―冥界の入口。
「長い階段ね…。全く、面倒だわ。」
霊夢がそうぼやいた。無理もない、なぜなら、かなり長い階段で、300段は軽く超えているだろう。…そのせいで、終わりが見えないのである。
「とりあえず、上って行きましょう。」
咲夜の声で、三人はゆっくりと登っていった。
―階段はまだ続く。両脇にある明かりは明るく輝いている。
…その時、階段の続きを見上げると、
「…春真っ盛りね…。」
終わりはまだ見えないが、ピンク色に明るく輝いていた。何より、桜の花びらが階段にも落ちている。さらに。
「とてつもない妖力を感じるわ…。3つね。」
霊夢がつぶやく。
「はあ…。やっと着いたわ…。」
霊夢が言う。そこには平地がある。が、その先にはまた階段が続いており、終わりではなかった。その時、
「…誰だ。」
前方から声がした。三人はその方を見ると、幽霊を連れている、白いシャツに、青緑のベストとスカートを着た少女。腰には二本の刀を下げている。
「ここは冥界。幽霊たちの住まう処…。帰れ、人間。」
その言葉一つ一つに重圧がかけられていた。が、それに臆する三人ではない。
「私は博麗霊夢。…博麗の巫女よ。…半人半霊かしら?」
「…十六夜咲夜。紅魔館のメイド長をやっております。」
「後来輪花。魔理沙の弟子だよ。…人間かは知らない。」
「……何をしに来た?」
その少女、幽人の庭師―魂魄妖夢は聞く。
「春を取り返しに来たのよ。このままじゃ花見も出来やしないわ。」
「この長冬のせいで食料の備蓄がなくなりかけてるのよ。」
「…付き添い。」
輪花は苦笑しながら答えた。他の二人はしっかり理由があるのだが、輪花だけははっきりしていないのだから。
「…まあ、ちょうどいい。西行妖を満開にするため…。」
そう言いつつ、妖夢は長い刀の、楼観剣を鞘から抜く。
「貴様達のなけなしの春、全ていただこう!」
そう言って、妖夢は構える。
「…行くわよ!」
三人が走り出す。―その時だった。
「先行って!」
という輪花の声とともに、霊夢と咲夜の目の前に魔法陣が現れ、妖夢の後ろへと二人を転送した。
「!?輪花!?」
咲夜が走り続けながらも叫ぶ。
「また、無茶をして…!………っ!仕方ない!咲夜、行くわよ!」
そう言って、霊夢と咲夜は走り出した。
「!!待て!」
そう言って、妖夢はふたりの方へ向こうとしたが、
「陣符『仭魔円』―」
後ろからやってきた二つの魔法陣が妖夢を襲う。
「っ!」
それを楼観剣と、抜いた白楼剣で防ぐ。が、不意打ちだったため、妖夢の刀の方が負け、妖夢は弾くのは無理だと判断し、受け流した。
「…やるね。」
そして、魔法陣を放った張本人―輪花の方へ向き直った。
「……仕方ない。貴様は幽霊じゃないからな‥。白楼剣でも相手をしよう。まずは貴様の春から頂く!」
そう言って、二刀流となった妖夢は構えた。
「…どっちが強いのかな。」
そう言って、輪花も二本のレイピア―グロウスを抜いた。
「この楼観剣に、斬れぬものなど滅多にない!」
その言葉を合図に、二人は同時に走り出した―
作者「妖夢だ!わーい!」
輪花「妖夢と同じくらいに藍と大妖精が好きなんだっけ?」
作者「そう。大妖精は(チルノのせいで)出番が少なかったからね…。」
輪花「人‥いや、妖精のせいにしない。」
作者「わかってるよ。次回、#28『infight』、ここまで見て下さりありがとうございました!」
輪花「では!」
※番外編の方にて二つ目のコラボ投稿しました!よろしかったらそちらもどうぞ!