翌日。
彼はいつも通りの生活を送る。
バイトを終えて帰宅するといかにもテレビ局のスタッフっぽい人がたくさんいた。多分…ドラマかCMの撮影をしているのだろうと五味は思い通り過ぎようとするが…撮影してる女性の顔を見た瞬間立ち止まった。
何故なら…二乃や五月の顔に似てる女優がいたからである。
(あれっ…。顔が似てるな…。二乃さんと五月さんに…。いやっ…待てよ…。あの2人の髪型はロングヘアーだよな…。でも…この人はショートヘアーだ。でも…五月さんや二乃さんに雰囲気が似てる感覚がある。ドラマかCMの撮影中だから聞き出す訳にはいかない…。)
五味はその場を去る。
翌日。
彼はいつも通りに登校するが…その途中で昨日のドラマかCMの撮影をしていた彼女とすれ違った。
(あれっ…。あの人…。昨日撮影をしてた人だよな…。しかし…綺麗な人だよな…。まさか…高校生だと思わなかったよ。)
その女性は後ろを振り返り呟く。
「あれが…二乃と五月が言ってた五味君ね。彼…昨日いたよね。」
そして、学校の授業が終わるとすぐバイト先に向かう。
彼は17時から21時まで毎日のようにコンビニのシフトに入り小遣い稼ぎをしてる。そのお小遣いの使い道は昼食代や携帯代のために稼いでいる。彼が仕事中に…。
「いらっしゃいませ!!」
彼は思わず叫んでしまう。
「あなたは…! 昨日…撮影してた女優さんですか!」
「シー!! 私がここにいたら周りにバレてしまうよ〜。」
「すみません…!思わず…。」
「まぁ…。良いけどさ〜。私…まだ女優の見習いみたいなもんだからさ〜。」
「いやいや!そんなことありませんよ!」
「キミ。私の妹と友達なんでしょ〜?」
「妹?」
「私…妹が沢山いるんだよねー。私は妹達に迷惑をかけないよう女優をしているの。少しでもお姉さんが頑張っている姿を見せたいからね〜。」
「そうですか…。素晴らしいと思います。」
「そっかなー。」
「はい!妹さん達の模範になるお姉さんになろうとしてるから素晴らしいと思います!」
「赤の他人のキミに言われるとなんか照れるな…。」
「あなたの演技を一瞬しか見てないのですが…素晴らしいと思いました!!」
「そっか…。嬉しいな…。」
後ろでレジを待っているお客さんにヤジが飛ぶ。
「おせーな!早くしろよ!」
「お喋りしないで早くしなさいよ!」
「すみません!」
「ごめんね!私が邪魔しちゃったみたいだね。では…また会いましょう〜! 五味五男君。」
「えっ…。」
彼女はその言葉を残して立ち去った。
(なんで…。僕の名前を知っているんだ…。)
「おい!おせーぞ!」
「申し訳ございません…。お客様!」
彼は何故自分の名前を知っているのか仕方がなかった。
(もしかして…あの人は…。)
彼は彼女のことが気になりつつその後仕事をこなすのである。
次回話に続く…。