僕の彼女は曜ちゃんです⚠再編集中 詳しくはあらすじへ 作:ゆうきoog3
まことにありがとうございます!!
「堕天使と過ごした日常」のほうも最近お気に入りがふえてうれしいです!
さて、予告はこの辺にして本編に移りましょうか!
後日、俺たちは、練習前に淡島神社に行こうと船着き場に集まっていた。
雄飛「全員そろったか?」
ルビィ「まだ、善子ちゃんが来てないよ!」
雄飛「ルビィちゃん一緒に来る約束してなかったか?」
ルビィ「してたんだけど、なんか寝坊したから先行ってって言われちゃって…」
雄飛「なるほどな、様子見に行った方がいいかな…」
梨子「もうちょっと待って来なかったらみんなで行こうよ、ゆうくん」
雄飛「そうだな、梨子の言う通りだな。もうちょっと待つか」
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──15分後──
雄飛「なんだか心配になってきたんだけど…」
曜「そうだね…」
花丸「ちょっと電話してみるずら」
雄飛「頼む」
《い、いま向かってるの!もうちょっと待って!!ちょ、ちょっとあぶないってばー!》プツッ
花丸「切れたずら…」
雄飛「今の音、なんかバイクっぽくなかった?」
梨子「もしかして善子ちゃん、また変な登場の仕方してる?」
ブゥゥン!!
キィィィッ!!
善子「ありがとねー!!」
???「ああ、じゃあな」
ブゥゥン!!
善子「ヨハネ、この地に降臨!!」
梨子「よ、し、こちゃん?」
善子「遅れてごめんなさい…」
善子はしゅんと肩を落とした。
雄飛「まあ、無事でよかったよ。それよりさっきの人誰なんだ?善子ちゃんの父ちゃんか?」
善子「ち、違うわよ!ただの知り合いよ!」
花丸「その割には結構親しげだったずら」
善子「ちょっと話が合っただけよ!ほら、早く行くわよ!」
曜「ゆうくん」
雄飛「どうした、曜」
曜「もしかして…善子ちゃんの彼氏だったりして」
雄飛「は?」
ダイヤ「ちょっとそこの二人、早く行きますわよ」
「「はーい」」
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──淡島神社──
十人で横に並び、静かに手を合わせる。
柏手の音が、澄んだ空気に吸い込まれていく。
その瞬間だけ、時間が止まったように静かだった。
雄飛(……頼む。今回も、次も、ちゃんと繋がってくれ)
誰にも言わず、心の中だけで祈る。
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それから数日後。
──浦の星女学院・廊下──
「結果、出たよー!!」
千歌が廊下を全力で駆けてくる。
「どうだった!?」曜が身を乗り出す。
「地区予選……」
一瞬、空気が止まる。
千歌「通過!!」
「「「「やったぁぁぁ!!」」」」
一気に爆発する歓声。
雄飛は一瞬だけ言葉を失い、それから小さく息を吐いた。
雄飛(……よかった)
曜が勢いよく腕に飛びついてくる。
曜「ゆうくん!やったね!!」
雄飛「お、おう……!」
そのまま少し遅れて、実感が押し寄せてきた。
雄飛「……これで、次に進めるな」
千歌「うん!でもね──」
千歌は笑いながら拳を握る。
千歌「ここからもっと大変なんだって!」
雄飛「だろうな」
ダイヤ「ここからが本番ですわね」
果南「ようやくスタートラインって感じだね」
鞠莉「オー!ワクワクする展開デース!」
ルビィ「が、頑張りますっ!」
花丸「気合い入れるずら…!」
善子「ヨハネはすでに覚醒しているわ!」
梨子「……うん、やれる」
雄飛はその光景を見て、静かに頷いた。
雄飛「じゃあ、やることは一つだな」
全員「?」
雄飛「休む暇なし。今日からまた練習再開だ」
「「「えぇぇぇぇ!?」」」
雄飛「まあ、勝った直後が一番差が出るからな。」
一瞬の静寂のあと──
千歌「……よーし!合宿だね!!」
曜「やるしかないね!」
果南「いいね、身体が鈍る前に鍛え直そうか」
ダイヤ「覚悟はできていますわね?」
鞠莉「スパルタ合宿、スタートデース!」
雄飛(……こういうのが、たぶん俺の役割なんだろうな)
神社での祈りは、確かに届いた。
でもそれは“終わり”じゃなくて──
ただの“始まり”だった。
──高海家・合宿初日──
朝から庭に並ぶ9人の姿は、すでに息が上がっていた。
「はぁ……はぁ……!もう無理ずらぁ……」
