僕の彼女は曜ちゃんです⚠再編集中 詳しくはあらすじへ   作:ゆうきoog3

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どうもみなさんこんにちわ!
5月9日にyoutubeで配信されるラブライブのライブを楽しみに小説を書くゆうきoog3です。

高評価コメント、よろしくお願いします!

それでは、本編をどうぞ!!


12話

目を開けると、白い天井がぼやけて見えた。

薬品の匂い、規則的に刻まれる機械の電子音。

口元には人工呼吸器がつき、腕には点滴の管が伸びている。

 

雄飛(……ここ、病院か)

 

時計を見ると午前6時。

まだ朝日も完全には昇り切っていない静かな時間。

 

ゆっくり上半身を起こすと――

ベッド脇の椅子で、俺の手をぎゅっと握ったまま眠っている曜の姿があった。

 

雄飛「よ、曜……?」

 

その声に、曜の肩が小さく震えた。

重たそうに目を開けると、涙をこらえていたのがすぐに分かった。

 

曜「ゆ、ゆうくん……?」

 

雄飛「何があっ――」

 

曜「無事でよかった!!」

 

言葉を最後まで言わせることなく、曜は俺に勢いよく抱きついてきた。

細い腕なのに、必死さが伝わってくるほど強い力だった。

 

雄飛「お、おいおい……いきなりだとびっくりするだろ……」

 

曜「だ、だって……! 本当に死んじゃったらどうしようって……ずっと……」

 

雄飛「大丈夫だよ。これくらい、なんてことないよ」

 

曜「……そっか……よかった……本当に……よかったぁ……」

 

曜の声は震えていた。

俺はそっと彼女の背中に腕を回し、抱きしめ返し、髪をやさしく撫でた。

 

しばらくすると、安心したのか、曜は俺の胸に顔をうずめたまま静かに眠ってしまった。

その姿を見ながら、胸の奥で温かいものがじわっと広がった。

 

その後、見舞いにやってきた志満姉や千歌にこの密着体勢を目撃され、

いじられたものの……悪い気は全くしなかった。

むしろ、このままずっと一緒にいられたら――とすら思っていた。

……いや、さすがに退院はしたいけど。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日の朝。

医師がカルテを持って病室へ入ってきた。

 

医者「具合はどうかな?」

 

雄飛「今のところ、特に問題はないです」

 

医者「それはよかった……! 実は運び込まれてきたときの君はかなり危ない状態でね。後遺症なしで助かるかどうか……正直、判断が難しいほどだったんだ」

 

雄飛「そうだったんですか……。助けていただいて、本当にありがとうございます」

 

医師は安心したように小さく息をついた。

 

医者「しばらくは学校を休んでもらうことにするよ」

 

雄飛「だいたい、どれくらいですか?」

 

医者「早くて2週間。……まあ、無理をさせない期間としてはそれが妥当だね」

 

雄飛「もう少し早く……できませんか?」

 

医師は眉を上げた。

 

医者「理由、聞いてもいいかな?」

 

雄飛「部員集めを……しないといけないんです」

 

医者「部員集め……?」

 

雄飛「はい。新しく部を作って頑張っている友達がいて。その手伝いをしたくて」

 

医師は少し驚いたように目を瞬かせ、そして穏やかな笑みを浮かべた。

 

医者「なるほど……。そういう理由なら、1週間の治療でできる限り治してみようか。スケジュールは少しきつくなるけど……大丈夫かな?」

 

雄飛「はい! もちろんです! よろしくお願いします!」

 

医者「車椅子はここに置いておくから、移動のときは忘れずにね」

 

医師はそう告げて去っていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

曜、千歌、梨子が毎日学校帰りに会いに来てくれた。

病院生活というやつが、まさかこんなに賑やかで、

そして癒やされるものだとは思わなかった。

 

扉が開くたび、聞き慣れた足音と明るい声が響く。

 

千歌「ゆうくーん!今日どう?」

梨子「顔色よさそうだね」

曜「無理してない?」

 

そう言われるたび、雄飛は小さく笑って答えた。

 

雄飛「大丈夫だって。昨日よりはマシ」

 

本当は、思った以上に身体は言うことをきかなかった。

腹部の傷は塞がっても、少し体を動かすだけで鈍い痛みが走る。

それでも――曜が不安そうに見つめてくると、弱音は飲み込んでしまう。

 

曜「無理しないでね、ゆうくん」、「ちゃんと休まなきゃダメだよ」

 

そう言いながら、曜はベッドの横に腰を下ろし、雄飛の手をそっと握った。

その手の温もりがあるだけで、不思議と痛みが和らぐ気がした。

 

数日後、リハビリが始まった。

 

最初は、ベッドから起き上がるだけで息が上がる。

歩行訓練では、ほんの数メートル進むだけで足が震えた。

 

「……っ、思ったよりキツいな」

 

思わず漏れた本音に、曜がすぐ反応する。

 

曜「ゆうくん、大丈夫?」

雄飛「無理だったら、今日はここまでにしよ?」

 

雄飛「いや……もうちょい、いける」

 

そう言って一歩踏み出すと、バランスを崩しかけた。

その瞬間、曜が咄嗟に支える。

 

曜「ほら、ゆっくん!ゆっくり、ゆっくり!」

 

腕を掴む力は細いのに、そこには確かな必死さがあった。

自分の身体よりも、雄飛のことを優先している――それが痛いほど伝わってくる。

 

雄飛「……ありがとな、曜」

曜「当たり前だよ。ゆうくんを支えるのは、私の役目だもん」

 

