアポイントメントも取れない

 

「…うわ…今更になって失策…」

 

部屋のベッドの中で

ひっそりと頭を抱える僕だった

 

「…さて、気を取り直していこう」

 

魔法使いと言ったら有名なのは漫画やゲームなら『魔法陣ぐるぐる』『ドラゴンクエスト』小説なら『ゼロの使い魔』『ハリーポッター』など多岐に渡る

 

ぐるぐるが①、杖で魔法陣を描き、対応する名前を宣言することで魔法を発動していた。

 

ゼロの使い魔、ドラクエ、ハリーポッターが②、杖を持って魔法を宣言することで魔法を発動していた、なお杖なし呪文(ワンドレスマジック)は高練度な人物に限るようだが、これらの世界のいずれでも可能らしい。

 

「可能ならハリポタ式がいいんだけど…」

 

逆にどうしようもないのは『ぐるぐる式』発動に時間がかかる上に誤発動もある。

ΤとΔを間違えて発動するとか主人公もやっていたし

 

「…そうだったらまず覚えるところから始めなきゃならないな…」

 

一番簡単と相場が決まっている

火属性の魔法をイメージしよう。

 

「さて、ハリポタ式ならまずは杖を用意しなきゃ話にならないけど

それ以外だと仮定すると…」

 

人差し指を立てて…

 

「イグニス」

ラテン語での『炎』を宣言する

ラテン語は古来魔法に多用されて来た古の言語なので多分これで…

 

見事に何も起きないですね

 

「…ファイア」

 

気を取り直して英語に切り替え

 

「…何も起きない…」

 

ちょっと虚しくなる

 

「…えっと…じゃあ………」

 

次に多いのが掌からでるタイプなので

とりあえず手を窓の外に向けて。

 

「…ん?」

その時、僕は僕自身の手の指に

指輪が付いていることに気づいた。

 

「指輪?」

 

その指輪はやたらとゴツくて

銀らしき金属装飾が施された大きな石が付いている、恐ろしく似合わない。

 

「コレか?魔法の起動鍵は」

 

そう呟いた瞬間、

頭の中にシルエットがよぎる。

 

そのシルエットは黒いローブを着た長身な人影で、今僕がつけているものと似た、やたらゴツい指輪と、同じくやたらゴツいベルトをしていた

 

 

「!」

 

その人影の真似をして、

指輪をベルトにかざす

 

コモン(コネクト)=ナウ』

指輪が光ると同時にベルトが音を発して

 

慌てて手を向けた窓側に、

緑の魔法陣が展開する

 

10秒ほど待って見て、何も起きなかったので手を動かしてみるも

魔法陣は宙に浮いたままだ。

 

僕は意を決して、

その魔法陣の中に手を入れる

接続(コネクト)と鳴っていたから、どこかに繋がっているのかもしれない

 

「…なにこれ?」

 

何かに当たった手を、

それを握ったまま引くと

 

「…鉤爪?」

 

手甲と鉤爪が一体化したような武器?が出てきた、それと同時に魔法陣が消滅して

ナニカが急激に失われた感覚

 

「!……」

 

多分これが、いわゆる所の『魔力』に相当するものなのだろう

あんまり詳しくはわからないけど。

 

「…力が抜けるな…」

 

なんというか、表面的には変わらないけど中抜きしているというか

水風船の水を空気と入れ替えたような、確実に何かが欠けた感じがする

 

「これが魔力の欠乏…?」

 

いや、欠乏というにはまだ動ける感じはする、ゲームやアニメでも

魔力を使うと疲労して

最終的には体が動かなくなるというのが一般的だっただけに、まだ動ける自分が魔力欠乏状態とは言い難い。

 

「まだ使える…よな、よし」

 

とりあえずもう一度ベルトに指輪をかざして

 

コモン(コネクト)=ナウ』

展開された魔法陣に手を突っ込んで、

その鉤爪?を置いてくる

 

「…よし!」

 

とりあえず元の場所?に送り返したような感覚はあるが、当然ながら魔力は戻っては来ない。

 

