5人の姉妹と冴えない男   作:ユーチャロー

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後日談ー勤務態度

 

二乃と四葉がバイトを始めてから1か月が経つ。

四葉は接客スキルやレジの扱い、タバコの銘柄もだいぶ覚えるようになり持ち前のフットワークの軽さを活かしバックヤードの仕事もこなせるようになった。それに比べて二乃は要領を覚えてしまったのか…ある程度品出しを終えると裏の事務所でスマホをいじる機会が多くなった。店長がいる時はテキパキ仕事はするが…店長がいなくなると仕事をサボる。この様子に五味はシフトマネージャーとして二乃に説教する。 

 

「最近の二乃さんの勤務態度が良くないです!四葉さんみたいにやる気出さないと!」 

 

「はぁ〜?私は私で四葉は四葉よ。あの子は真面目だから一生懸命やってるけど私はお金を稼げれば良いのよ。」 

 

「だから…その態度がダメなんですよ!」 

 

「うるさいわね!今…私は忙しいの!」 

 

「忙しいって…スマホをいじってるだけじゃないですか!」

 

 

「五味君!レジに来て!」 

 

 

他のスタッフから呼び出され五味はすぐにレジに向かう。二乃は再びスマホをいじる。五味は二乃が全く反省していない様子を見て呆れてしまう。 

 

(最初は良かったのに…なんであーなってしまったんだろう…。)

 

 

ひと段落仕事を終わらせると五味は事務所に戻るとまだスマホをいじっていた。流石に五味の怒りが爆発する。 

 

「二乃さん!働いてください!やる気がないなら帰っていいですよ!」

 

「確かにやる気はないわね。そろそろ私は退勤する時間になるから時間になったら帰るわ。」 

 

 

この二乃の一言で五味は呆れてしまい店長に相談することにする。

二乃が退勤すると五味はすぐ店長に電話する。 

 

 

「店長。二乃さんが仕事をサボってます!店長から何か言ってくださいよ!」 

 

「五味君。二乃ちゃんは真面目に仕事してるわ。何故かしらね?」 

 

「店長がいない日に限って二乃さんは事務所でスマホをいじっているんですよ!」 

 

「五味君。キミは知らないと思うけど…二乃ちゃんは店をPRするためにいろいろ考えているのよ。最近…自動ドアの前にホワイトボードを設置したでしょ。実はあれは二乃ちゃんが提案したんだよ。おでん20%オフの宣伝のために彼女がデザインを描いたのよ。他に…二乃ちゃんは店を盛り上げるためにいろいろ工夫してるのよ。」 

 

「えっ…そうなんですか…。」 

 

 

(確かに…最近…店の壁に折り紙で折った飾りがあちらこちら見る。それにホワイトボードも最近設置した。前は新商品をPRするために工夫をしてた。二乃さん…。) 

 

 

「店長。わかりました。お忙しい中ありがとうございました。失礼します。」 

 

 

五味は電話を切ると仕事に戻る。 

 

 

五味が退勤時間になりタイムカードを押してすぐ中野家に向かう。 

あのドライバーさんに電話をし迎えに来てもらうことにした。五味は密かにあの高級コーヒーを飲めることを楽しみにしてた。五味が車に乗ると五月が乗ってた。 

 

「五男。お疲れ様。藤田さんに電話をかけるの珍しいわね?どうかしたのかしら?」 

 

「五月。バイト中に二乃さんと口喧嘩したから直接会って謝りたかったんだ…。」 

 

「五男らしいわね。二乃も素直じゃないところがありますからね。」

 

「はははっ…。」 

 

 

(本音は…二乃さんに謝ることもそうですが…コーヒーが飲みたいんだけどね…。ドライバーさん…藤田さんっていうんだ…。はじめてしった…。) 

 

 

「あなたの好きなコーヒーよ。」

 

「五月。ありがとう。」 

 

 

(このほのかな香りに…この酸味。このコーヒーたまらない…。バイト終わりに飲むコーヒーは最高だ…。) 

 

 

しばらくすると中野家に到着する。中野家の部屋に入ると三玖と二乃がリビングで座っていた。 

 

三玖 「五男君。こんばんは。」 

二乃 「……。」 

五月 「あれっ。一花と四葉はまだ帰ってきてないのかしら。」 

 

三玖 「一花は仕事が遅くなるみたいで…四葉はバスケ部の試合で助っ人で行ってるからまだ帰ってきてない。」 

 

五月 「そうですか。」

 

五味 「二乃さん…。先程はすみませんでした…。いろいろ説教してしまって申し訳ございません。店長から聞きました。店を盛り上げるためにいろいろ工夫してる話を聞いて…それに気づかなくてすみません。」

 

二乃 「私も…あんたに悪い事を言ってしまったわ。あなた…いつも真面目に働いているから私も少し勤務態度を変えた方が良いと感じたわ。私はあのコンビニが好きだから華やかにしたいと考えたのよ。店長も喜んでいるわ。二乃ちゃんのおかげで少し売り上げが良くなったって。それで私にも私なりの仕事があってやりがいを感じているわ。」 

 

五味 「そうですか…。これからも店を盛り上げるために沢山PRしてください。僕も出来ることがあれば協力します。」 

 

二乃 「そうね。早速…そこにある折り紙を折ってくれるかしら?三玖と一緒に折っていたから。」 

 

五味 「えっ…この量をですか?」 

 

二乃 「当たり前よ。花や動物の形をガラスに貼りたいから沢山必要だわ。」 

 

五味 「はぁ……。」 

 

 

テーブルの上に推定100枚の折り紙が置いてあった。

五味は少し引いたがこれも仕事だと思い五月を含めて4人で折り紙を折っていくのであった。 

 

 

(ある意味…サービス残業ですね…。でも…こういうのも悪くないですね。) 

 

 

後日談ー勤務態度  完結




二乃編の後日談は終わります! 
次は一花編です! 次が真の最終回になります!
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