主人公の冴えない男は身長155cmで体重も55kg。学力は普通。運動神経は抜群な男。50m走のタイムは5.55秒。国数英社理の平均点も55点。その冴えない男の名前は五味五男。5人兄弟の末っ子であるため五男という昭和時代の子供につける名前に本人は嫌がっている。いつか名前を変えたいと望んでいる。
五味はいつもどおり平凡な生活を送っていた。朝起きて学校に行き夕方に帰宅しそれからコンビニのバイトをして家に帰ったら飯を食って風呂に入って寝る生活をくりかえていた。いつもマンネリ化した生活を過ごし満足している。普通の生活が幸せだと。
しかし、この日はいつもと違った。
コンビニでバイトしてる時に1人の女性が五味に肉まんが欲しいと言われ肉まんをとる。
「お会計は128円です。」
するとその女性はクレジットカードを出してクレジット払いにしてくれと頼まれたが…その女性は制服を着ており未成年であるのにクレジットカードも持っていることに疑問に感じた。
「すみませんが…お客さん。未成年ですよね?未成年がクレジットカードを持っているのは変だと思いますが?」
「いえ。これはお父さんのクレジットカードなので…。」
「そうですか…。肉まん温めますか?」
「お願いします。」
五味は電子レンジで肉まんを温めている間にその女性に話しかける。
「あの。お客さん。高校生ですよね?」
「はい。そうですが…。」
「高校生がクレジットカードを持っているのは初めて見ましたから…。」
「そうですか…。それが普通だと思って生きてきましたから。」
「ほぅ……。」
(どこかのお嬢様なのかな…。雰囲気も金持ちぽいし…。)
すると、肉まんが温まり肉まんをレジ袋を入れてその女性に渡した。
「ありがとうございます。」
「ありがとうございました!」
五味はそれから仕事が終わり家に帰る道中に肉まんをクレジットカード払いで買った高校生のことが印象に残っていたのか…考え込んでいた。
(あの制服…。あそこの高校かな…。しかし…クレジットカードを持っている高校生がいると思わなかった。しかも…星形のヘアピンをして髪色も赤いし…特徴がある人だな。また…このコンビニに来るかな。)
ゴツン!! 人にぶつかる音。
「すみません! ボーとしてました! 大丈夫ですか?」
「あんた! 痛いわね!! ちゃんと避けなさいよ!」
「すみません!」
五味はその女性を見るとコンビニに来た女性と顔が似ていたのである。しかし…髪色はピンクっぽいし蝶のリボンを頭の両脇に付いていたため違う人だと感じた。
(あれ?なんか…顔が似てないか!)
「あんた! 私をジーと見つめているのよ! 気持ち悪い!」
「すみません! あなたと似てる方がいましたから…見つめてしまいました。」
「……。ちなみにどんな格好をしていたのかしら?」
「赤っぽい髪型でロングで…星形のヘアピンをしてましたね…。それに…肉まんを買いました。しかもクレジットカードで…。」
「五月かな。」
「五月?」
「五月は末っ子。私は次女。私たち…五つ子なのよ。」
「えっ……。」
次回話に続く…。