照れ隠しのように笑う曜に、雄飛は胸の奥がじんわり熱くなるのを感じた。

 

そんなある日、生徒会長――黒澤ダイヤが病室へ入ってきた。

 

扉が開いた直後、彼女は勢いよく床に膝をついた。

 

ダイヤ「申し訳ありません!!」

 

雄飛「ええぇ!? い、いきなり土下座しないでください!! 顔を上げて!」

 

ダイヤ「いえ、妹を助けてくださったせいで、このようなお怪我を……頭を上げるわけには……」

 

雄飛「い、いやいや! 別にどうってことないですから! 本当に! とりあえず、頭を上げてください!」

 

ようやくダイヤは顔を上げたが、まだ表情は硬い。

 

ダイヤ「そ、そうですか……。しかし――」

 

雄飛「大丈夫ったら大丈夫!」

 

雄飛の声がぴしっと飛び、

ダイヤは小さく咳払いをして姿勢を正した。

 

ダイヤ「それで、本日伺ったのは……事件の犯人の末路をご報告するためですわ」

 

雄飛「末路って……。警察に捕まったんだよね?」

 

ダイヤ「ええ。すぐに確保され、現在は拘置所におります」

 

雄飛「そっか……。よかった。ルビィちゃんはどうしてる?」

 

ダイヤ「呼びますわ。――ルビィ、入っておいで」

 

小さな影がそろりと病室へ入ってきた。

 

ルビィ「し、失礼します……!

 こ、このたびは……本当に……あ、ありがとうございます……!」

 

雄飛「気にしなくていいよ。無事で何よりだ」

 

そっと頭を撫でると、ルビィはびくっとしつつも、

そのまま固まってじっとしていた。

小動物みたいで、なんだかかわいい。

 

ダイヤ「少しの間、わたくしは席を外しますわね。お飲み物を買ってきます」

 

ダイヤはそう言って早足で出ていった。

病室には二人きりの静かな空気が残る。

 

俺はなんとなく気まずさを覚え、声をかけた。

 

雄飛「なぁ、ルビィちゃん。」

 

ルビィ「は、はいっ!」

 

雄飛「突然なんだけど……スクールアイドル部、入らない?」

 

ルビィは一瞬きょとんとしたあと、小さく頷いた。

 

ルビィ「る、ルビィ……ずっと前からスクールアイドル、やりたいって……思ってて……」

 

雄飛(花丸ちゃんの話、やっぱ当たってたな)

「じゃあ、一緒に――」

 

ルビィ「ご、ごめんなさい……!」

 

雄飛「え?」

 

ルビィ「ルビィ、人前がすごく苦手で……。ポンコツで……きっと迷惑かけちゃう……。だから――」

雄飛「大丈夫だよ」

 

俺は遮った。

 

雄飛「誰だって最初は緊張するし、できないことの方が多いんだ。

うまくできるかどうかなんて、やってみないと分からないだろ?」

 

ルビィ「で、でも……歌もダンスも、ルビィ……」

 

雄飛「それも心配いらないって」

 

ルビィ「……」

 

雄飛「結局は“やりたいかどうか”。

スクールアイドル、好きなんでしょ?」

 

ルビィは少しだけ迷いの色を見せ、それから――小さくうなずいた。

 

ルビィ「……す、好きです……」

 

雄飛「じゃあ大丈夫。俺がサポートするよ」

 

ルビィ「……支えが……あれば……ルビィにも……」

 

雄飛「できるよ。もっと自信持っていいんだ」

 

ルビィは、ぱぁっと表情を明るくした。

 

ルビィ「……うゆっ……!

 よ、よろしくお願いします!!」

 

雄飛「こちらこそよろしくな!」

 

その言葉を口にした瞬間、雄飛はふと気づいた。

自分はまだベッドの上にいる。

それでも、誰かの背中を押すことはできるのだと。

 

ーーーーーーードアの向こう側ーーーーーーー

 

病室の外、壁にもたれながらそっと聞いていたダイヤは、

ハンカチを目元に当ててつぶやいた。

 

ダイヤ「……成長しましたわね……ルビィ……」

 

静かに、しかし確かに涙をこぼした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夕方、リハビリから戻った雄飛を、曜が待っていた。

 

雄飛「あれ?みんなと帰らなかったの?」

 

曜「ちょっとだけ話したくて…えへへ」

 

時刻を見ると面会時間はもう過ぎかけていた

 

雄飛「怒られるからちょっとだけだぞー」

 

曜「うん!ゆうくん、今日はどうだった?」

雄飛「……正直、きつかった。でもさ」

 

雄飛は少し照れながら続ける。

 

雄飛「みんなが、曜がいてくれたから、頑張れた」

曜「えっ……」

 

曜は一瞬言葉を失い、それからぷいっと顔を逸らした。

 

曜「そ、そんなの……当たり前じゃん、、。だって、ゆうくんがいなくなったら……嫌だもん」

 

その声は小さく震えていた。

 

雄飛はベッドに腰を下ろし、曜と向き合った。

 

雄飛「俺は大丈夫だ。ちゃんと戻るから。」

 

曜は驚いたように目を見開き、次の瞬間、泣きそうな笑顔を浮かべた。

 

曜「……うん、絶対だよ、ゆうくん」

 

 

 

 




以上です!!
いかがでしたでしょうか?
今回は曜ちゃんと雄飛のちょっとしたいちゃいちゃとルビィーちゃんの成長を感じるという回でした!

それでは次回もお楽しみに!!
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