―上空にて。
「―ところで、なんでこの黒幕は冬をこんなにも伸ばしているんだろう?」
輪花が二人に聞いてきた。
「違うわ、輪花。」
その質問を霊夢が否定する。
「冬を伸ばしてるんじゃなくて、春を奪っているのよ。」
「ええ、私もそう思うわ。」
咲夜も賛同した。
「へえ…。なんで?霊夢。」
輪花が聞くが、その答えは―
「勘よ。」
いかにも霊夢らしかった。
「…いつも勘に頼るのはどうかと思うけど。」
咲夜が冷たい目線を浴びせる。
「そうじゃなくて、…ほら、時々ピンク色のものが降ってくるでしょ?」
「ん…あ、ホントだ。」
よく見ると、ピンク色の物体がふわふわと降りてくる。
「ね。…まあ、さっさと黒幕が出てきてもらいたいものだわ。」
と。
「くろまく~。」
「じゃあ退治。」
咲夜が出てきた少女にナイフを向ける。
「ちょっとまって!私はレティ。黒幕だけど普通よ。」
と、冬の妖怪―レティ・ホワイトロックが言ってきた。すると、
「…黒幕に普通も何もないんじゃない?」
輪花が突っ込んで来た。と、
「また会ったわね!」
チルノがやってきた。するといきなり、
「氷符『アイシクルフォール』!」
スペルカード発動。すると、輪花は即座に吸収。目と髪がチルノのように青くなる。
「え!?」
チルノが驚いてる隙に、
「じゃあね。似非『氷符〈アイシクルフォール〉・spiral』!」
アイシクルフォールが螺旋状に飛んできた。が、
「はっ!馬鹿ね!広がっていくのなら、真ん中にいればいいじゃない!」
そう。この技は螺旋状に広がっていくので、真ん中にいればいいのである。が、輪花もそこまで甘くはない。二枚目のスペルカードを使用した。
「似非『氷符〈アイシクルフォール〉・beam』」
すると、チルノに向かって、細いビームが発射された。…どうやら、アイシクルフォールをひとつにまとめたものらしい。
「嘘っ!?」
チルノは避けようとしたが、周りには螺旋状の弾幕が貼ってある。と、
「…そうだ!後ろに下れば、ビームと螺旋状の弾幕の間に隙間が広がるから…!」
チルノにしては珍しく、頭を使った。が、そこに輪花が転送して来た。
「零距離で当たったら痛いだろうねー。似非『氷符〈アイシクルフォール〉・Ω』!」
レイピアをチルノのお腹に突きつける。と、そこから、大量のアイシクルフォールが発射された。
「へ―」
驚きの声を上げるまもなく、チルノは弾幕に包まれた。そして、チルノは落ちていく。
「よっ、と!」
それをレティが支えた。
「…さて、次はあなたの番ね。」
霊夢・咲夜がレティに向き直る。
「…寒符『リンガリングコールド』!」
レティがスペルカードを発動させた。が、
「甘いわね!」
「当たらないわ!」
二人は軽々と避けていく。そして、
「霊符『夢想封印・集』!」
霊夢がスペルカードを使用した。
「きゃあっ!」
レティはスペルブレイクをした。が、こちらの攻撃はまだ続く。
「幻在『クロックコープス』」
咲夜がスペルカードを発動。
レティはギリギリで避ける。
「あっぶない…!冬符『フラワーウィザラウェイ』!」
レティは二枚目のスペルカードを発動させる。
大量の弾幕に加え、時々レーザーが発射される。すると、
「咲夜!じっとしてて!」
輪花の声が聞こえ、魔法陣が咲夜を通った。…髪は同じ白だが、目は黒くなった。
「時を止める程度の能力…!」
そうして、輪花は時を止める。
「―え?」
時が動き出した時、レティが打った弾幕が全てレティの方を向いていた。―そして。
「じゃーねー。」
輪花は指を鳴らし、弾幕を動かした。当然、避けるまもなく被弾。決着がついた。
「黒幕、弱いなあ。」
「私は黒幕じゃないって!」
こうして、三人は先へ進んだ…。
作者「スペカ結構出ましたね。」
輪花「チルノで時間かかったね。」
作者「チルノが頭を使いましたw」
輪花「それでも足りなかったけどね。」
作者「もうちょっと二手三手先を読まないと。…ま、チルノじゃ無理そうだね。」
輪花「次回は…#24『3人vs1人(?)』です。ここまで見て下さりありがとうございました!」
作者「では!」