5人の姉妹と冴えない男   作:ユーチャロー

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5人の姉妹と冴えない男 第十二話

 

メールを送ってから2日後。

四葉とランニングをする約束をしており近くの公園で待ち合わせすることにした。公園の外周が約1kmあるため10周で10kmを走ることにした。

 

AM9時15分

 

準備運動が終わると2人は走り出す。

 

「五味さん!早速走りましょう!!」 

 

「いきましょう!」 

 

五味は最初はゆっくりめに走り四葉も五味のペースに合わせる。 

 

「五味さん!遅すぎませんか?」 

 

「最初から飛ばしすぎると心拍数が急上昇して良くないです。ある程度呼吸が整ってきたらペースアップしても良いかもしれません。」

 

「ほほう!確かにそれもそうですね!」 

 

「それに…お互いこうして話すことが出来るぐらいのスピードで走った方が良いんですよ。」 

 

「さすが五味さん!ランニングの極意を知ってますな〜。」 

 

「今は会話をしながら走りましょう!」 

 

 

2人は会話をしながら最近の近況やお互いの学校のことについて色々喋った。するとあっという間に8周目に突入し残り2周になる。

 

 

「五味さんを話していたら残り2周なんですね!そろそろペースアップしませんか!?」 

 

「残り2周か…。脚もまだ疲労を感じていないから少しスピード上げましょう!」 

 

「では…!いきましょう!」 

 

 

四葉と五味はペースアップする。しかし、四葉は体力が有り余っていたのか少し本気を出しながら走る。五味は四葉を追いかけようとするが逆に離されてしまう。 

 

(四葉さんは脚が速い…。8kmも走っているのに全然疲れていない…。疲れているどころか…むしろ…調子が良い!) 

 

 

「速いですね…!」 

 

「五味さん!まだ行けますか!?」 

 

「いやいや…。さすがに四葉さんのペースについていくのは厳しいかな…。」 

 

「そうですか…!ならば少しペースダウンしますね!」 

 

「そうしてくれるとありがたい…。」 

 

四葉は再び五味のペースに合わせ並走して走る。

そして、公園の外周10kmを完走。五味は久々に長距離を走ったため少し息が上がっていたが、四葉は余裕な表情をしてた。 

 

「ふーう。久々に10kmも走って良い運動になったし…ストレス発散したよ。」

 

「五味さんはストレスがあるのですか!?」 

 

「コンビニでバイトして色んなお客さんと相手しないといけないからたまに変な客やクレームを言う客がいるからその対応に精神的に来るんだよね。」 

 

「そうですか…。私…バイトしたことないのでわかりませんが…仕事をするとストレスが溜まるのですね!」 

 

「それもそうだけど…コンビニの仕事は意外は楽しいもんだよ。新発売の商品を早く知ることが出来たり…廃棄商品があれば時と場合によっては持ち帰ることが出来るから辛いことだけではないかな。」

 

「そうなんですね!機会があればコンビニでバイトしてみたいですね!」

 

「コンビニは忙しいですよ!」 

 

「忙しいんですね!私にはピッタリですね!基本動いているのは好きですから!」

 

「ははははっ。」 

 

「私…もう少し走ってきてよろしいでしょうか!?」 

 

「良いですよ。僕は少し休みますから。」 

 

 

四葉は1人で走っていった。五味はベンチに座りながら黄昏ることにした。公園には子供達が遊具で楽しそうに遊んでいた。その光景を見て昔の頃を思い出した。

 

(昔はよく公園で遊んでいたな…。歳をとっていくうちにあそこで遊んでいる少年のような無邪気さや素直さは自然と消滅していくもんだな…。それが良いのか悪いのか…。) 

 

 

「さて…スポドリでも買うか。」 

 

 

彼は自動販売機でスポドリを買ってさっき座っていたベンチに戻ろうとすると知らない電話番号から電話が来る。一瞬ためらったが出ることにした。 

 

「もしもし。」 

 

「あんたの番号はこれで合っているのかしら?」 

 

「二乃さん!!」 

 

「そうよ!あんたに聞きたいことがあったから電話したの。」 

 

「はい…。なんでしょう…?」 

 

「あなたが働いているコンビニで私を雇ってくれないかしら?」 

 

「二乃さん。バイトをしたいのですか?」 

 

「ええ。そうよ。洋服や化粧品、美容用品を買ったりして色々お金がかかるのよ。あんたみたいにお金を貯金したりしないから。」 

 

「そうですか…。なら…店長に電話して聞いてみます。」

 

「ええ。頼んだわ。何か連絡が来たら私に連絡を頂戴。」

 

「わかりました。」 

 

 

五味は電話をきると目の前に四葉がいた。

 

 

「誰と電話してたんですか!?」 

 

「二乃さんから電話がかかってきて僕が働いているコンビニで雇ってくれないかというお願いをされました。」 

 

「そうですか!なら!私もコンビニで働いてみます!!」 

 

「えっ…。四葉さんもですか!?」 

 

「はい!!」 

 

「そうですか…。一応店長に聞いてますね…。」 

 

「お願いします!」 

 

 

五味は早速店長に電話をかけて二乃と四葉がコンビニで働きたいことを伝えると店長から褒められた。 

 

「おお!五味君!やるね!人がいないから困っているんだよね…。でも…1回会ってみないとわからないから面接したいかな。」

 

「店長。今、四葉さんが隣にいるので代わりましょうか?」 

 

「おっ。そうなんだ!」

 

 

五味は四葉に電話を代わり店長と5分ぐらい話してた。電話を切ると四葉は五味にスマホを返す。 

 

 

「明後日面接になりました!」 

 

「そうですか!」 

 

「あの…1つ質問なんですが…。」 

 

「何ですか?」 

 

「履歴書の書き方を知りません…。」 

 

「えっ…。そこから…。」 

 

「はい…。」 

 

 

(仕方ないか…。今までバイトしたことないし…お嬢様だから世間知らずなところはあるかもね…。) 

 

 

「では…。まず証明写真を撮りにいきましょう。」 

 

 

その後。五味と四葉は証明写真を撮った後に、履歴書を買いに行き、近くのファーストフード店で履歴書を作成するのであった。 

 

 

次回話に続く…。

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