僕の彼女は曜ちゃんです⚠再編集中 詳しくはあらすじへ 作:ゆうきoog3
最近、新シリーズ「堕天使と過ごした日常」という小説を書き始めました!
ネタバレをいうと、実はこの物語とつながっています!w
ぜひ、読んでください!
そして、お気に入り登録、評価の方をよろしくお願いいたします!
翌朝のバスの中――
「「あはは!」」
子供の笑い声が、小さく揺れる車内に溶けていく。
窓の外には、昨日の雨が嘘みたいな青空が広がっていた。
雄飛(……夢じゃなかったんだな)
隣を見る。
曜はまだ少し頬を赤くしながらも、どこか幸せそうに窓の外を眺めていた。
その横顔が、朝日に照らされてやけに綺麗に見える。
雄飛「……曜」
曜「ん?」
雄飛「昨日から思ってたんだけどさ」
曜「うん?」
雄飛「なんか、距離近くないか?」///
曜「えー?そうかなぁ?」スリッ
雄飛「いや近い近い近い!!肩くっついてるから!」///
曜「だって恋人だもん♪」
雄飛「こ、恋人って言葉の破壊力すごいな……」///
曜「えへへ♪」
曜は嬉しそうに笑いながら、そっと雄飛の手を握った。
雄飛「……っ」///
曜「嫌だった?」
雄飛「嫌なわけあるか……」
曜「じゃあ問題なし!」ニコッ
雄飛(うわぁ……かわいい……)
付き合う前からかわいいとは思っていた。
でも今の曜は、その何倍も破壊力があった。
好きって気持ちを隠さなくなった曜は、とにかく距離が近い。
しかも無自覚なところが余計にタチが悪い。
曜「ねえねえ」
雄飛「ん?」
曜「ライブ終わったらさ、またこうやってどっか行きたいね!」
雄飛「ああ、いいな」
曜「水族館とか!」
雄飛「この前みたいに迷子になるなよ?」
曜「うっ……」///
雄飛「ははっ」
曜「むぅ……。ゆうくん、絶対今いじったでしょ」
雄飛「いやぁ?気のせいじゃないですかねぇ」
曜「じゃあ罰として……」
雄飛「え?」
曜は周囲をちらっと確認すると、雄飛の肩にもたれかかった。
曜「今日はいっぱいくっつく」
雄飛「っ!?」///
曜「えへへ~♪」
雄飛「曜さん!?公共交通機関です!!」
曜「大丈夫だよ、みんな前向いてるし」
雄飛「そ、そういう問題じゃ……!」
曜「ゆうくん顔真っ赤~」
雄飛「曜のせいだろ!!」
曜「あははっ♪」
そんなやり取りをしているうちに、バスは目的地へ近づいていく。
曜「……ねえ、ゆうくん」
雄飛「ん?」
曜「絶対成功させようね。みんなで」
雄飛「ああ」
曜「私、今ならどんなステージでも立てる気がする」
雄飛「なんで?」
曜「ゆうくんがいるから」
雄飛「……」
不意打ちだった。
曜は恥ずかしそうに笑いながら、それでもまっすぐ雄飛を見つめている。
雄飛「……ずるいな」
曜「え?」
雄飛「そんなこと言われたら、俺も頑張るしかなくなるだろ」
曜「ふふっ♪」
バスがゆっくり停車する。
アナウンスが流れ、二人は立ち上がった。
曜「よーし!神様にお願いしに行こっ!」
雄飛「おう!」
そう言って歩き出そうとした瞬間。
曜「……あ」
雄飛「どうした?」
曜「手」
雄飛「……はいはい」
雄飛は苦笑しながら手を差し出した。
曜「えへへ♪」
曜は嬉しそうにその手を握る。
指と指が絡む、恋人繋ぎ。
雄飛「……離すなよ?」
曜「うん!」
二人は並んで歩き出す。
いよいよ明日は、Aqoursの初ライブ。
だけど不思議と、昨日までより怖くなかった。
きっと今なら――
九人で、前へ進める。
そう思えた。
――ラブライブ!地区予選第一回・会場――
広いステージの上に立つと、客席のざわめきが遠く感じられた。