「とりあえず、これが魔法の使い方だってのはわかった、今日はこれでよしとしよう」

 

明日は日曜だから、何処かバレないような場所で練習しないと

 


 

「おはようございまぁす」

 

僕以外は誰もいない部屋に朝の挨拶をしながら、そっと起き上がり、

ぱっと服を着替える。

 

特に時間を掛けるようなことではないし、どうせ安物で済ませているんだから

ファッションがどうとか気にするようなことでもない。

 

「…さて、今日は…」

 

寝起きで動かない頭で

市内の地図を思い浮かべる。

 

「よし、工場の方に行こう」

 

東側の郊外に古い廃工場がある

資材置き場などもそのままに残っていて、多分何か事業の失敗が響いた結果、工場はそのままに片付けもしないで会社が撤退してしまったのだろう。

 

おかげで設備もそのままと聞いた

その辺なら人もいないだろうし

そもそも騒音など誰も気づかないだろう

 

 

 

「よし到着」

 

移動には少々時間がかかったけど

特段の問題はなく終了し、廃工場に着いた

 

「…まずは」

 

コモン(コネクト)=ナウ』

 

鉤爪を召喚して、右手に握り

 

「ふっ!はっせい!やあっ!」

 

声を上げつつ、空を薙ぐ

特に重かったりはしない鉤爪だけど、それでも振るのならば感覚は覚えないといけないということで、物理的な意味での練習に精を出して

 

「…よし」

 

右手で握ったそれを持ったまま

もう一度言う指輪をベルトにかざす

 

「えっと今度は…!」

 

コモン(アロー)=ナウ』

 

遠距離攻撃のイメージで魔法を使うと、展開された小さな魔法陣から

光の矢が発射された

 

「…これがメインかな…」

 

正直に言えば、魔力消費量と一発あたりの威力が釣り合わない感じがあるが

それでも文句は言えないだろう

 

「そもそも遠距離があるだけで十分だよな、よし!」

 

まずは何発撃てるかの実験をしよう

 

コモン(アロー)=ナウ』

コモン(アロー)=ナウ』

 

都合4回目で強烈な脱力感

体の方はまだ動くけど

中身がスッカスカになっているような嫌な感じ、多分これ以上…使ったら

体の方も動かなくなると思う

 

「魔法使用の制限回数は…5回」

 

正直実戦は難しいレベルの回数だけど、まぁ有効利用できるだろう

 

体を動かすのは厳しいけど

限界に到達して倒れるのでは意味がない、その限界のギリギリで立ち回る必要だってあるだろう

 

だから体を動かすのは必要だ

まずは動かなくては何もできない

魔法に頼りきってはいけない

僕自身の積み重ねてきた肉体的な意味での修行を積み直すんだ

 

「大丈夫、まだ動ける」

 

格闘の動きに移り、

ゆっくりと体を動かす

徐々に早めて、体が追いつかなくなるまで加速する、そしてそこからは

いかに最高速を維持するかのスタミナ勝負に入る

 

小一時間ほど腕を振り続け

跳躍や蹴りを入れて

 

「…よし!そろそろ体の限界…」

 

体が動かなくなったあたりで一旦やめて、十五分間休憩を取り、それから再開して

今度は限界の半分くらいの回数を同じ時間で行う

 

過負荷を掛けすぎるのもよくない

適度に休憩を入れつつ

負荷をかけ直す、その際に負荷を調整して、やれる分だけをしっかりやる

 

その時の記録を残しておいて

次に生かす、これが必要だと思う

 


 

「疲れた……」

 

長いため息とともに

重い体を引きずって家へと帰り

そのまま風呂入って寝る

 

夕食?知らん

 

「明日学校ダァ…」

 

筋肉痛確定している体で学校

体育がない分マシだと思う事にしよう




R- typeを転生特典にした時の特典なんですが

A案・機体を召喚して乗り込む(サイズ等はそのまま)
B案・機体そのものに変身する(等身大に縮小)
C案・服装・武装がその機体の意匠をモチーフにしたものになる

R版は主人公の性別、女性ですよ

R版の特典の形態について

  • A案
  • B案
  • C案
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