三玖と出会ってから月日が経ち中間試験が終わる。
そして、結果が来ると相変わらず平均点も55点。綺麗なことに国数英社理の5教科の点数が55点。テスト期間中は1日平均2時間勉強した結果がこれである。クラスメイト達も全ての教科の点数が55点である五味に驚きを隠せなかった。
「またか…55点。」
すると隣に座っていたクラス1の成績である生徒に話しかけられた。
「五味君…。キミ…。どの教科も55点って…。キミはある意味天才だよ…。」
「それはどうも…。」
(しかし…これだけ頑張っても55点…。正直笑えるよ…。バカなのか天才なのか…わからないや…。でも…赤点にならなかっただけマシだと思う。さて……中間も終わったし……早速ご褒美としてラーメン食いに行こう!!)
するとピロリンとスマホ音が鳴る。五月からメールが来た。
『中間試験終わりましたか?前に約束したラーメン屋に行きましょう!私達も中間試験が終わりましたので。』
『是非…行きましょう!僕もラーメン食べに行きたいと思っていたので!では…○○駅前で集合しましょう!』
『わかりました。』
五味と五月のメールのやりとりだった。
放課後。五味の最寄駅の○○駅の改札口に着くとそこには五月と四葉、一花の3人が待っていた。
「おっ!! 来ましたよ!」
「五味君。久しぶり〜。」
「来ました!五味さん!早速行きましょう!!」
「あれっ…。四葉さんと一花さんも来たのですか?」
「来ちゃダメなの〜?お姉さん悲しいな〜。」
「いえいえ!! そんな訳ではないのですが…一花さんが来ると思っていなかったので…。」
「五月が楽しそうにしてたから気になってついて来ちゃった。」
「そうですか…。しかし…これから食べに行くラーメン屋はコッテリ系なんです…。脂も多いと思うので…一花さんの職業……。」
すると一花は一瞬五味の口を抑えた。一花は小言で五味の耳に口を近づけて話す。
「姉妹達に私が女優をしてるの知らないから秘密ね…。」
「そうなんですか…。」
「だから…2人だけの秘密ね…。」
「……。わかりました……。」
「五味さんと一花。何を話しているのですか?」
「いやっ…。なんでもないよ!ラーメン屋のスープの味は何か聞いてたんだよ!ねぇ…!五味君!!」
「そうですよ…! スープは豚骨ベースのコッテリ系です!」
五月はその言葉を聞いて更にテンションが上がる!
「豚骨ベースのコッテリ系ですか!!これは期待が高まります!!早く行きましょう!!」
(上手くごまかせたな…。さすが…女優をしてるだけであってアドリブが上手いな…。)
4人で会話をしながらラーメン屋を目指して歩く。すると…彼が行きたかったラーメン屋の「天上天下天地」という変わった名前のラーメン屋に着く。しかし…5人ぐらい並んでおり待つことにした。
「僕のオススメはこの天上天下天地ラーメンがオススメですよ。でも…僕は少食だから並以下のプチサイズを食べますが…。」
「私はメガ盛りを食べます!私…ラーメンを食べるために我慢して朝食抜きにしましたから!」
「そうなんですか…。」
「はいはい!!私もメガ盛りにしようかな!五月に負けたくないし!」
「四葉さんも五月さんもここのメガ盛りはかなり量が多いのですよ…。30分以内に完食すれば1万円もらえますが…初心者は厳しいですよ…。」
「食べる自信はあります!」
「やってみなきゃわからないじゃないですか!」
「そうですか…。2人とも無理しないでくださいね…。」
その後。案の定五月と四葉はメガ盛りを頼んだが食べ切ることが出来なかった。五味と一花はプチ盛りを頼み完食。
店を出ると五月と四葉は死んだ魚のような目つきになりお腹がいっぱいであるため歩く速度が遅かった。
「また…リベンジします…。なんか…悔しいです!」
「四葉は…もう勘弁…。」
「だから言ったじゃないですか…。初心者でメガ盛りは無理だって…。」
「はははっ。私は2人が一生懸命ラーメンを食べてる姿を見て笑いそうになったよ!五月も四葉も真剣なんだもん!今度は三玖や二乃を誘って行ってみたいな。あそこのラーメン屋美味しかったもん。」
「一花さんが喜んでくれて良かったです!口に合わなかったら困りましたし…。」
「美味しいラーメン屋を紹介してありがとね。五味君。」
「いえいえ。こちらこそありがとうございました!」
「私達はこのへんで。」
「五味さん…。私はまた天井天下天地メガ盛りラーメンを完食出来るよう修行してまいります!」
「五味さん〜。私もまた頑張ります!」
「はははっ…。あんまり無理しないでね…。」
三人は駅の改札口に向かい五味は三人に手を振って帰宅する。
(なんか…。こういうの楽しいな。普段は学校入ってバイトで仕事して家に帰ってご飯を食べて風呂に入って寝るという生活がずっと続いていたけど…今日みたいに友達と放課後にラーメンを食べて帰り道に話をしながら帰る。普通の高校生らしいことを初めて経験した気がする。何気ない日常に変化があるとこんなに楽しいんだな…。)
彼は近くにあった自動販売機でお口直しで微糖の缶コーヒーを買って飲みながら日が沈みかけてる夕日を見ながら家に帰るのであった。
次回話に続く…。