僕の彼女は曜ちゃんです⚠再編集中 詳しくはあらすじへ   作:ゆうきoog3

20 / 33
投稿おくれました!

アイデアがあんまり浮かばないものでなかなか苦戦しました!

あー!やっとできた!

それではご覧下さい!!


20話

――放課後・浦の星女学院 グラウンド――

 

夏が近づき始めた夕方。

潮風が校庭を吹き抜け、練習終わりのグラウンドに汗の匂いが漂っていた。

 

Aqoursの初ライブまで、あとわずか。

 

雄飛はグラウンドの端でストップウォッチを見ながら、メンバーたちの様子を観察していた。

 

果南「はい、そこまでー!」

 

曜「はぁっ……はぁっ……!」

 

千歌「つ、つかれたぁぁ……」

 

ルビィ「ぴ、ぴぎぃ……」

 

花丸「ず、ずらぁ……」

 

一年生組は完全に地面へ沈んでいた。

 

対して、

 

果南「んー?まだいけそうだけど?」

 

鞠莉「HAHA!ウォーミングアップネ!」

 

ダイヤ「少々物足りませんわね」

 

三年生組は汗こそかいているものの、まだまだ余裕そうだった。

 

雄飛(……やっぱり体力差が大きいな)

 

スクールアイドル経験者の三年生と、初心者中心の一年生では、基礎体力にかなり差がある。

 

特にルビィと花丸は、慣れない運動でかなり消耗していた。

 

善子「はぁ……はぁ……ヨハネは堕天使だから本来こういう運動は……」

 

梨子「善子ちゃん、それさっきも言ってた……」

 

善子「ヨハネよ!」

 

いつものやり取りに小さく笑いが起こる。

 

だが、その笑顔の裏で、雄飛は少しだけ考え込んでいた。

 

雄飛(このまま三年生基準でやると、一年生組が先に潰れる……)

 

ライブは根性だけでは乗り切れない。

 

全員が同じ熱量で立てる環境を作る必要がある。

 

雄飛「果南、ちょっといいか?」

 

果南「ん?」

 

雄飛「練習メニュー、少し変えてもいい?」

 

果南はタオルで汗を拭きながら近づいてきた。

 

果南「どう変えるの?」

 

雄飛「今のメニュー、三年生には丁度いい。でも一年生には少しきつい」

 

ルビィ「っ……!」

 

突然名前が出て、ルビィがびくっと肩を揺らす。

 

雄飛「だから、走り込みを短いセットに分けたいんだ。代わりに回数を増やす」

 

ダイヤ「持久力よりも、まず継続できる体を作るということですわね?」

 

雄飛「うん。あと休憩中に振り確認も入れれば効率いいかなって」

 

果南「……なるほどねぇ」

 

鞠莉「さすがゆう♪」

 

曜は少し誇らしそうに雄飛を見つめていた。

 

曜(ちゃんとみんなのこと見てるんだよね、ゆうくんって)

 

千歌「じゃあもう一回がんばろー!!」

 

ルビィ「が、がんばるびぃ……!」

 

花丸「次は倒れないようにするずら……!」

 

善子「堕天使ヨハネ、再臨!」

 

梨子「善子ちゃん元気になったね……」

 

雄飛「よし、じゃあ次は短距離ダッシュ三本!無理はするなよ!」

 

「「「はーい!!」」」

 

――数日後・体育館――

 

最初はバラバラだった動きが、少しずつ揃い始めていた。

 

千歌の動きに曜が合わせ、

曜のタイミングにルビィがついていく。

 

花丸は必死に振りを覚え、

善子は決めポーズだけ妙に完成度が高い。

 

梨子「み、みんな本当に上達早いね……!」

 

ダイヤ「最初とは比べ物になりませんわ」

 

果南「やっぱり青春って感じするねぇ」

 

雄飛は壁際で腕を組みながら、その光景を静かに見つめていた。

 

最初は、

“自分の役割なんてあるのか”

そう悩んでいた。

 

だが今は少し違う。

 

誰かが前へ進めるように支えること。

 

みんなが同じ方向を向けるように整えること。

 

それが、自分にしかできない役目なのかもしれない。

 

曜「ゆうくーん!」

 

雄飛「ん?」

 

曜「どう?今の!」

 

千歌「かなり揃ってきたよね?!」

 

ルビィ「ま、まだ間違えちゃいますけど……」

 

