翌日。
五味は運動不足にならないようにランニングをしていると横からアスリート並みの足の速い女性が通り過ぎる。
五味は一瞬その女性の顔を見た。すると…五月や二乃、一花の顔に似ている女性であったため必死に追いかける。
(あれ…?あの人もしかして…?)
五味は全力で走り彼女に追いつき話かける。
「速いですね…。僕より速い……。息が切れそうだよ……。」
「うあっ!!」
「突然知らない人から話しかけられて驚いてるよね……。キミに似てる人がいて……追いかけてしまった……。」
「あれっ?もしかして…一花と二乃、五月が言ってた五味君かな?」
「なんで知ってるの!!?」
「キミの顔を二乃が盗撮してて…キミのことを不審者扱いしてたからねー!!」
「そうなんだ……。」
(確かに…二乃さんにぶつかって…五月さんのことを聞いたからね…。二乃さん的に不審者扱いされても仕方ないかな…。知らない人に急に話しかけられたから…?)
「五味さん! 競争しませんか! あそこの公園まで!!」
「競争か! 良いよ!! こう見えて足は速い方なんだよね。」
「おーー!さすが五味さん! 空気読めますねー!」
「ならやろうか!!」
その女性は全力で走り五味は必死に彼女と並行になりながら全力で走る!! しかし…女性の方が明らかに速かった。最終的に五味は女性に敗れてしまったが…五味は満足していた。彼は確信してたのである。一花や二乃、五月の姉妹であることを。何故なら…雰囲気といい顔が一緒だったからである。 五味は思わず名前を聞く。
「もしかして…あなたは…五月さんの姉妹ですか?」
「おー!! ビンゴです!!」
「いやっ…オレのことを知っている地点で…姉妹でしょ…。」
「確かにそうですね!」
(この子…。天然なのかな?)
「私は中野四葉です!5つ子の4番目です!五月は妹ですが…一花や二乃…三玖はお姉さんです!!」
「5つ子でほぼ同じタイミングで出産したのに…お姉さんと妹がいるんだね…。つまり…四葉さんは…4番目に産まれてきたから四葉という名前なんですか?」
「はははっ…。そう言われるとそうかもしれませんね!」
「僕は思うんですけど姉妹で個性があるのは素晴らしいと思います…。僕も兄弟いるんですけど…個性がないというか…平凡すぎるというか…なんかよくわかりませんがつまんない兄弟だと思うんだよな…。」
「そうなんですね…。確かに私達は個性的な姉妹だと思います…。一花や二乃…五月に会ってるからわかるんですよね!!でも…三玖には会ってないんですよね?」
「三玖さんは3番目ですか!?」
「はい!!でも…少しミステリアスな部分がありますね…。どちらかというと…目立たないタイプですね!! 彼女のトレンドマークはイヤホンです!」
「イヤホン…?」
「はい!いつもイヤホンをしてますから!」
「イヤホンね…。今度紹介してもらって良い?」
「良いですよ!!」
「では…連絡先を交換しましょう!」
五味はスマホを取り出し四葉と連絡先を交換する。
「ありがとうございます!では…今度…三玖さんと会えることを楽しみにしてます!」
「はい! では…私はまだ10kmランニングするのでこれで失礼します!!」
「わかりました…。頑張ってください…。」
(さっき全力で走ったのに…まだランニングするんですか…。四葉さんは運動神経抜群なんですかね…。それに…礼儀正しい人…。そして…単純な方なんですね…。中野姉妹…。気になる…。三玖さんがどんな方か…気になります!)
五味は近くの自動販売機でアクエリアスを買って飲みながら帰宅するのである。
次回話に続く…。