僕の彼女は曜ちゃんです⚠再編集中 詳しくはあらすじへ 作:ゆうきoog3
小説書いていたら、一時半になっちゃいました!テヘッ
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――バス停――
雄飛「はぁ、はぁ……なんとか間に合った……」
胸を押さえながら息を整える。
まだ全快とは言えない身体が、正直に重さを訴えてきた。
……ちょうどバスが来たな
そのとき――
梨子「まってー!」
雄飛「ん?」
振り返ると、梨子がこちらへ駆けてくる。
とりあえず乗り込み、雄飛が窓際の席に座ると、梨子も並んで腰を掛けた。
少しづつ息を整えながら、笑顔を向けてきた。
梨子「ゆうくん、退院おめでとう!」
雄飛「おう。まだ体はあんまり動かせないけどな……。入院中、お見舞い来てくれてありがとな、梨子」
梨子「わ、わたしがしたくてやってたんだし、気にしなくていいよ……」
そう言って、梨子はほんの一瞬だけ視線を外した。
指先が制服の裾をきゅっとつまんでいるのが目に入る。
雄飛「梨子はいい嫁さんになれるな!」
思ったままを口にした瞬間だった。
梨子「も、もう! そういうこと、簡単に言わないで!」
声を荒げたわりに、耳まで赤くなっている。
視線は完全に宙を泳いでいた。
雄飛「本当のことなんだけどなー」
梨子「……怒るよ?」
鋭い言葉とは裏腹に、こちらを見ようとしない。
――ああ、これは本気で照れてるな。
雄飛「す、すまんすまん!」
少しだけ間を置いて、雄飛は話題を切り替えた。
雄飛「それは置いといて……珍しいな。梨子が遅れてくるなんて。何かしてたのか?」
梨子「え、えっと……ちょっと、寝坊しちゃって……」
そう言いながら、梨子はまた目を伏せた。
今度は明らかに不自然なほど、バスの床を見つめている。
雄飛「……」
じっと見つめる。
梨子「……な、なに?」
雄飛「嘘だな」
梨子「えっ?!」
驚いたように顔を上げた瞬間、またすぐに視線が逸れた。
雄飛「梨子、嘘つくとき目を逸らす癖あるから」
「梨子「い、いや、嘘なんか……」
言いながら、今度は反対側を向く。
――わかりやすすぎだろ。
雄飛「あ、やっぱり!」
梨子「もう! そこは食いつかなくていいの!」
顔を赤くしたまま、梨子はぷいっとそっぽを向いた。
雄飛「なんでだよー。気になるだろ」
梨子「だーめ! せめて、みんなと合流するまで待ってて!」
雄飛「えー……」
そのやり取りの途中で、バスは浦の星の近くの停留所に到着した。
梨子は立ち上がると、少しだけ振り返って微笑む。
梨子「先に行くね!」
そう言い残して、軽やかに降りていった。
雄飛(……いつもなら追いかけるんだけどな)
だが今は、医師からきつく言われている。
雄飛(無理するな、か……)
ゆっくりとバスを降り、坂道を一歩一歩登る。
雄飛(入学してから、もう二ヶ月半か……)
校門が見えた瞬間、不思議と胸がきゅっと締め付けられた。
雄飛(退院してから、懐かしいって思うこと増えたな……)
それは安心感と同時に、置いていかれたような感覚も含んでいた。
――部室――
中から賑やかな声が聞こえてくる。
梨子「みんな!ごめんね!」
千歌「もー!梨子ちゃん遅いよー!」
曜「もう準備はできてるよー!」ヨーソロー
ルビィ「メンバーが一気に増えたから、雄飛さん喜んでくれるかなぁ……」
花丸「大丈夫だよ、ルビィちゃん!きっと喜ぶずら!」
善子「クックック……私の新しいリトルデーモンが来るのね!」
花丸「善子ちゃん、それはないずら」
善子「ヨハネよ!」
雄飛(……ん? メンバーが、増えた?)
扉の前で、雄飛は一瞬だけ足を止めた。
果南「わたしは病院にお刺身持って行ったときに雄飛と会ったけど、まりとダイヤは?」
鞠莉「かなん?誰がここの理事長だと思ってるのー?入学認めたの、このわたしでーす!」
ダイヤ「わたくしも、妹のお礼を言いに病院へ伺いましたので」
と話し声が聞こえてくる。
声から察するにここを離れる前よりあきらかに人が多く感じられ少し入りづらい。
「よし、、」
いつまでもここにいても仕方ないので、勢いをつけて扉を開けた。
ガラガラガラ
一同「「「「「「「「「「っ?!」」」」」」」」」」
雄飛「……お、おはよう?」
千歌「みんな!はなてー!」
九人が一斉にクラッカーを引いた。
パンパン!
全員「「「「「「「「雄飛!退院おめでとー!!」」」」」」」」」
雄飛「おー!ありがとー!」
千歌「先に行ってたの、これ準備するためだったんだよ!」
雄飛「そうだったのか!ありがとな!」
千歌「えへへ!」
曜「……」
雄飛「曜もありがとな!」
曜「フンっ!」
雄飛「あれ?」
果南「元気そうでよかったね、雄飛」
雄飛「おう!果南さんも!」
ダイヤ「実は、私たち三年生もAqoursに入部いたしましたの」
雄飛「えっ?!じゃあ……」
鞠莉「経験者が三人追加ってことー!」
雄飛「それは心強いな!」
果南「指導役は私たちでやる感じかな」
雄飛「……」
胸の奥に、引っかかるものがあった。
雄飛(あれ……?)
部員は揃っている。
指導役もいる。
千歌は満足そうで、みんな楽しそうだ。
雄飛(……俺がいない間に、全部進んでる)
千歌「よし!じゃあ、歓迎のご飯会だ!梨子ちゃん!!」
梨子「もー、今思えば料理当番が私一人ってどういうことなの!」
千歌「えへへ、だってぇ~」
誰も雄飛を除け者にしているわけじゃない。
むしろ歓迎してくれている。
それなのに。
雄飛(じゃあ……俺は、何をするんだ?)
胸の奥に、言葉にできないモヤモヤが溜まっていく。
雄飛(部を作る手伝いをするって……それだけだったのか?)
笑顔の輪の中で、雄飛は一瞬だけ、自分の居場所がぼやけたような気がした。
雄飛(……俺が、ここにいる意味って……)
その問いは、まだ誰にも気づかれないまま、雄飛の胸の中に静かに沈んでいった。
おわりました!!
それではお休みなさい!!