ライトがまぶしいほどに照らされているのに、逆に静けさの中にいるような錯覚すらある。
雄飛(……ここまで来たか)
ステージ袖に立つメンバーを見渡す。
千歌「……よしっ」
曜「ゆうくん……!」
梨子「大丈夫、だよね」
花丸「緊張するずら……」
ルビィ「ひ、ひぃ……」
善子「堕天使ヨハネは震えなど知らないわ!」
果南「……ふふ、まあなんとかなるでしょ」
鞠莉「Show must go on♪」
ダイヤ「皆さん、いきますわよ」
その中で、雄飛は一歩前に出た。
雄飛「……ここまで来たな」
千歌「うん!」
雄飛「怖いか?」
一瞬の沈黙。
曜が真っ先に笑った。
曜「ちょっとだけ!」
梨子「正直に言うと、かなり」
花丸「足がふわふわするずら」
ルビィ「ルビィもです……」
善子「当然でしょ!世界に挑むんだから!」
果南「いい感じにバラバラだね」
鞠莉「それがAqoursでしょ?」
ダイヤ「ええ、その通りですわ」
雄飛は小さく息を吐いた。
雄飛「……それでいい」
全員「え?」
雄飛「怖いままでもいい。バラバラでもいい。俺たちは“完璧なチーム”じゃない」
雄飛「でも――ここまで来たのは、本物だ」
曜「ゆうくん……」
雄飛「だから行こう。失敗してもいい。止まらなきゃいい」
雄飛「Aqours、行くぞ」
千歌「うんっ!!」
眩しい光が一気にステージへ降り注ぐ。
イントロが流れた瞬間、会場の空気が変わった。
千歌「みんなーーーっ!!いくよーー!!」
『Aqours、サンシャイン!!』
声が重なる。
走るような振付、ぶつかりそうでぶつからない距離。
その中心で、誰も欠けていない“形”ができていく。
雄飛(……すごいな)
袖から見ていたはずなのに、気づけば拳を握っていた。
曜のターン。
曜「ゆうくんっ!」
一瞬、視線が交わる。
曜は笑った。
“見てて”と言うみたいに。
雄飛(……ああ、ちゃんと届いてる)
花丸とルビィの声が重なる。
善子のキメポーズに観客が笑い、果南がその流れを全部受け止める。
鞠莉の煽りで一気に空気が跳ねる。
ダイヤが最後を締める。
バラバラなのに、崩れない。
雄飛(これが……Aqoursか)
光の中で、9人の影がひとつになる。
雄飛は無意識に呟いた。
雄飛「……すげぇな、お前ら」
――曲が終わる――
静寂。
一拍。
そして――
爆発するような拍手。
観客の声が一気に押し寄せた。
「すごい!」
「なんだ今の!」
「楽しい!」
千歌「やったぁぁぁ!!」
曜「ゆうくん!!」
曜が袖に飛び込んでくる。
雄飛は反射的に受け止めた。
雄飛「おつかれ」
曜「見てた!?ちゃんと見てた!?」
雄飛「ああ。全部見てた」
曜「どうだった!?」
雄飛は少しだけ間を置いてから、笑った。
雄飛「……最高だった」
曜「えへへ……!」
その瞬間、他のメンバーも次々と駆け寄ってくる。
千歌「やったよー!!」
梨子「なんか……まだ震えてる」
果南「いやー、楽しかったね」
花丸「足がまだふわふわしてるずら」
ルビィ「やりきりました……!」
善子「当然の結果ね」
鞠莉「世界に一歩近づいたわね♪」
ダイヤ「皆さん……よくやりましたわ」
その中心で、雄飛は息を吐いた。
雄飛(……俺の役目、まだ終わってないな)
雄飛(むしろ、ここからだ)
曜「ねえ、ゆうくん」
雄飛「ん?」
曜「次も、一緒に行こうね」
雄飛「ああ。もちろんだ」
雄飛は少しだけ笑って、全員を見渡した。
雄飛「次は――もっと上だ」
千歌「うんっ!!」
その声は、ステージの余韻の中でも、はっきりと響いていた。
また、ご閲覧ください!!
それではまた会いましょう!!