「桜符『完全なる墨染の桜 -亡我-』」
「来るわよ、霊夢!」
「指示されなくてもわかってるわ、よっ!」
幽々子のスペルが発動。Nが妖夢を倒したことにより、実力は同等となっていた。
それぞれのスペルカードの枚数は、幽々子が現在のが最後、霊夢と咲夜も残り一枚ずつとなっている。
最後のスペルも厄介なもので、蝶弾がひらひらと二人に飛んでくる。まっすぐとした弾幕ではないので、逆に避けにくいのだ。
「くそっ!ふっ!」
咲夜が幽々子に向かってナイフを投げつける。しかし、幽々子はそれを扇で軽々と弾いた。
―ヒュン、ストッ。
「わあ。」
「…え?『わあ』?」
縁側に座っていた輪花の横で、壁ではない何かにナイフが刺さった音がした。
恐る恐る横を見ると―
ナイフが額に刺さった妖夢がいた。さっきの『わあ。』は妖夢にナイフが刺さり、思わず声を上げたのである。
―そのままゆっくりと後ろに倒れようとする妖夢。
「ちょっ、妖夢!?」
慌てて輪花が横から支えた。
「どうしよー。このままじゃ妖夢が危ない…。」
―既に遅い。
と、誰かが輪花の肩を叩いた。
「…ん?」
後ろを見ると、妖夢の半霊が浮いていた。そして妖夢を背中から持ち上げ、運ぼうとするが、動かない。と、幽々子が弾いたナイフが次々と飛んできた。半霊はそれに驚き、妖夢―半身を盾にした。
「ちょお!君半霊だから刺さらないでしょう!」
すると、あ、そうかとでも言うように、一瞬動きを止め、直ぐに作業に戻った。
「はあ…。手伝うよ。中に運べばいいんだね?」
輪花がそう言うと、半霊は頷いた(ように見えた)。
「OK。‥はあ。絶対
そういった時に、ナイフが輪花の横を掠めた。
「全く…悪魔だ。」
その時、再び輪花にナイフが襲ってきたが、輪花は障子を締め、ナイフは障子の木枠に刺さり、止まった。
「行くわよ!咲夜!霊符『夢想封印』!」
霊夢がスペルを使う。と同時に、
「時符『プライベートスクウェア』…。」
夢想封印が幽々子に当たるように、咲夜のスペルカードで弾幕を消し、コースを作る。一番最初にやった手だ。
幽々子は再び最初と同じように、被害を最小限に抑える。
そして、咲夜が後ろからナイフで迎撃する。
しかし、幽々子は扇で弾く。
それと同時に、霊夢が御札を投げてきた。
しかし、スペル発動中により、スペルの弾幕によって消される。
そうして、スペルの弾幕が霊夢に集中したとき。
「そのあなたの後ろにある大きな扇さえ壊せばいいのね!」
咲夜が近距離戦を仕掛けてきた。
「!くっ!」
幽々子は扇で応戦する。そして、後ろから飛んできた御札に気がつかなかった。
そうして、扇がはじかれる。
「なっ!」
そうして、幽々子は霊夢のほうを見たが、霊夢はいなかった。そして、
「亜空穴!」
霊夢の蹴りにより、大きな扇は破壊された。そして、動揺した一瞬の隙を付き、「もらったわ!」
咲夜のナイフが幽々子を貫いた。
そして、幽々子は消えた。
「…やっ‥た‥。」
霊夢が安堵した、その時。
身のうさを思ひしらでややみなまし
そむくならひのなき世なりせば
どこからかそんな言葉が聞こえた。そして。
「!西行妖が…。」
咲夜がいい、霊夢が振り向くと、黒くなった西行妖の前に、灰色の幽々子が浮いていた。
そして、始まった。
―『反魂蝶 -九分咲-』
作者「八分咲ではありません、九分咲です。」
輪花「ギリギリ魔理沙と霊夢と咲夜はまにあったってことだね。」
作者「そうだね。」
輪花「次回、#36『優雅に散らせ、黒霊の桜』、ここまで見て下さりありがとうございました!」
作者「では!」