5人の姉妹と冴えない男   作:ユーチャロー

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5人の姉妹と冴えない男 第七話 

 

五味は今日もいつも通りの生活を送る。 

今日はシフトが16時から22時で6時間労働であり週末であるためいつもよりお客さんの数が多かった。夕方の時間帯は学校帰りの学生が多く、もう少し遅くなるとサラリーマンやOLが弁当や酒類を買いに来る。駅前のコンビニであるため他のコンビニと比べると忙しい。たまにガラの悪いお客を相手にするのに疲れることもしばしば。だが…彼はバイトを通じてコミュ力が身についたと感じてる。

 

20時21分。1番多忙時の時にレジを離れてバックヤードに入る。飲料系が売れるため補充も頻繁に行わないと売り切れることがある。彼は新発売の抹茶サイダーの補充を始める。

 

(抹茶サイダーって美味しいのかな…。新発売の商品だから売れてるけど…。) 

 

「五味君?」 

 

突然自分の名前を呼ばせてびっくりした。するとそこに三玖が立っていた。 

 

「三玖さん!なんでここに!」 

 

「抹茶サイダーが気になったから買いに来た。五味君はここでバイトしてるんだね。」 

 

「そうですか…。高校に入学してからずっとここで働いていますね。」 

 

「そうなんだ…。バイト頑張ってね。あと…前の約束…忘れてないよね…?」 

 

「忘れていませんよ!時間がある時どこかでお茶しましょう!」 

 

「うん。楽しみにしてる。」 

 

そう言うと三玖は抹茶サイダーをとってレジに並ぶ。 

五味は再び補充を始めた。 

 

 

しばらくするとあっという間に22時になる。高校生は22時までに必ず退勤しないといけないルールがありすぐ打刻した。すると店長が五味に話しかけてきた。

 

「五味君! 明日のシフトの件だけどさ! 今日はヘルプで働いてくれたから明日は休んでいいよ!」 

 

「そうですか…。わかりました。お疲れ様です!お先に失礼します!」

 

 

五味はスタッフルームに入り学校の制服に着替え終わると三玖が買ってた抹茶サイダーが気になり社割を利用して1本買う。キャップを空けてすぐ飲んだ。

 

「抹茶サイダー思ってたよりイケるな。バイト終わりに飲む炭酸は最高だな。」 

 

すると…メールの受信音が鳴る。三玖からメールが来た。

 

『五味君。明日ヒマ?』 

 

『明日はヒマです!』 

 

『なら良かった。私が気になってるパフェがあるけど一緒に行かない?』

 

『わかりました!是非行きましょう!』 

 

『では…○○駅前に集合で。』 

 

『はい!明日はよろしくお願いします!』 

 

『そんなに固くならなくていいよ。おやすみ。』 

 

 

五味は明日のシフトがなくなったためやる事がなかった。だから…三玖に誘われて嬉しかった。それと同時に女の子と2人きりで遊びに行くのは明日が人生初である。

 

「明日…。三玖さんとデートだ!すげードキドキすんだけど!!オレ…私服そんなに持ってないからどうしようかな…。少しマシな格好をしないと…。」 

 

彼の頭の中はもう明日のデートのことしか考えていなかった。

家に帰って風呂に入りベットで横になっても眠れなかった。バイトで疲れているのにデートのことが頭に離れなくなかなか寝付けない。このままではマズイと思い…彼が好きなスマホゲームを始めた。スマホゲームに夢中になればそのうち眠くなるだろうと感じた。

 

「はぁ…。このままじゃマズイ。逆に夢中になりすぎて眠れない。」

 

スマホゲームをやめて夜空を見ることにした。

 

(月が満月で綺麗だな…。月ってなんでこんなに綺麗なんだろ…。)

 

彼はしばらく無心でただひたすら月を見つめていた。

するとだんだん眠気が襲い再びベットで横になる。 

 

 

気がつくと朝になってた。あまり眠れなかったせいか眠りが浅い。

五味の両親は土曜日も仕事であるため家にいなかった。

下に降りると四男と三男が朝食を食べていた。 

 

「五男!お前は今日バイトか?」 

 

「今日は知り合った女の子とパフェを食べに行くから。」 

 

「お前がデートかよ!珍しいな!」 

 

「兄さん。オレだって女の子と遊びに行きたいんだよ。」 

 

「まさかお前がデートするなんて思っていなかったよ!まっ…頑張れ!」

 

「はいはい。頑張るよ。」 

 

 

その後。朝食を食べて服を着替えて待ち合わせの時間まで家でゆっくりした。彼の最寄り駅から3駅先の○○駅で約束の時間に間に合うように行く。 するとそこに…。

 

 

「あらっ…。あんた。ここで何してるのよ?」 

 

 

「二乃さん!!」 

 

 

「あんたが1人でこんなところにいるなんて珍しいじゃない。一花から聞いたけど学校かバイトしか行ってないらしいね。だから…1人で出かけるなんて不自然だわ。」 

 

「バイトが休みになったから…たまには1人で出かけようと…。」

 

 

(しかし…。三玖さん…。遅いな…。) 

 

 

「あんた。今日は三玖来ないわよ。」 

 

 

「えっ…。どうゆうことですか…?」 

 

 

「あんた。一花や四葉、五月とラーメンを食べにいったらしいよね。私達の姉妹と勝手に遊びに行くなんて私が許さないわ!だから…あんたにそれを直接言いたくてここに来たのよ。今後…私達姉妹に何か用があるなら私を通じてからにして頂戴!」 

 

 

「なら…。二乃さん!これからパフェ食べにいきましょうよ!」 

 

 

「はぁ…!?私の話…聞いてた?」 

 

 

「僕から逆に言わせてもらいますが…三玖さんのスマホを勝手に使うのもどうかと思いますよ。昨日…三玖さんからメールが来てからワクワクドキドキしながらここまで来たのですよ!それに…パフェを食べに行こうという約束をしたのは二乃さんじゃないですか?だから…僕自身パフェを食べに行かないと気が済まないですね。」 

 

 

「あれっ…。五味君。おはよう。なんで…二乃がいるの?」 

 

 

「三玖さん!」 

「三玖!」 

 

 

まさに修羅場である。 

 

 

次回話に続く…。

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