5人の姉妹と冴えない男   作:ユーチャロー

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5人の姉妹と冴えない男 第十三話

あれから2日後。二乃と四葉は五味が働いているコンビニで待ち合わせして店長と面接をすることになった。 

 

「2人とも履歴書持ってきましたか?」 

 

「もちろん持ってきたわ!」 

「はい!五味さんに書き方を教えてもらったのでバッチリです!」 

 

「念のために見せてもらっていいかな?」 

 

五味は四葉と二乃の履歴書を見ると、二乃の履歴書に修正テープを使った跡が残っていた。 

 

「二乃さん!修正テープを使ったらダメですよ!」 

 

「あらっ…。そうなの?」 

 

「…。時間がないので仕方ないですね…。店長に先に言った方が良いよ…。」 

 

「わかったわ…。」 

 

すると店長が2人を呼び出した。

 

「君達が五味君か紹介した子かな?君たち双子?」 

 

「いえっ!5つ子です!」 

 

「5つ子?」 

 

「はい!!」 

 

「……。そうかい。事務所についてきて。五味君。キミは仕事してね。最初はドリンクの補充を頼むわ。」 

 

「わかりました!」 

 

二乃と四葉は店長に事務所に連れて行かれる。五味は更衣室でコンビニの制服に着替えてタイムカードを押してドリンクの補充を始めるが、2人のことが気になってしょうがなかった。

 

(大丈夫かな…。あの2人…。) 

 

五味は気になって事務所を覗きに行く。すると、店長と二乃と四葉の3人で雑談をしている様子だった。五味が覗いていることに気づいた店長は怒る。 

 

「五味君!サボらない!」 

 

「はい!!すみませんでした!」 

 

五味は再びドリンク補充をする。 

 

 

20分後。二乃と四葉が事務所から出てきて五味はすぐ駆けつけた。 

 

 

「初面接はどうでしたか?」 

 

「楽しかったわ。」 

「店長さん面白い人ですね!」 

 

「面接って楽しいもんですかね…。」 

 

「採用されたら連絡するみたいだから。」 

 

「そうですか…。採用されるといいですね…。」 

 

「私達帰るから。」 

「五味さん!仕事頑張ってくださいね!」 

 

「はい。」 

 

二乃と四葉がコンビニを出ていくと五味は夜の22時まで仕事をするのであった。

 

 

翌日。

この日はシフトが入っていなかったので近くの図書館で勉強することにした。すると、そこに五月と三玖が勉強をしていた。 

 

「こんにちは。お久しぶりです。」 

 

「あっ…。五味君。」 

「五味君!」 

 

「勉強をしているんですか?」 

 

「私達…。恥ずかしい話ですが…5人全員赤点をとってしまったのです…。だから…三玖と私で苦手教科を勉強しているのです。」 

 

「苦手教科はなんですか?」 

 

「私は化学や物理。」 

「私は日本史と公民です。」

 

「つまり…三玖さんは理科が苦手で五月さんは社会が苦手なんですね。逆に2人が得意な教科はなんですか?」 

 

「私は社会…。」 

「私は理科が他の教科と比べたら得意かもしれません。」 

 

「なるほど…。ならば…三玖さんは五月さんに社会を教えて…五月さんは三玖さんに理科を教えたらどうでしょう。得意教科を教えたほうがお互い良いと思います。」 

 

「逆に五味君は得意教科はなんでしょうか?」 

 

「僕は得意も苦手もないですよ。だって全ての教科55点ですから…。」

 

 

三玖と五月は驚いた。全ての教科が全部55点という事実に。

 

 

「つまり…五味君はどの教科もこなせるというわけですよね。ということは国数英もそれなりに出来るという訳ですね。」 

 

「そうなのかな…。」 

 

「なら…先に英語を教えていただいてよろしいでしょうか?」

 

「上手く説明出来るかわからないけど…。」 

 

「それでも教えて欲しいです!教えてくれたら後で何か奢りますから!」 

 

「私も英語を先に教えてほしい。」 

 

 

2人の視線が五味に向ける。教えてほしいというアピールに。

五味は本来今まで学んだ内容を復習をする予定だったが…急遽変更して三玖と五月に英語を教えることにした。 

 

 

「わかりました…。では…英語の教科書を開いてください…。」 

 

 

(5人全員が赤点で単位は大丈夫なのか…。心配だな…。) 

 

 

五味は三玖と五月の3人で勉強することにした。 

 

 

しばらくすると、閉館時間に迫っていたため図書館を出る。

 

 

「本日はありがとうございました。英語と社会科を教えてもらって勉強が捗りました。」 

 

「私もありがとう。五味君の説明が上手くて良かった。またよろしくね。あと…戦国武将の勉強もしてきてね。」 

 

「そうでしたね…。勉強してきます!」 

 

「五味君。お礼で何か奢ります。何が良いですか?」 

 

「じゃあ…自動販売機の○スの缶コーヒーが良いです。」 

 

「えっ…。缶コーヒーで良いのでしょうか?例えばハンバーガーセットとか牛丼とか…。」 

 

「いやっ…。純粋に缶コーヒーが好きなので缶コーヒーで良いですよ。」

 

「そうですか。わかりました。缶コーヒーで。」 

 

 

五月は缶コーヒーを買って五味に渡した。 

 

 

「ありがとうございます。ではっ…早速飲みますね。」 

 

 

五味は缶コーヒーを少し飲んで蓋を閉める。 

 

 

「では。僕は帰りますね。」 

 

「またよろしくお願いしますね!」 

「じゃあね。」 

 

 

五味は三玖達と別れると夜空を見ながらまた缶コーヒーを飲んだ。

いつもよりうまく感じた。 

 

 

(上手く勉強を教えることが出来たかはわからないけど…でも…楽しかったな…。今まで1人で勉強していたけど…誰かと一緒に勉強するのも悪くないな…。しかし…5人全員が赤点という事実には驚いたな…。留年もあり得るからどうにかしないとな…。オレも勉強しないとな…。)

 

 

五味は5人の学力をどう上げるかを考えながら家に帰るのであった。

 

 

次回話に続く…。

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