魔理沙の弟子は魔法初心者。   作:破片

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#23 黒幕(偽)

―上空にて。

「―ところで、なんでこの黒幕は冬をこんなにも伸ばしているんだろう?」

 輪花が二人に聞いてきた。

「違うわ、輪花。」

 その質問を霊夢が否定する。

「冬を伸ばしてるんじゃなくて、春を奪っているのよ。」

「ええ、私もそう思うわ。」

 咲夜も賛同した。

「へえ…。なんで?霊夢。」

 輪花が聞くが、その答えは―

「勘よ。」

 いかにも霊夢らしかった。

「…いつも勘に頼るのはどうかと思うけど。」

 咲夜が冷たい目線を浴びせる。

「そうじゃなくて、…ほら、時々ピンク色のものが降ってくるでしょ?」

「ん…あ、ホントだ。」

 よく見ると、ピンク色の物体がふわふわと降りてくる。

「ね。…まあ、さっさと黒幕が出てきてもらいたいものだわ。」

 と。

「くろまく~。」

「じゃあ退治。」

 咲夜が出てきた少女にナイフを向ける。

「ちょっとまって!私はレティ。黒幕だけど普通よ。」

 と、冬の妖怪―レティ・ホワイトロックが言ってきた。すると、

「…黒幕に普通も何もないんじゃない?」

 輪花が突っ込んで来た。と、

「また会ったわね!」

 チルノがやってきた。するといきなり、

「氷符『アイシクルフォール』!」

 スペルカード発動。すると、輪花は即座に吸収。目と髪がチルノのように青くなる。

「え!?」

 チルノが驚いてる隙に、

「じゃあね。似非『氷符〈アイシクルフォール〉・spiral』!」

 アイシクルフォールが螺旋状に飛んできた。が、

「はっ!馬鹿ね!広がっていくのなら、真ん中にいればいいじゃない!」

 そう。この技は螺旋状に広がっていくので、真ん中にいればいいのである。が、輪花もそこまで甘くはない。二枚目のスペルカードを使用した。

「似非『氷符〈アイシクルフォール〉・beam』」

 すると、チルノに向かって、細いビームが発射された。…どうやら、アイシクルフォールをひとつにまとめたものらしい。

「嘘っ!?」

 チルノは避けようとしたが、周りには螺旋状の弾幕が貼ってある。と、

「…そうだ!後ろに下れば、ビームと螺旋状の弾幕の間に隙間が広がるから…!」

 チルノにしては珍しく、頭を使った。が、そこに輪花が転送して来た。

「零距離で当たったら痛いだろうねー。似非『氷符〈アイシクルフォール〉・Ω』!」

 レイピアをチルノのお腹に突きつける。と、そこから、大量のアイシクルフォールが発射された。

「へ―」

 驚きの声を上げるまもなく、チルノは弾幕に包まれた。そして、チルノは落ちていく。

「よっ、と!」

 それをレティが支えた。

「…さて、次はあなたの番ね。」

 霊夢・咲夜がレティに向き直る。

「…寒符『リンガリングコールド』!」

 レティがスペルカードを発動させた。が、

「甘いわね!」

「当たらないわ!」

 二人は軽々と避けていく。そして、

「霊符『夢想封印・集』!」

 霊夢がスペルカードを使用した。

「きゃあっ!」

 レティはスペルブレイクをした。が、こちらの攻撃はまだ続く。

「幻在『クロックコープス』」

 咲夜がスペルカードを発動。

 レティはギリギリで避ける。

「あっぶない…!冬符『フラワーウィザラウェイ』!」

 レティは二枚目のスペルカードを発動させる。

 大量の弾幕に加え、時々レーザーが発射される。すると、

「咲夜!じっとしてて!」

 輪花の声が聞こえ、魔法陣が咲夜を通った。…髪は同じ白だが、目は黒くなった。

「時を止める程度の能力…!」

 そうして、輪花は時を止める。

 

「―え?」

 時が動き出した時、レティが打った弾幕が全てレティの方を向いていた。―そして。

「じゃーねー。」

 輪花は指を鳴らし、弾幕を動かした。当然、避けるまもなく被弾。決着がついた。

 

 

 

「黒幕、弱いなあ。」

「私は黒幕じゃないって!」

 こうして、三人は先へ進んだ…。




作者「スペカ結構出ましたね。」
輪花「チルノで時間かかったね。」
作者「チルノが頭を使いましたw」
輪花「それでも足りなかったけどね。」
作者「もうちょっと二手三手先を読まないと。…ま、チルノじゃ無理そうだね。」
輪花「次回は…#24『3人vs1人(?)』です。ここまで見て下さりありがとうございました!」
作者「では!」
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