雄飛は少しだけ笑って、

 

雄飛「いや、すごいよ。ちゃんと“Aqours”になってきてる」

 

その瞬間、

メンバーたちの表情がぱっと明るくなった。

 

たったその一言だけで、

疲れた顔が嬉しそうに変わる。

 

窓の外では、夏の夕日が海を赤く染め始めていた。

 

初ライブまで、あと少し。

 

Aqoursはまだ未完成だ。

 

それでも確実に、

九人と一人は前へ進み始めていた。

 

――ラブライブ!地区予選前日・渡辺家――

 

あれからAqoursは、

毎日限界まで練習を重ねていた。

 

朝早くから走り込みをして、

授業が終われば体育館へ直行。

 

踊って、

歌って、

何度も振りを合わせて。

 

失敗して落ち込む子がいれば、

誰かが励ました。

 

体力が尽きそうになれば、

誰かが手を引いた。

 

最初はついていくので精一杯だった一年生組も、

今では最後まで笑って踊れるようになっていた。

 

ルビィは以前より大きな声を出せるようになり、

花丸は人前でも堂々と歌えるようになった。

 

善子は途中で倒れなくなり、

梨子も少しずつ自信を持って前へ出られるようになっていた。

 

そして何より――

 

千歌の“輝きたい”という想いが、

確かにAqours全体を引っ張り始めていた。

 

そんな日々を越え、

ついにラブライブ!地区予選前日を迎える。

 

――夜・渡辺家――

 

窓の外では、雨が静かに降り続いていた。

 

部屋の中に響くのは、雨音と、時計の針の音だけ。

 

曜はベッドの上で膝を抱えながら、小さく息を吐いた。

 

曜「雨だね……」

 

雄飛「ああ……そうだな……」

 

今日の曜は、どこか様子がおかしい。

 

家に呼ばれて部屋へ案内されたまではよかったが、いつもの元気な曜とは違い、どこか不安そうだった。

 

曜「いよいよ明日だね……」

 

雄飛「……」

 

曜「……」

 

沈黙が流れる。

 

窓を打つ雨音だけが、やけに大きく聞こえた。

 

雄飛「……やっぱり、緊張するか?」

 

曜「そらそうだよ……。失敗しちゃったらどうしようって……」

 

雄飛「そうか……」

 

曜「だって、ここまでいっぱい頑張ってきたのに……もしダメだったらって考えちゃうの……」

 

雄飛「……きっと大丈夫さ」

 

曜「どうして言い切れるの?」

 

雄飛「練習見てたらわかるよ。あれだけ毎日頑張ったんだ。行けるさ、きっと」

 

曜「……そうなのかな……」

 

そう言いながら、曜は机に突っ伏した。

 

曜「やっぱり心配だよぉ……」グデー

 

雄飛「曜ってそんなに心配性だったのか?」

 

曜「うん……家にいる時とかは特に……」グデー

 

雄飛「……どうやったら心配じゃなくなるんだ?」

 

曜「え?」

 

雄飛「俺はAqoursのリーダーだ。でも、ステージに立つことはできない。だからさ……俺にできることがあるなら、なんだってしたいんだよ」

 

曜「ゆうくん……」

 

雄飛「なんだ?」

 

曜「ゆうくんも緊張してるの?」

 

雄飛「……当たり前だろ。もっと効率のいい練習できたんじゃないかとか、もっとみんなを支えられたんじゃないかとか……いろいろ考えるよ」

 

曜「そっか……」

 

雄飛「まあ、過去ばっか悔やんでもしょうがないけどな」

 

曜「なんだか今日の私たち、ネガティブだね」

 

雄飛「雨も降ってるしな。自然とそうなるんじゃないか?」

 

曜「じゃあさ、お互いがポジティブになれることしようよ!」

 

雄飛「いいね。例えば?」

 

そう言った瞬間、曜の顔が一気に赤くなった。

 

曜「た、例えば……ハグとか……」///

 

雄飛「ハグか」

 

曜「だ、ダメ?」///

 

雄飛は少し驚いた顔をしたあと、ふっと優しく笑った。

 

雄飛「何でもするって言っただろ。ほら、おいで」

 

曜「っ……」///

 

ゆっくりと、曜が雄飛の胸に飛び込む。

 

曜「お、お邪魔しま~す……」///

 

雄飛「お、おう……」///

 

腕の中に収まった曜は、想像以上に小さくて、柔らかかった。

 

