arcnights AAA   作:山野化石

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更新は不定期で行います。


02

目覚めると俺は机の様な所にうつ伏せで寝ていた。恐らく父が移動させたのだろう。

そして父は既に居なかった。恐らく既に逃げ出したのだろう。

「クソ!あのクソ親父コーヒーに睡眠薬何て仕込みやがって!」

そんな事よりも何か持っていかれた物はないか確認しなくては。

「持っていかれた物は…無さそうだな。とりあえず銃もある、鞄に入れたパスポートと財布もある。とりあえずは安心だな。」

机から降りて椅子に置いておいた鞄と愛銃の確認をする。父は何も持っていかなかった様だ。

「他に何かないかなっと……これは…手紙か?」

自分が寝ていた机の上には一つの封筒があった。中には手紙らしき物が一枚入っていた。

「何々?『これを読んでいるという事は無事に手術は成功した様だな。おめでとう、アリオス。お前は世界で初めて太陽炉に適合し、太陽炉移植手術を受けた人間になった。鏡でも見て見るといい。背中に円柱形の物体が生えているはずだ』」

何を言っているのだこの人は。冗談だとしたら相当タチが悪い。まさか自分の息子を改造手術の実験体にするなんて…

「まさかな……。」

一応背中を確認してみる。

そこには丁度背中の中心から少し上には円柱形の物体がきれいに生えていた。

「エッ…ナニコレ?」

最悪だ!最悪だ!あのクソヤロウは本当に自分の息子を改造手術の実験体にしたのだ!

「あのクソ親父!次会ったら絶対ぶん殴ってやる!」

ゴミ箱を蹴飛ばすと棚にでも当たったのか色々な物が落ちてきた。

 

「クソが!整理くらいちゃんとしとけよな!」

落ちてきたものを机の上に並べているとあるものを見つけた。

「これは、親父が持ってきたアタッシュケースか?」

ケースの中身はおもちゃの様な銃剣だった。元々、荷物持ちとして親父の仕事について来た俺としては父がいくつものアタッシュケースを持っていたのは知っていたが、何もその一つによく分りもしない武器を説明書もなしに入れておくとは思わなかった。

「しかしながらこれはどうやって起動するんだ?見た所電動っぽいけど…」

色々といじっていると鍔の裏側に当たる場所にネジ穴があった。これなら開けられる。

中を開けて見ると起動スイッチらしいものがあった。

「これがスイッチか?分かりにくい場所に作んないでほしいなぁ。」

スイッチを押すとホログラムパネルが出てきた。

『使用者の名前と遺伝子情報を登録してください。」

「何作ってんだあの親父。使用者の名前ならまだしも遺伝子情報を登録って武器に必要かよ。」

悪態をつきながらも名前と遺伝子情報の登録をする。

『使用者名アリオス様。登録が完了しました。これより太陽炉式銃剣三式は貴方の所有物です。』

太陽炉、それは鉱石に変わるエネルギー源として注目されていたものの、技術的困難さから開発は中止になったと聞いていたが、どうやら完成していたらしい。

「じゃなきゃ兵器に使用されているはずがないか…」

しかし実物だけ持ってきて説明書どころか企画書や設計図の類はあるはずだ。

「この書類の山から説明書とかを発掘するのか。骨が折れるな。」

 

 

2日かかった。いや、関係書類自体は半日で見つかったのだがそこに書かれていた文章を読み切るのに2日もかかったのだ。

「太陽炉で精製した粒子を圧縮してビームとして打ち出す。剣の刃の部分に粒子を纏わせて切れ味を上げるねぇ。いろいろと複雑な武器だこと。」

ビームは三連射式で火力もなかなかある様だ。剣の方は自分が扱った事がないので判断に困る。しかし、金属製のコップがバターの様に切れた事から察するに切れ味は良いのだろう。

「でも、残弾を気にしないで撃てるのはいいな。」

これが一番の朗報だった。既に自前のサブマシンガンの残弾はほぼ無いと言ってもいいほどだ。どれだけ使えるかは分からないがこれは嬉しい。

「後は資料にあった粒子稼働式特殊スーツとか列車を探さなきゃいけないのか」

そう、見つけた資料の中には親父が研究していた太陽炉で動くパワードスーツや列車などの情報があった。

「列車は5つのブロックで構成されていて、それぞれ、居住区、研究区、倉庫、農業区そして本部がある。ここは研究区らしいけどどうするかな。」

資料には本部には動力炉があるためそれ単体で動かせるらしいがそれ以外には動けすための機械がないため動かせないらしい。

「しかし、今は食糧の確保が大事か。」

本部が見つかればそれで龍門まで帰れるが

そこからの生活が想像できない。近衛局に入れば食い扶持は稼げそうだがあそこは人外の集まりみたいなところだ。やっていける自信がない。ならば全部見つけて世界を旅するのもいいだろう。親父の故郷であるラテラーノに行ってみるのもいいかもしれない。

「とりあえずは、食糧見つけるために外に出てみますか。」

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