「5つ子? ありえないでしょ。ww」
五味は半信半疑でそこにいる女性は嘘をついてると感じたが…。
「本当よ。ここに私たちが小学生の頃撮った写真があるから。」
その女性は生徒手帳を取り出し隙間に挟まっていた小さい写真を五味に見せたら、五味は目が点になる。本当に同じ顔の姉妹が5人揃っているからだ。
「本当だ…。凄いですね…。で…あなたは中野二乃さんなんですね。」
「さりげなく私の名前を見るのよ!」
「見えちゃったから仕方ないじゃないですか…。ちなみに僕も5人兄弟の末っ子なんです。名前も5人目に生まれたから五男という名前なんです。父親がいい加減な人ですからね…。」
「五男!! ダッサイわね!」
「本当にそう思うよ…。名字も五味(ごみ)だし…。」
「ごみ!? 面白い名字ね! 」
「よく言われるよ…。」
「まぁ…。私もう帰るからじゃーねー。五味五男君〜。」
そう言って二乃は帰っていった。
五味は本当に5つ子がいるという事実に驚きを隠せなかった反面、五月と二乃以外の他の3人がどういう人物なのか気になったのである。
「他の3人の姉妹が見たいな…。あっ。二乃さんに連絡先聞けば良かったな…。」
五味は近くにあった自動販売機であったかい缶コーヒーを買って飲みながら帰宅するのであった。
翌日。彼はいつもどおりに学校に行ってバイトしてくる生活を送っていた。バイト後…いつもの帰り道で腹が減っていたためファーストフード店に入りハンバーガーセットを買う。窓側の席に座ると隣に五月が大量のポテトにハンバーガーが2つ、ドリンクのセットを頼んでいた。
「あら。あなた…昨日のコンビニのバイトの方ですよね?奇遇ですね。こんなところで会うの。」
「五月さん!また会えました!」
「あれ?なんで私の名前を知っているのかしら?」
「実は昨日…次女の二乃さんと会ったのです。そこで5つ子の姉妹がいると聞いたので五月さんが末っ子だと…。」
「二乃と会ったのですか!?あの子…昨日帰りが遅かったから何をしてたのか気になってはいましたが…そーゆうことですね!」
「いやっ…。五月さんが想像しているのと違います。初めて昨日五月さんに会いましたし二乃さんも…。」
「まっ…。あなた達が仮に付き合っていたとしても二乃があなたのことを好いているのならば何も言いませんが…。」
「いやっ…。だから…付き合ってないって…。五月さんって…意外と大食いなんですね…。僕は安いハンバーガーセットしか買っていませんが…。」
「私はハンバーガーやポテトが好きですから!あなたこそ…少食で身体を壊さないのですか?」
「僕は昔からあまり食べる方ではなかったので…身長も伸びなかったんだと思います。」
「私より身長が低いですね…。」
「ハハハハっ…。お腹すいたので食べますか。」
「そうですね。」
2人は仲良くハンバーガーを食べながら少し雑談をしていた。五味は五月が食べる量に引いていた部分があったが何より幸せそうに食べている姿を見て笑顔が少し溢れた。
食べ終わると途中まで一緒に帰ることにした。
「五月さん。こんなことを言うのもアレですが…連絡先とか聞いてよろしいでしょうか?」
「なんでですか?」
「これも何かの縁だと思っているので…今度…僕の家の近くにあるラーメン屋に一緒に行きませんか?」
「ラーメンですか!私もラーメンが好きなのでぜひ行きましょう!」
五月はすぐスマホを取り出してSNSアプリのフルフル機能を使いお互いの連絡先を交換した。
「私はこちらなので…次会う時はラーメン屋にいきましょう!」
「行きましょう! では…さようなら!」
「さようなら!」
2人は別れてそれぞれの家に帰るのであった。
次回話に続く…。