魔理沙の弟子は魔法初心者。   作:破片

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#28 infight

「ふっ!」

 妖夢の楼観剣が輪花の左の脇腹を襲う。

「っ!」

 それをギリギリレイピアで防ぐ。が、休むまもなく白楼剣が足に襲ってきた。それを輪花はジャンプでよけ、間合いを離そうとする。

「甘い!」

 しかし、妖夢はすぐに間合いを詰め、連撃を出していく。輪花はレイピアなので、つくことが難しい超至近距離戦闘は苦手なのだ。

「ああもう!」

 そう言って輪花は転送魔法を使用、間合いを強引に開かせた。

 妖夢は今回は近づこうとせず、輪花から離れ、間合いが更に遠くなる。

「どうした?その程度か!」

 妖夢が話してくる。が、輪花はそれには答えず、

「陣符『仭魔円』!」

 そう言って魔法陣を投げてた。が、

「…フッ。前回は不意打ちだったため流しただけのこと。」

 そう言って、妖夢は白楼剣を一旦しまい、楼観剣を上段に構え、目を閉じる。そして、目を開けると同時に、

「はあっ!」

 一閃。魔法陣は―真っ二つに割れていた。

「……嘘…。」

 輪花は驚きを隠せない。回転数、スピード、どちらも全力だった。それを真正面から切られたのである。

 もう一方の魔法陣が妖夢をおそう。しかし、これは妖夢が軽々とよける。―そして、戻どってきた魔法陣を一閃。再び割った。

「だから言っただろう?この楼観剣に、切れぬものなど滅多にない、とな。」

 そう言って、妖夢は白楼剣をしまったまま間合いを詰めてきた。

「…くっ!」

 わかっていた。妖夢にinfight(近距離戦)で勝てるはずがないと。輪花はレイピアは発射台として使うことが多いので、近距離戦にはあまり慣れていない。が、美鈴戦のように、弾幕を転送すればいい、そう思っていたが―

―甘かった。

 妖夢は弾幕を打ってこず、ずっと剣のみで勝負しているのだ。どうやら弾幕勝負より、剣での勝負が得意なようだ。

「くそっ!陣符『仭魔円』!」

 輪花は魔法陣を二つ重ねて妖夢に投げる。

「効かないと、わかっているだろう!」

 その言葉通り、妖夢は魔法陣を両断した。

「わかってるよ!」

 そして、叩き割ったときには既に、輪花は妖夢の傍にいた。

「はあっ!」

 レイピアで妖夢を突く。二本のレイピアで次々とついていく。

「っ!やるな!」

 妖夢はそれをギリギリで避けていく。

「!もらった!」

 妖夢の中心にレイピアが襲う。

「くっ!」

 妖夢は大きく体を反らし、避ける。妖夢がつけていたリボンにレイピアが刺さり、リボンが飛んだ。

「もう一発!」

 輪花は足に刺そうと足元を見たとたん。

「!?」

 下から楼観剣が襲ってきた。妖夢はまだ体を反らした状態から戻っていないのだが、反撃をしてきた。

「うわっ!」

 そして輪花は慌てて転送魔法で避ける。そして転送が終わり、魔法陣を閉じたその時。

―パリン。

「!?…まさか……。」

 何かが割れる音がし、恐る恐る転送魔法を使う。―が、転送魔法の魔法陣は浮かばなかった。分身魔法でも同じだった。

「…限界か‥。」

 輪花はつぶやく。ここから、輪花は自力で間合いを調節しなければならない。そうして、輪花は呟いた。

「わかっていたよ…。これは時間稼ぎさ。」

―自分が負けることくらい、わかっていたよ。




作者「さあ、転送魔法使えなくなりましたぁ!」
輪花「…熱が入ってきたね。」
作者「さあ、どうなるのかなあ?次回、#29…あ、もう通算(番外編含め)32話なんだ。よくここまで続いたなあ…。次回、#29『甘え』ここまで見て下さりありがとうございました!」
輪花「では!」
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