「『紅色の幻想郷』!」
「『夢想天生』!」
―決着。
「…負けたわ…。」
「さあ、赤い霧を止めなさい。」
「分かったわ。」
レミリアがそう言ったら、赤い霧が晴れていき、夜空が顔を出した。
「…もう夜だったの…。」
「そうね…。」
―爆音が鳴り響いた。
「「!?」」
ふたりが驚いていると、
「お嬢様!」
咲夜が入ってきた。
「あの方向から音がしたわね…。っ!」
レミリアの顔色が変わった。
「フラン!?」
「誰?フランって…。」
「お嬢様の妹様よ。」
「妹いたんだ…。」
相変わらずドライな霊夢に対し、レミリアは、
「ほら、咲夜、行くわよ!霊夢も!」
レミリアの血相を変えた様子に、
「…分かったわ!」
霊夢もついていった…。
フランの部屋、階段前。
「何が起きたんだ…。」
先に到着していた、パチュリー、小悪魔、魔理沙が、煙が立っている階段前で呆然としていた。そこへ、
「魔理沙!」
「パチェ!こあ!」
霊夢達が合流した。
「何があったの!?」
「まだ私にもわからないぜ。」
「おそらく…。狂気が出たんでしょう、フランの。」
「…フラン?」
「そう、私の妹、フラン…フランドール・スカーレットは、狂気に取り付かれることがあるの。しかもフランの能力は、『ありとあらゆる物を破壊する程度の能力』…。だから私が495年間、幽閉していたの。」
「495年間…。」
レミリアはそしてこう言い切った。
「だから、おそらくここから狂気に取り憑かれたフランが出てくるはず…!みんな、気をつけなさい!」
その言葉に、みんなが構える。…と、霊夢がここで気がついた。
「?…魔理沙、輪花は?」
「!?確か私がパチュリーと戦ってたときはいたぜ?」
「そういえば…。
―沈黙。ここでおそらく全員が同じことを思っているだろう。
「もしや…。」
「言わないでくれ!」
魔理沙が大声で叫んだ。他の者たちは、その声量に驚く。
「まさか…っ!嘘だろ…!」
魔理沙は思わずへたりこんでしまった、その時。
「!お嬢様!」
咲夜が叫んだ。煙の中に人影が。
「!来るわね!」
その声に、みんなが身構える。―魔理沙を除いて。
が、
「…!?二人!?」
二人の人影が見えた。そして、そこから現れたのは―
「フラン!?…と、誰?」
気を失っている輪花を抱えたフラン、そして、同じく気を失った亜紀と沙紀を抱えている、緑色の髪に、緑色の目をした、15、6歳くらいの男。。
「よ、っと…。おお、みなさんお揃いで。」
「お姉様!」
輪花を下ろすなり、フランがレミリアに飛びついてきた。
「ふ、フラン!?本当にフラン!?」
「そうだよ、お姉様!もう、狂気はいないんだよ!」
「…そうなの?」
フランを抱きつつ、まだ疑っているレミリアに、
「そうだ。俺たちが生き証人。…四人中三人は気を失っているけど。」
謎の男が声をかけてきた。
「…そうね。ところで、あなたは誰?」
「おれは…。そうだな、Nとでも名乗っておくよ。」
「N…?」
その時、魔理沙が。
「輪花!?」
魔理沙が下ろされた輪花の元にものすごい勢いで駆け寄っていった。
「…!? 髪色が…!?」
魔理沙は輪花に駆け寄るなり、髪の色が緑から白に変わっていて、左目の魔法陣が解けているのに驚いた。
「ああ、魔理沙…か?それが輪花の本当の姿だ。」
「!?…お前、輪花の兄か?」
「…いや、ただ、兄の知り合いだ。」
「…そうか。」
「……ねえ。」
急にフランが声をかけてきた。
「さっきの爆発は、あなた?」
「いいや。こいつだ。」
そう言って、Nは、気を失っている輪花を親指で指した。
「輪花は、フランの力を使って、輪花自身の『
「そうだったの…。」
「ま、詳しくはフランや、こいつらから聞くんだな。」
そう言うと、Nは消えた。
「あ、ちょ…。」
レミリアは止めることができなかった。
「…さあ、魔理沙、帰るわよ。」
「お、おう…。でも、輪花が…。」
「…魔理沙、だったかしら?」
「なんだ?」
「その子、うちに止まってもらってもいいわよ?」
すると、魔理沙が鋭い目つきになり、
「…大丈夫なんだな?」
「ええ。スカーレット家の血筋にかけて、誓うわ。」
「…わかった。頼むぜ。」
そう言って、魔理沙と霊夢は帰っていった。
「ん…?」
亜紀はゆっくりと目を覚ます。そこにはフランがいた。
「起きたのね。」
「ええ。あの…。」
「…何も言わなくていいわ。その代わり、明後日の朝までには決めときなさい。…あの子についていくのか、いかないのか。」
「!?…わかったわ。」
「じゃ。」
それだけ言うと、レミリアは部屋から出ていった。亜紀も何事もなかったように、再び眠りに就いた。
「…それでね、狂気の私とは、この羽の飾りを交換したんだよ!あのお兄ちゃんが、これで少しは狂気のためにもなるだろうって!」
「…そうだったの。良かったわね。」
フランの話を聞いているレミリア。が、フランは眠そうだ。
「…フラン。今日は私と一緒に寝る?」
「…いいの?」
「…いいわよ。」
そして、ベッドに行きながら、レミリアは思った。
(いいわよ。フラン。今日も、ずっとこれからも…。)
作者「…最後がかなり甘くなってしまった、作者です。」
輪花「結局朝まで気絶、輪花だよ。」
作者「あ~、疲れた。ε=(・д・`*)ハァ…」
輪花「でも、連続…。」
作者「するよ。頑張る。」
輪花「…わかった。次回は予約投稿となりそうです!」
作者「次回、#16『亜紀の決断』、ここまで見て下さりありがとうございました!」
二人「「では!」」」