「…誰?」
私はその人に聞いた。
『私は沙紀よ。』
声が二重に聞こえてきた。
「…本当?」
『ええ、性格は沙紀。』
「…性格は?」
『そう…。私の体、亜紀は私の案で出したのよ。一つになれないか、ってね。ただ、そのせいで
そう言って、沙紀はスペルを構えた。
「…?」
『…全員ぶっ倒そうってこと!』
こうして、発動した。
『天災『ハリケーン』』
輪花を巨大な竜巻が襲った。
「…!!」
慌てて輪花は避ける。
『…さあ、楽しみましょう?』
寒気のするような笑顔で言った。
「くっ!」
『さあ、避けなさいよ!天災『サイクロン』!』
大きな竜巻が襲う。
「…っ!」
輪花の吸収能力は無理だ。なぜなら―
(一撃一撃が…。重すぎる!)
弾幕なんてものは打っていない。ただ、災害を起こしている、それだけだ。
『私の二つの能力が重なれば災害なんて起こすのは容易よ!』
そうやって、スペルを唱える。
『隕石『the・スターハレー』!」
すると、輪花に向かって超巨大な彗星が襲ってきた。
「…くっ!」
輪花は直撃を避けた。…が。
「うわっ!?」
衝突した勢いにより、衝撃波が発生。大きく吹っ飛ばされた―
「…ん?」
ゆっくりと目を開けると―
「……本は?!」
図書館にあるはずの本が全て消え去っていた。
『あー…邪魔者が綺麗に消え去ってくれたわ。』
その声をする方を見ると、沙紀が立っていた。
『そこの吸血鬼姉妹、メイド長、門番、図書館主、書記、メイドたち!…みんな、吹き飛んだわね…。』
その声に、輪花は周りを見る。…全員が倒れていた。
そう言うと、輪花の方を向いた。
『…まだ、あなたは殺さない。』
そう言うと、スペルカードをまた構えた。
『行くわよ‥。震災『地球滅亡寸前―大津波―』!』
スペルを唱えた瞬間、両サイドから大津波が襲ってきた。
「!!??」
完全に大きい。これは吸収されるわけがない。輪花は宙に浮いて避けようとした。が、
『上にこないでくれる?災害『土砂崩れ』。』
上からは土砂が襲ってきた。
「…もう、ダメなの?」
―強すぎる。比にならない。
諦めかけたその時―
「霊符『夢想封印』!」
「恋符『マスタースパーク』!」
「青龍『二重からなる蒼き波動』!」
「二刀『対斬』!」
カラフルな弾幕が、黄色の閃光が、青の閃光が、大きな斬撃が、上下二つの恐怖を打ち消した。
『…新たな人が来てくれて、私も嬉しいわ。』
そう、笑っている。
「大丈夫、輪花?」
「まだやれるぜ!」
「朱雀が遅くてね。」
「そちらも仲間と聞いた。」
四人の人影が、そこにはいた―
作者「予定より大きく短くなりそうです。」
朱莉「十話行くの?」
作者「…行く。多分。」
輪花「大丈夫?」
作者「…では次回、#53『スペルカードルール』ここまで見て下さりありがとうございました!」
三人「では!」