5人の姉妹と冴えない男   作:ユーチャロー

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5人の姉妹と冴えない男 第十四話 

 

五味はいつも通りに学校とバイトに行って家に帰って寝る日々。

そんな日々が突然終わりを告げる。 

それは、二乃と四葉がコンビニで働くことになり、いつもと違うライフスタイルになりつつあった。二乃と四葉が入ったことがキッカケに五味はシフトマネージャーに任命され時給も100円アップした。

立場が少し上になったことで今までと違って仕事内容が増え更に忙しくなった。

 

この日は初出勤の二乃と四葉に仕事を教えることになった。 

 

「まず…2人にレジを頼みます。女性なので接客からやった方が良いと思うので…まず元気よくハキハキとした声で「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」と挨拶をしてください。これは基本中の基本なのでしっかりやってくださいね!」 

 

「わかったわ!挨拶ぐらい出来るわよ!」 

「わかりました!元気よくハキハキと!」 

 

四葉はいつも通りに明るく元気な声で挨拶をする。

 

「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」

 

(四葉さんは挨拶は出来ますが…二乃さんは…。) 

 

「いらっしゃいませ…。」「ありがとうございました…。」

 

恥じらいもあるせいか小言で挨拶をする。

 

「二乃さん!それではダメですよ!お客さんからクレームが来ますよ!最初は恥ずかしいかもしれませんが…慣れるとそんなの感じなくなりますよ。」

 

「……。わかったわ。いらっしゃいませ〜!」 

 

「その調子で頑張ってください!」 

 

その後。ひと通り必要最低限の挨拶やレジの使い方や小銭やレシートの渡し方、タバコの場所や銘柄を覚えたり、コーヒーメーカーの補充等レジ周りの業務を4時間かけて教える。初勤務であるため二乃と四葉は4時間だけ仕事をしてタイムカードを押す。 

 

「はぁ〜。凄く疲れたわ…。」 

「覚えることが多すぎて…覚えられないです…。」 

 

「コンビニは覚えることが多くて忙しいんですよ。初勤務でここまで出来れば良い方ですよ。」 

 

「本当よ…。でも…なんか楽しいわ。」 

「私は!お客さんの笑顔が見れて私も幸せな気分になりますね!」 

 

「良かった…。初勤務で辞めることがなくて安心しました…。2人とも明日はシフト入ってます?」 

 

「私は入っているわ。四葉も。」 

「はい!明日もよろしくお願いします!」 

 

すると、店長は五味に話しかける。 

 

「五味君も今日はあがっていいよ。仕事を教えて相当疲れたでしょ?」 

 

「確かにいつもより疲れましたね。」 

 

「しばらくは二乃ちゃんと四葉ちゃんの指導係でずっと付きっきりで仕事を教えてね。2人の研修期間が終わるまでに五味君のシフトも調整するから。」

 

「わかりました。では2人とも今後よろしくお願いします。」 

 

「こちらこそよろしく。」 

「よろしくお願いします!」 

 

3人は私服に着替えて社割を使いドリンクを買って飲みながら帰るのであった。 

 

 

翌日。 

朝起きてスマホを見ると三玖からメッセージが入ってた。すぐ返信する。

 

『今日の夜…何か用事ある?』

 

『バイトが15時までなのでそれからでしたら予定は入っていませんよ。』 

 

『そう。なら…五味君の家に迎えにいくよ。』 

 

『そうですか…。ちなみに夜に何かあるんですか?』 

 

『それは内緒。私はこれからまた五月と図書館で勉強するからまたね。』

 

『わかりました。』 

 

 

(なんだろう…。) 

 

 

五味は気になってしょうがなかった。

その後。11時から仕事が始まり昨日と同様に二乃と四葉に仕事を教えていく。朝の三玖のメールの件があり集中出来なかった。タバコやドリンクを落としたりし、ミスが目立った。二乃からは「ちゃんとしなさいよ!」と怒られたり…四葉からは「大丈夫ですか?」と心配させてしまう始末に。五味自身反省した。 

 

 

(二乃さんや四葉さんに情けない姿を見せるためにいかない…。しっかりしないとな…。) 

 

 

そして、あっという間に4時間が経ち仕事が終わる。

 

 

「2日目が終わりましたが…どうですか?」 

 

「だいたいレジのやり方やコーヒーメーカーの補充とか出来るようになってきたわ。逆にあんた…今日どうしたのよ?」 

 

「私もずっと気になっていました。今日の五味さんおかしいですよ!」

 

「実は…。」 

 

 

五味は朝に三玖からメールが来た内容のことを伝えると二乃は大爆笑したが四葉はニヤニヤした表情で五味を見つめた。

 

 

「あんた…。期待しすぎでしょ!三玖がアンタみたいな男に好意を持っているわけないじゃない!」 

 

「二乃!わかりませんよ!三玖は…実は五味みたいな人がタイプかもしれませんよ!」 

 

「いやいや…。そもそも三玖が恋愛するように見えないわよ!」 

 

「わかりませんよ!それにしても五味さん!何が何でも精一杯頑張ってくださいね!」 

 

 

「…。なんか今…凄くバカにされてる気分なんだけど…。」

 

 

その後、五味は家に帰って三玖が迎えにくるまで待機することにした。

 

 

17時52分。三玖からメールが来る。 

 

『そろそろ着くよ。』 

 

『わかりました。』 

 

 

五味は家を出て少し待つと中野家専門の高級車が止まる。後部座席から三玖が降りてきた。

 

 

「五味君。こんばんは。時間がないから早速いこう。」 

 

「こんばんは。何処へですか?」 

 

「それは着いてからのお楽しみ。」 

 

「わかりました…。」 

 

 

今日もあの美味しい挽きたてコーヒーをいただきながらどこに連れて行かれるかわからずしばらく車に乗っていると公園みたいな場所に着いた。車から降りるとそこには…。 

 

 

「ここは!!」 

 

 

次回話に続く…。

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