地下遺跡の中に乗り込んだソニックは、燃え上がる溶岩にゾッとしながらも少しでも早くカオスエメラルドを手に入れるべく、走り続けた。
「ここって本当に遺跡なのかよ。所々罠だらけじゃないか!」
特殊な金属でできていると思われるブロックで溶岩の海を渡りながらソニックは持っているエメラルドの反応を確認する。遺跡に入る前よりも光は確実に強くなってきている。この道で間違いはないようだ。
「おっと!?」
今度は天井から降ろされるトゲ付きのトラップを見て急いで離れる。罠がゆっくり上に戻るとそこには見事にハチの巣になったエッグマンのロボットの無残な姿が。
「うわぁ・・・・・危なかった。グリーンヒルでも見たがやっぱりこのエメラルドを手に入れるために奴も必死のようだな。」
発見済みだったグリーンヒルでは既に捜索活動を打ち切ってロボット軍団を配置して要塞化を始めていた。ここはまだ要塞化されている様子はないため、おそらくエッグマンはまだここにあるエメラルドを発見していないと分かる。
「しかし、この遺跡は一体どこまで続いているんだ?流石に一つか二つ・・・・・」
ようやく広い通路に出たことで安心したのかソニックは、辺りを見回しながら歩き始める。だが、その直後に床の隠しボタンを押してしまった。
「あっ。」
その瞬間、通路全体がゴゴゴッと物音がし始め、ゆっくりと後ろを見ると溶岩が自分に向かって迫って来ていた。
「やべぇ!?」
ソニックは、急いで通路を走り抜ける。
ソニックが遺跡に乗り込んでからしばらく経った後、Dr.エッグマンも遺跡の方へ到着していた。
「あのハリネズミめ!まさか、グリーンヒルの部隊が全滅してしまうとは。」
エッグマンは、既にソニックたちの住んでいるグリーンヒル方面を除いてほぼ制圧している状態にあった。しかし、彼がこの島を占拠しようとするのには別の目的がある。
それは、このサウスアイランドに伝わる6つ存在すると言われている『超物質』だった。
自分の理想郷である『エッグマンランド』を建設するためにエッグマンは、世界征服のためにいくつもの兵器を開発し続けていた。だが、どれもパワー不足で自分の満足するような出来ではなかった。新エネルギーの開発の思うように進まない中、自分が読み漁っていた古代文献の1ページが彼に転機を与えた。
それは常に動き続けている島に眠るとされている6つの奇跡の宝石の存在で、その宝石にはとてつもない超パワーが秘められていると言う代物だ。これを呼んだエッグマンは、半信半疑に感じながらも秘かにサウスアイランドへ向かい、臨時拠点を構えた後に本格的な調査を開始する。すると島には6つの超エネルギー反応があること、更に島に住む小動物を自分のロボットの動力源として組み込んだところ、今までにない性能を発揮すると言ったこれまでの常識を覆す結果を出した。
更に基地の建造中にその一つが発見されたことで彼はこの超物資の伝承が本物であると確信、世界征服用の兵器の動力源にするべく奇跡の宝石『カオスエメラルド』の捜索を開始した。そして、つい先日グリーンヒルにて二つ目を発見し、自分の計画が一歩進んだと思った矢先、邪魔をしに来たのがソニックなのである。
「ここにはかなりの数のロボットたちを送り込んだが今だに発見されておらん。あのハリネズミにカオスエメラルドを取られてはたまったものではないわ。」
エッグマンは、愚痴を零しながら自作の探知レーダーでカオスエメラルドの探索を開始する。ソニックが自分の計画を邪魔しに来たのは、まだ不明だが彼は既に自分が発見したカオスエメラルドを一つ持っている。取り返すならまだしも彼もまたエメラルドを探しているとしたら厄介になる。
「地下の宮殿の方には多くの調査ロボットたちを送ったが発見には至らなかった。ならば、地上の部分に隠されておるはずじゃ。」
エッグモービルを操縦しながら、彼は地上から噴き出す溶岩の上を横切っていく。しばらく、進と地上に出てきたソニックの姿が見えた。
「あれはソニック!?奴め、まさかあの罠だらけの地下宮殿を潜り抜けてきたというのか!?」
彼の手には自分が取り損ねたカオスエメラルドが握られている。
「あの様子じゃとまだエメラルドは手に入れてないようじゃな。まあ、奪われた分を取り返すには絶好の機会じゃわい!」
エッグマンは邪悪な笑みを浮かべるとエッグモービルの装備を火炎弾にしてソニックの真上へと放った。
「うわっ!?」
突然降ってきた火炎弾をソニックは慌てて避ける。火炎弾はソニックが立っていた場所から燃え広がる。
「お前はエッグマン!?」
「ホーホッホッホッホッホッホッ!また、会ったなソニック!グリーンヒルの部隊を壊滅させただけでなく、この古代遺跡を突破するとは。じゃが、調子に乗るのもここまでじゃ!貴様の持っているカオスエメラルド、返してもらうぞ!」
エッグマンは、そう言うと火炎弾をソニックに向けて発射する。ソニックはそれを回避するとスピンアタックでエッグモービルを攻撃する。
「誰が返すかよ!それにこれは元々この島のものだろ!返すのはお前の方だ!!」
「何よぉ!?この生意気なハリネズミめが!!」
二人の攻防は、ボゴボゴと煮えたぎっている溶岩の上で展開される。ソニックは数少ない足場からエッグモービルを攻撃し、対するエッグマンは火炎弾でソニックの足場を奪って溶岩の中へ突き落そうとする。
両者ともに隙の無い戦いを繰り広げるがソニックのスピンアタックを一定以上受け続けたエッグモービルは、火炎弾を撃ち出す前に爆発。戦闘続行が困難になった。
「ええい!前よりも耐久性上げたというのに!!」
エッグマンは、黒焦げになりながら悔しがりその場を後にしていく。ソニックはエッグマンが引き上げるのを見ると疲れた体に無理を利かせてカオスエメラルド探しを再開する。
「この近くのはずだ・・・・・」
ソニックは、カオスエメラルドの光を頼りに一番反応が強い所を手で掘り始める。しばらく掘り続けると地面が光り始め、丁寧に土を掃う別の色のカオスエメラルドが出てきた。
「これで二つだ!!」
ソニックは、持っていたカオスエメラルドと揃えて共鳴するかのように光るのを見て本物だと確信する。
がっ、その瞬間今まで溜まっていた疲労が一気に出たのかそのままぐったりと倒れてしまった。
「あと4つ・・・・・とりあえず、一旦休もう。」
夜明け前に家を出てから碌に休んでいなかった。
カオスエメラルドを無くさないようにソニックは物陰に隠れてしばらくの間眠りについた。
次回はスプリングヤード省いてラビリンスからにしようかな・・・。
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