それは突然の出来事だ。
三玖と小田原城を見てからの中野家御用達の会員制ホテルに泊まり露天風呂に入っているところに三玖が露天風呂に浸かろうとした所に三玖を心配した姉妹達が駆けつけた時に部屋を出て行った五月が告白をされるという五味にとって非現実な現実が今起きている。
(五月さんが何故僕のことが…?)
彼にとって全てが非現実的であり状況を理解するのに時間がかかった。しかし…目の前で起きていることは現実。五味は冗談だと思い五月に聞いてみる。
「五月さん。聞きたいことがあります。」
「……。はい。なんでしょう?」
「なぜ。僕のことが好きなんでしょうか?」
五月は少し五味から視線をそらせた。 少し間をとって返答した。
「私はあなたと最初にあのコンビニでであったことがキッカケでした。あの時私にクレジットカードでお支払いするのは疑問だと感じた貴方は問いかけましたよね?」
「確かにあの時はおかしいと思いましたし…普通ではないなと思っていましたから。」
「その時感じたんです…。私達姉妹は普通ではないと。」
「といいますと…?」
「クレジットカードの件もそうですが…一花と四葉と一緒に行った天上天下天池ラーメン…。実は…私は…あーゆうラーメン屋に行ったのは初めてでした…。」
「そうなんですか…。」
「私達は普段と違う生活を送ってきたのか…私達の知らない世界を貴方が私達5つ子を導いています…。最近…二乃と四葉がバイトを始めたり…一花も調子が良いですし…今日だって三玖があんな大胆な行動をとるようになれたのも貴方のおかげだと思います。でも…私は…貴方があの時私を救ってくれて私は助かりました。その時でしょうか…私は自然と五味君に会いたいと思えるようになりました。一花や二乃…三玖や四葉に相談したらそれは恋だと教えてくれました…。」
「あんた…三玖がデートを誘ってここに来てたのはわかっていたのよ!だから…三玖に協力してもらったの!!」
五味はその時全てが合致した。これは仕組まれていたことに。三玖がデートを誘い中野家御用達のホテルに連れ込んだことに…計画してたかのような姉妹の登場。そして…今現在。
(そっか…。そうゆうことですか…。)
「二乃さん。最後に聞きますが…これはこうなることを全て計算した上で五月さんが僕に告白する計画なんですか?」
「まぁ…。そうね。五月は恋愛に疎いところがあるから私達が計画したわ。これなら五月も告白出来る場面が自然と作れるから。」
「そうですか…。五月さんに聞きますが…何故…僕を殴ったのですか?計画ならそうゆう行動は出ないと思います。自分が好意持ってる相手なら手は出さないと思いますが?」
「それは……。」
「三玖はやりすぎよ!まさか…あんなことになってるなんて思っていなかったから。予想に反することだってあるでしょ!」
「つまり…今…五月さんが僕に告白したのも貴方達が計画したお遊びなんですか?」
「……。それは違うわ!五月が真剣だから…私達はサポートしたかっただけよ!」
「二乃さん。黙ってください。僕は…こんな形で告白されるんだったら…僕は嫌です。最初から告白するのであれば貴方達が計画するのではなく五月さんと僕だけの場面で言って欲しかった。つまり…僕は遊ばれていたという訳ですね…。確かにそうですよね…こんな冴えない男が女の子に告白されるなんて普通じゃないですから。」
すると五味は吹っ切れたようにホテルを飛びだしていった。
「まっ…。待ちなさいよ!!」
二乃は止めようとしたが五味は足が速かったため追いつけなかった。
すると五月は泣き出した。
「……。ごめんなさい…。ごめんなさい…。」
すると一花と四葉、三玖が来た。
「どう!?上手くいった〜?」
「でっ!どうなりましたか!?」
「五月?なんで泣いてるの?」
二乃はすぐ一花の胸ぐらを掴んだ。
「一花!あんたが全て計画したからこうなったのよ!!」
「なんで怒ってるの?二乃?もしかして…失敗だったの?」
「あんたね〜!!」
二乃は一花に思い切りビンタする!四葉と三玖は呆然と見てた。
「五月…。部屋に戻ろう…。四葉!五味は今…走ってホテルを出て行ったわ!なんとかして…五味を捕まえてきて!」
「状況がよくわからないよ…。」
「いいから早くいきなさい!まだ遠くに行ってないから!!」
「はい!!」
四葉は自慢の脚力で五味を探しにいくのであった。
「それに三玖!!あんたね!!なんであんなことをしたのよ!」
「露天風呂に入りたかった。それだけだよ。」
「……!っ……。あんたもね!!」
二乃は怒りが収まらなかったのか三玖にビンタをしようとしたが…五月が止めた。
「もう……いいです……。私が五味君に最低なことをしてしまったことには変わりないです…。私が五味君のことを好きにならなければこんなことになってなかった…。私は…姉妹が喧嘩することが嫌なんです…。だから…二乃…。やめて…。」
五月の言葉に二乃は手を止めた。
「本当…あんた達…最低なことをしたわね…。私もね…。」
その頃。ホテルの近くに港があったため海を眺めながら黄昏てた。
「結局…僕は…冴えない男だな…。何を期待してたんだろう…。」
五味は全力で走ったせいか疲労が溜まってた。
すると…頬に冷たい物が当たる。
「冷たっ!!」
「五味さん!見つけましたよ!!」
五味は振り返ると冷たい缶コーヒーを持った四葉が立っていた。
「四葉さん…。よくここがわかりましたね…。」
「勘で行きました!!そしたら…本当にここにいましたね!」
「はははっ…。さすが四葉さん…。相変わらず足が速いですね。」
「ええ!!私は元気が取り柄ですから!!」
「そうですか…。」
「五味さん!!私で良ければ話してくれませんか!!さっき…何があったのかわからないので!!」
「四葉さんはこの計画は知っていたんですか?」
「……。っ…。知りませんよ!!私…全然理解してないので!」
(嘘が下手ですね…。でも四葉さんらしいか…。でも…話しても良いか……。)
「先程起きたことを話しますよ。」
「あっ…。その前に缶コーヒーを飲みましょう!五味さんも全速力でここまで走ってきたと思うのでまずは水分補給をしましょう〜!」
「はははっ……。一服したら話しますよ…。」
次回話に続く…。