あれから1週間後。
五味は相変わらず学校に行ってからバイトをして家に帰って寝る生活を過ごしていた。バイトが終わり1人で夜空を見ながら缶コーヒーを飲みながら考えていた。この生活で良いのかと自問自答をしていた。
(学校に行って勉強してバイトして稼ぐのは良いことかもしれない。しかし、働くことは社会人になっても出来るし勉強だって今しか出来ないと思う。社会人になれば金の自由はあるが時間の不自由がある。しかし、学生は時間は沢山あるが金はない。だが…今しかできない事は沢山あると思う。学校に行ってバイトする日々というのはなんか勿体ないというか…なんというか…。)
五味は小中学校時代は友達はそれなりにいて純中満帆に生きてきたが、高校に入ると仕事が出来て稼げる憧れが強かった。それには過去の出来事にある。
五味家は7人家族であり長男の一男は現在25歳。次男の二男は23歳。三男の三男は21歳,。四男の四男は19歳。そして、五男は17歳。
5人の子供を養うのに費用がかかり母親は朝から夜遅くまでパートしてたことや、父親も生活を守るために必死に仕事をし稼いでいた。
五男は両親が必死に働いて子供達に心配をかけずに何不自由なく生活出来たのも父や母のおかげだと強く感じていた。今は長男と次男は社会人になって独立をしているが、三男と四男は大学生であり学費は奨学金を借りながら学校に通っているが、しかし、それでも月々5万しか借りていない。何故なら…奨学金を借りるということは大学を卒業したら返済しないといけない。借金をしていることに変わりはないからだ。子供達に負担をかけないように親は必死に働いている。その姿を末っ子の五男は目の前で見ている。だからこそ…親に心配をかけさせないために自分が大学進学した場合の学費のためにバイトをして稼いでいる。
(オレは…小さい頃から親の苦労を見てきた…。だから…オレは今、必死に働いて勉強し…大学に進学するために学費を稼いでいるんだ…。)
五味は高校生らしい生活を捨てた。
だが…中野姉妹との出会いにより彼の考え方が変わった。
それは…今しか出来ないことを全力で全うするということだ。
人生で3年しかない高校生。この貴重な時間を学校やバイトだけで3年間過ごすのは虚しいと感じてきた。
考え事をしていたらいつの間に家に着いた。
そして、いつも通り親が用意してくれたご飯を食べて風呂に入ってベッドで横になる。ベッドで横になりなから彼の好きなスマホゲームを始めるが…今日に限って満足感を得なかった。 彼は思わず五月にメールを送った。
『五月さん!夜分遅くにすみません!あれから1週間が経ちますが…体調の方は大丈夫でしょうか?』
次は四葉にメールを送る。
『四葉さん。夜分遅くにすみません!明後日…バイトが休みなので一緒にランニングでもどうでしょうか?』
次に一花にメールを送る。
『一花さん。夜分遅くにすみません!明後日の夜にまた…家に訪問してもよろしいでしょうか?』
三玖にもメールを送る。
『三玖さん。次…会う時まで戦国武将の勉強をしてきますので語りませんか?』
彼は二乃以外の中野家の姉妹達に勢いでメールを送った。
バイトの疲れで眠気が襲い眠りについた。
翌日。
「五味君。私はあなたに会いたいです。」
次回話に続く…。