曜「……」ギュッ

 

雄飛「……」ギュッ

 

曜「あ、あったかいね……」////

 

雄飛「そうだな……」///

 

曜「ゆうくんの心臓……すごく早いよ?」///

 

雄飛「そ、それは……曜が近いからだろ……」///

 

曜「……ふふっ」

 

雄飛「な、なんだよ」

 

曜「嬉しいなって」

 

雄飛「……」

 

曜「ねえ……」

 

雄飛「なんだ?」

 

曜「今日は泊まっていってよ」///

 

雄飛「えっ!? い、いや、その……いいのか?」

 

曜「うん」///

 

雄飛「で、でも着替えとか……」

 

曜「服なら貸してあげる!」

 

雄飛「いやいやいや! 女の子が男に服貸すのはダメだろ!」

 

曜「だ、だめ! 絶対帰らせない!」

 

雄飛「ど、どうしたんだよ今日の曜……」

 

曜「……なんでだろうね。緊張して、おかしくなっちゃってるのかな……私……」

 

雄飛「曜……」

 

少しだけ沈黙が流れる。

 

そのあと雄飛は、小さくため息を吐いた。

 

雄飛「……わかった。そこまで言うなら」

 

曜「やった!」

 

雄飛「切り替え早っ! さっきまでの雰囲気返せ!」

 

曜「えへへ♪」

 

二人は顔を見合わせ、自然と笑い合った。

 

――夜更け――

 

曜「ゆうくん、こっちこっち!」

 

雄飛「……なあ曜さん?」

 

曜「なあに?」

 

雄飛「ぼくの布団はどこでしょうか?」

 

曜「え? いるの?」

 

雄飛「いるよ!?」

 

曜「だって、ゆうくんだし」

 

雄飛「そ、それ理由になってないからな!?」

 

曜は不思議そうな顔で、自分のベッドを指差した。

 

曜「ここだよ?」

 

雄飛「いやいやいや! なんで!?」

 

曜「なんでって……なんで?」

 

雄飛「お、男と女が一緒に寝るって普通はかなり大問題なんだよ!」

 

曜「でも、ゆうくんだよ?」

 

雄飛「そ、それをそんな真顔で言うな……!」

 

曜「ふふっ♪」

 

雄飛「……曜、そういうのは好きな人とするもんなんじゃないのか?」

 

曜「……」

 

曜の表情が、少しだけ真剣になる。

 

曜「……まだ気づいてないの?」

 

雄飛「え?」

 

次の瞬間。

 

曜「……っ」チュッ

 

雄飛「!?!?!?」///

 

曜の柔らかい唇が、一瞬だけ触れた。

 

雄飛「よ、曜!? い、今……!」

 

曜「これでもまだ気づかない?」////

 

雄飛「い、いや……さすがに気づかされた……」///

 

曜「……その、嫌だった?」///

 

雄飛「そんなわけないだろ」

 

そう言って、雄飛は曜を強く抱き寄せた。

 

曜「ふわぁっ!?」///

 

雄飛「びっくりした……心臓止まるかと思った……」

 

曜「わ、私だって勇気出したんだからね!?」///

 

雄飛「……かわいい」

 

曜「へっ?」///

 

雄飛「曜、かわいすぎるだろ……」ナデナデ

 

曜「ふぇぇぇ!?」///

 

顔を真っ赤にしながら、曜は雄飛の胸元に顔を埋めた。

 

曜「も、もうやめてよぉ……」///

 

雄飛「やだ」

 

曜「えぇ!?」

 

雄飛「だって曜が可愛いのが悪い」

 

曜「うぅぅ~~~!!」///

 

雄飛は楽しそうに笑いながら、優しく曜の頭を撫で続けた。

 

曜「……もっと」

 

雄飛「ん?」

 

曜「もっと……なでて……」///

 

雄飛「……はいはい」

 

曜「えへへ……♪」

 

やがて曜は安心したように雄飛へ身体を預け、そのまま静かに目を閉じた。

 

雄飛「……曜」

 

曜「んぅ……?」

 

雄飛「明日、絶対成功させような」

 

曜「うん……!」

 

二人は寄り添ったまま、静かに眠りについた。

 

窓の外では、いつの間にか雨が止み始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筆者「うらやましい…」ボソッ




コメントとお気に入り登録者の数がとても励みになっています!
これからもよろしくお願いいたします!(*´ω`*)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。