「ん…?」
ゆっくりと朱莉は目を覚ました。
「起きたか。」
隣には、風雅が。
「…あら?輪花は?」
「さあな。とりあえず他のみんなを起こすか。」
そう言うと、風雅はゆっくりと立ち上がった。
「え、ええ。」
朱莉も立ち上がった。
「…輪花はどうしたんだぜ?」
「レミィもいないわね…。」
魔理沙とパチュリーも同じようなことを聞くが、この場にいるものたちは誰もしらない。輪花が犯した罪を。その時。
「…咲夜!?」
咲夜がやってきた。
「みなさん、急いで、お嬢様の部屋へ!」
息を切らしながら咲夜はいう。
「な、何があったの?」
霊夢が聞く。
「…輪花が、お嬢様の攻撃で、出血多量で倒れたのよ。」
「!!」
それを聞いた全員が驚いた。
「……っ!咲夜、連れて行ってくれ!」
魔理沙が箒を掴み、急ごうとするが、
「待って!医者を呼ばないと…。」
パチュリーが冷静になる。すると、
「私が行くわ。」
「俺も行こう。」
朱莉と風雅、二人の声が聞こえた。すると、
「私も行くわよ。魔理沙は輪花を、あんたたちはレミリアを手伝いなさい。」
霊夢もそう言った。
「…わかったわ!、さ、こっちへ!」
そう言うと、咲夜は他のみんなを連れて図書館を出て行った。
-紅魔館、門前。
「…ねえ、風雅。」
「…なんだ?」
朱莉の言葉に反応する風雅。
「あなた、種族はなによ?」
「…半人半妖だが。」
「そう。じゃ、わかるわよね、この…変な満月は。」
そう言う。
「ああ。」
すると、
「なにペチャクチャ喋ってるのよ!行くわよ!」
そう言うと、さっさと飛んでいった。
「あ、そうね。‥風雅、飛べる?」
そう朱莉が聞くが、
「自分は一応妖怪なんでね。」
そう言って、飛んだ。
「…そうね。」
朱莉も飛ぶ。
「急ぐわよ!」
霊夢の号令に三人はスピードを上げた。
-迷いの竹林。
「ここはどこよ…。」
霊夢はそう言って溜息をつく。
「早くしないと輪花が…。」
「いや、その必要はないわよ。」
朱莉はそう言った。
「だって、あの姉妹のために、血は大量にあるはずだわ。…ま、彼女が何型かは知らないけど。」
その時、歌声が聞こてきた。
「…何かしら、この歌?」
「そうね…。こっちかしら?」
そう言って二人は風雅とは逆の方向へ歩いて行こうとしたが、
「何言ってるんだ?こっちだろう。」
風雅は二人の襟首を掴み、引きずっていく。
「え?だって、霊夢、ねえ?」
「ええ、こっちよ!ちょっと!」
二人はそう訴えるも、風雅は全く聞いていない。
「全く…。」
風雅は溜息をついた。
「‥なぜかしら、目の前に歌っている奴がいるのに…。」
霊夢が呆然としている。
「歌声は逆の方向から聞こえるわ。」
朱莉はそう言って、その歌っている妖怪の姿を見た。
ピンク色の髪で、手には爪が生えている。そして、特徴的なのは-その翼。
「…夜雀?」
風雅はそうつぶやいた。そして、その近くには、緑色の髪で、ボーイッシュな髪型をした、触覚が生えた、少女がいた。
「‥あ、正しい方に来たんだ。」
歌っている少女は歌をやめ、話しかけてきた。
「…誰よ、あんたたち?」
霊夢が聞く。そして、
「私は、ミスティア・ローレライ。で、こっちは-」
「私は、リグル・ナイトバグよ。」
作者「ミスティアとリグルのしゃべり方がわからなかったから調べてきた。そしたらごくふつうだった。」
朱莉「そうなのね。」
風雅「ここには初登場、風雅だ。」
作者「やっとですねー。では次回、#58『夜雀と蛍』ここまで見て下さりありがとうございました!」
三人「では!」