「さあ、いくよ!」
秋の精の言葉で、秋姉妹が構えた。
「…冗談じゃない!陣符『陣魔円』!」
輪花は秋姉妹に向かって魔法陣を投げた。
その間に、秋の精がスペルカードを使用した。
「秋符『木枯落とし』!」
すると、イチョウやモミジの形をした刃が、輪花に向かって落ちてきた。
「えっ!ちょっと!」
なんとか転送魔法で防いだものの。秋姉妹の妹―
「秋符『秋の空と乙女の心』!」
円状に小型弾幕が広がり、中型弾幕が襲ってくる。
「くっそ!似非『秋符〈木枯落とし〉・+α』!」
輪花は二枚目のスペルを発動。
秋の精が放ったのよりも多くの刃が穣子を襲う。しかし。
「秋符『燃え盛る赤木』…。」
秋の精が取り出した燃えているロッドであっさりとはじかれた。よってスペルブレイクは失敗する。さらに。
「葉符『狂いの落葉』!」
秋姉妹の姉―
「はっ!」
一気に秋の精が突っ込んできた。
「くっ!」
輪花はレイピアで防ぐ。ロッドから放たれる熱気が熱い。
そして、同時に二方向から弾幕が襲ってくる。
が、足に弾幕があたってしまった。
「うわっ!」
それでバランスを崩し、レイピアの方に力が入らなくなる。そこをつかれた。
「はあっ!」
思いっきり秋の精が弾き飛ばした。さらに、ロッドから火炎を放った。
「熱っ!」
それにより髪が少し焼けた。が、休む間もなく、弾幕が襲う。
しかし、輪花はそれをどちらも吸収する。そして、
「似非『秋符〈狂いの落葉〉・Ω』!」
しかし、あっさりと秋の精が弾いた。
―完全に劣勢。3vs1なのは確かだが、何より秋の精が先導を切り、秋姉妹は後ろから援護する。よくここまで即興でチームワークがとれるものだ。
「だめだ…。どうすれば…。」
そう考えている間にも、秋の精がじりじりと間を詰めてくる。
「さあ、くらってもらおうか。」
そうやって秋の精が構え直したとき。
―鳥の甲高い声が聞こえた。
「「「「!?」」」」
四人が驚く。そして、上空に大きな鳥が現れた刹那―
羽の形をした刃が秋姉妹を襲った。
「「きゃあっ!」」
そうやって二人はスペルブレイクとなった。
「…まさか…。」
そう思って鳥の方を見た。ゆっくりと輪花の横に降りてきた鳥。その正体は―
「朱雀…?」
燃える真紅の赤いからだ。すべてを射抜くような鋭い目。そう、朱莉が召喚した朱雀だった。
「…なんだ?」
秋の精が構え直す。‥が、大きさは一目瞭然。思わず秋の精は後ろに下がった。
「…ちょっとじっとしてて。」
そして輪花は朱雀を魔法陣に通す。すると、輪花に朱雀の羽が生えた。
「…さあ、行こうか!」
そう言って輪花は朱雀に飛び乗った。そして朱雀は思いっきり飛翔すると、秋の精に突っ込んでいった。そして。
「いくよ!似非『朱雀〈ストラック・バード〉・Ω』!」
そう言うと、朱雀は輪花ごと炎で包み、秋の精に突っ込んでいった。
―決着。
「ふう。‥ありがとう。」
そう言って輪花は朱雀の頭を撫でた。すると、
《現状報告に参りました。》
頭に謎の声が響いた。
「…え?喋れるの?」
《ええ。一人としか喋れませんが。》
「…で?現状報告は?」
《今回の主犯、おそらく紅魔館メンバーでしょう。》
「…なんで?」
《…季節、四季の模様がある結界が貼ってあり、倒すごとに減っていきますので。》
「…そう。」
そうして輪花は俯いた。
《何か?》
朱雀が聞くと、輪花は顔を上げ、
「…僕は多分主犯を知っている。」
《…え?》
「とりあえず紅魔館へ!」
《…分かりました!》
そうして朱雀に乗り、飛んでいった。
作者「ようやく終わった。」
輪花「終わったね。」
朱莉「朱雀の帰りが遅いと思ったら…。」
作者「まあまあ。と、いうわけで次回、#49『独眼の剣士』ここまで見て下さりありがとうございました!」
三人「では!」
※次回は今日の夜9時となっています。