「どうかな…?」
萃香は神社越しに裏庭を見る。と、
「急襲なる白虎よ!獲物を骨一つ残らず喰らい尽くせ!化身『白虎―撃墜―』!」
朱莉の詠唱が終わるとともに、半透明の白虎が萃香に大口を開けて突っ込んできた。
「おお!すごいねえ!符の参『追儺返しブラックホール』!」
すると、萃香が光る玉を投げたと思うと、そこからブラックホールが現れ、白虎を吸い込もうとする。が、それであっさりと吸い込まれるほどこの朱莉のスペルは甘くない。が、
萃香は白虎の腹へと潜り込むと、白虎を殴り、白虎はそれによりバランスを崩し、吸い込まれていった。
「さあ、それで終わりかい?」
萃香がそう言うと、庭に向かってゆっくりと歩いている朱莉がいた。その朱莉はまた詠唱をしていた。途中から詠唱が萃香にも聞こえてくる。
「―竜尾の城門、
すると、萃香を中心に、萃香から見て正面に青い門、右に赤い門、左に白い門、後ろに黒い門が現れ、萃香を直方体に透明な結界が包んだ。
「おっ、今度は結界かい。なら、符の弐『坤軸の大鬼』!」
すると、萃香が大きくなり、結界を素手で壊そうと考えた。が、
「きたれ、青龍の爪牙!すべてを引き裂くがいい!青龍『蒼き
すると、青い門から、青龍の爪が襲ってきた。
「やるねえ!この門は守るわけじゃないってかい!」
萃香はその青龍の手と組み合いになるが、萃香がその手を押し返し、思い切り青龍の掌に拳を叩き込んだ。すると、青龍の手は消えた。が、朱莉の猛攻はまだ続く。
「すべてを焼き尽くせ、偉大なる朱雀の炎よ!朱雀『
すると、赤い門から、球場に広がっていく炎が出てきた。
「くっ!これは耐えるしかないね!」
そう言って、巨大化している萃香は、腕を顔の前で組み、防御の体制を取る。
萃香を炎が包んだが、萃香のスペルは終わらなかった。と、朱莉はまだ詠唱を続ける。
「甲羅により派生した六匹の大蛇よ、喰らい尽くせ、玄武『甲羅の六蛇』!」
「もういい加減にしてもらおうか!」
萃香が突っ込もうとしたとき、後ろの門から玄武の甲羅が召喚され、その本来、亀の両手足、尻尾、頭が出るところからそれぞれ一匹ずつ、計六匹の大蛇が萃香に噛み付いた。
「っ!こいつ!」
萃香は蛇たちを引き剥がし、ちぎろうとするが、なかなか捕まらない。
「…そうか!この甲羅を壊せば…!」
そう言うと、萃香は甲羅に向かって、全力のパンチを繰り出した。
すると、玄武の甲羅は割れ、さらに後ろで、バリン、という大きな音が聞こえた。すると、四つの門は消えていった。
「ふう、ようやく終わったかい…。おや、私のスペルも切れてしまった。」
それと同時に、萃香の体も元の大きさになっていた。
そして、朱莉の方へ向き直ったとき、朱莉は口角を上げていた。
朱莉の手には一枚のスペルカード。
「…これで私の勝ちね。」
そう、朱莉は言った。
作者「言い忘れてましたが、今後について活動報告がありますので、そちらもどうぞ。」
朱莉「いや、これ成功したから、私の勝ちよ!」
作者「フラグではない。私が保証します。」
朱莉「ありがと、作者。」
作者「…。本当に性格が(´・ω・`)」
作者「実をいうと、あの『四獣塞門』、元ネタがあります。あれです、某死神が活躍するあの漫画の。」
朱莉「次回、#44『確信、そして―』ここまで見て下さりありがとうございました!」
作者「では。」