魔理沙の弟子は魔法初心者。   作:破片

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#9 魔法陣は撃つもの?いいえ、投げるものです。

「…悪あがき?…まあ、その通りですね。」

 美鈴は輪花の真剣な表情に少したじろいたものの、すぐに笑みを見せた。

 その通りなのだ。明らかに現状は美鈴の方が優勢。しかも輪花はスペルカードを持っているが、その数はわずか一枚。普通なら諦めるはず。

「…いくよ。」

「…逃げることをおすすめしますが、そこまで言うのなら仕方ありません。…ご覚悟を。」

 輪花がレイピアをしまう。そして、動いた。

 ―スペルカード発動

「陣符『仭魔円』!」

 そして輪花の両手には魔法陣が。

「…?」

 輪花は、その魔法陣を―()()()

「なぁ!?」

 慌てて美鈴は避ける。そして、美鈴の後ろの塀に魔法陣が当たった―とき、塀は割れていた。

 輪花は、魔法陣を高速回転させ、円刃のように扱っているのだ。

 そして、輪花は、魔法陣を手元に戻し、言った。

「…いくよ!」

「…くそっ!背水の陣だ!」

 輪花は二枚の魔法陣を発射させる。

 美鈴は手刀で魔法陣を割ろうとしたが、回転がかかって勢いがついているため、はじかれてしまった。

―そして美鈴は、ある賭けに出る。

 魔法陣が二つとも通りすぎたとき、輪花に突っ込んでいった。

 もちろん輪花は魔法陣を戻そうとする。…が、それよりも美鈴の方が速い。

(間に合う!)

 美鈴は構え直したときに、輪花は片足を上げていた。

 その足の裏には―輪花が乗っていたはずの魔法陣。しかも、その中心には緑色の光が溜まっていた。

「!!くっ!」

 慌てて美鈴は飛び、上から手刀を叩き込もうとしたが―

 後ろの二枚が美鈴を襲った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…残念だったね。」

「…負けてしまいましたか。」

「予想通り飛んでくれたね。そのせいで失速した。だから魔法陣が追いつけたんだ。…あと、引っかかったね。」

「え?」

 改めて輪花の顔を見ると、輪花はいたずらっ子が浮かべるような笑みをしていた。

「…僕、弾幕ヘタクソなんだよね。」

「え…あーっ!まさか、序盤に弾幕を打たなかったのは…!」

「そ。打てないから。だから光だけ貯めて、反応に賭けたんだ。」

「うう…。悔しいです…。」

「…じゃ、通っていいよね。」

「ええ、どうぞ。」

 美鈴はあっさりと認めた。

「…いいんだね。」

「ええ。負けましたから。」

 美鈴は負けた時はあっさりするものなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 輪花が門を開ける。と、そこにいたのは…。

「…と、誰?」

「初めまして、私はこの紅魔館のメイド長をしております、十六夜 咲夜と申します。…先ほど、博麗の巫女より手紙を預かっております。」

「…………。」

「どうしました?ああ、なんで持ってるのか、ですか?私が博麗の巫女に負けて、「これ、次入ってくるやつに渡しといて。」と、言われたもので。」

…勝ったという理由で負傷者を雑用係にするのが霊夢らしい。

「あ…、分かりました。ありがとう。」

「いえ…。」

 と、手紙を見ると、

『あんたは魔理沙の所に行って。図書館の場所はメイドに聞いて。』

…博麗霊夢。かなり人任せな正確である。

「あの、図書館の場所って…。」

 心の中で咲夜に謝りながら、場所を聞いた。

 

 

 

 

 

「ここか…。」

 結構大きな扉があった。

 道中、たくさんの妖精メイド達が倒れていたが、おそらく魔理沙がやったのだろう。

「失礼しま…うわっ!!」

 扉を開けた途端に、爆発がした。

「くっそ!流石2対1じゃ分が悪いぜ!」

「魔理沙!?」

 すると、魔理沙は輪花に気がつき、

「おお、輪花!勝ったんだな!」

「うん。ところで、二人って…。」

 ここで現状説明。

 輪花の隣にいるのは、魔理沙。そして図書館の隅にいたのが、小悪魔。そして、煙の中に見えるのは、知識と日陰の少女―パチュリー・ノーレッジだ。

 が、小悪魔は戦いを見ているだけで、自身は攻撃をしていないようだ。

「くっそ、あいつ…。なんだ?腕輪が光り出してから急に…。」

…どうやら、煙の中にあと一人いるらしい…。

 そして、出てきたのは…。

「……新たな雑魚がやってきたわね…。」

 青く光っている腕輪をした、少女だった…。




作者「はい、二人目の犠牲者(瞬殺者)は、咲夜さんでした!」
輪花「まさかの人気ランキング常に上位にいる(はず)の咲夜さんを瞬殺させるとはね…。」
作者「…そういえば、美鈴は弱くしてるんだった。」
輪花「あれで!?本当は!?」
作者「最初予定してたのは、魔理沙が『スターダストレヴァリエ』で突っ込むところを素手で受け止める美鈴を考えたね。」
輪花「…うそお。」
作者「さて、次回、やっと二体目のオリキャラです!」
輪花「次回、…おお、十話目だね。#10『操れない者と、操られる者』操れないものは私。あと一人は…あっと、ネタバレになるね。」
作者「ここまで見て下さりありがとうございました!」
二人「では!」
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