花丸がその場にしゃがみ込む。
「まだウォームアップだよー!?」千歌が笑いながら言う。
「ウォームアップでこれって、普通に死ぬんだけど」曜が膝に手をつく。
雄飛はその様子を見ながら、静かに腕を組んでいた。
雄飛(……ダメだな。全員同じメニューじゃ持たない)
汗の量、呼吸の乱れ方、動きの重さ。
一人一人の差が、はっきり見えていた。
果南「ねえ雄飛、もうちょい追い込んでもいいんじゃない?」
鞠莉「まだまだいけるデース!」
ダイヤ「気合いが足りませんわね」
その声を聞きながら、雄飛は一歩前に出る。
雄飛「ストップ」
「「え?」」
一瞬、空気が止まる。
雄飛「メニュー変える」
果南「は?」
雄飛「そのままだと一年生が先に潰れる。全体の効率が落ちる」
ダイヤ「ですが、それでは甘いのでは?」
雄飛「甘くない。現実的だ」
短い言葉だったが、妙に重かった。
雄飛は地面にしゃがみ、砂に線を引く。
雄飛「まずグループ分けする」
雄飛「体力組と技術組に分ける。交互に回す」
曜「え、そんなの今までやったことないよ?」
雄飛「だからやる」
雄飛は曜の方を見ないまま続ける。
雄飛「曜と果南は体力組リーダー。ここは追い込み担当」
雄飛「梨子とダイヤはフォーム修正」
雄飛「千歌は全体のテンション維持」
千歌「え、私それ何するの?」
雄飛「叫べ」
千歌「雑じゃない!?」
雄飛「お前が止まると全員止まる」
千歌「……なるほど!」
花丸「すごい納得してるずら……」
鞠莉「でも理にかなってるデース」
雄飛は最後に視線を落とす。
雄飛「一年生は別メニュー。基礎だけやる」
ルビィ「えっ……私たちだけ別ですか?」
雄飛「今はそれでいい。無理させると全部崩れる」
その言い方は優しいというより“判断”だった。
曖昧さが一切ない。
果南は少し目を細める。
果南「……ふーん。なるほどね」
ダイヤ「まるでコーチのようですわね」
雄飛「違う」
雄飛は即答する。
雄飛「俺はコーチじゃない」
雄飛「このチームが勝つための“調整役”だ」
──数時間後──
練習は明らかに変わっていた。
無駄な消耗が減り、全員の動きが噛み合い始める。
「次!一年生はここでストップ!」
雄飛の声が飛ぶ。
「休憩30秒、そのあと基礎ステップ繰り返し」
「曜は息整えろ、果南は少し抑え気味でいい」
「ダイヤさん、今の角度ズレてます」
「千歌、声が落ちてる」
次々と飛ぶ指示に、誰も迷わない。
曜「……すご」
曜は息を切らしながら呟く。
曜「ゆうくん、全部見えてるじゃん……」
梨子「うん……今の、完全に全体の流れ変わった」
果南は汗を拭きながら笑う。
果南「やっと“チーム”になってきたね」
その時だった。
雄飛は一瞬だけ立ち止まり、全体を見渡す。
雄飛(……これだ)
雄飛(俺が動くんじゃない。“動かす”側だ)
今まで“支える側”だった視界が変わっていく。
個々じゃない。
全体。
負荷。
流れ。
回復。
全部が一つの設計図に見え始めていた。
雄飛「次、メニュー変更」
雄飛「このまま流れを止めない」
千歌「おおー!!」
曜「了解!」
果南「いいね、乗ってきた!」
ダイヤ「ふふ……面白くなってきましたわね」
雄飛は小さく息を吐く。
雄飛(……悪くない)
雄飛(これなら、勝てる形にできそうだ)
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夕方の練習が終わったあと、リビングはまだ熱気が残っていた。
床に座り込む曜が、汗を拭きながら言う。
曜「はぁ……やっと終わったぁ……」
千歌「でもさ、ここからが本番なんだよね!」
梨子「うん……曲、まだだし」
その一言で空気が少し変わる。
雄飛はテーブルの前にノートを置いた。
雄飛「じゃあ始めるぞ」
千歌「お、来たね!」
果南「曲作りってやつ?」
鞠莉「ワクワクするデース!」
ダイヤ「……ようやく本番ですわね」
雄飛「まず、コンセプト決める」
全員「?」
雄飛「この曲、“何のためにあるか”」
静かになる。
雄飛は千歌を見る。
雄飛「千歌。理由は?」
千歌「えっと……輝きたくて、ラブライブに出たくて……でも」
千歌は少し考える。
千歌「みんなと一緒にいるのが楽しいから、かな!」
雄飛「それでいい」
雄飛はすぐにメモを書く。
雄飛「じゃあ軸は“みんなで作る輝き”」
梨子「なるほど……そのまま歌詞にもできそう」
雄飛「次、構成」
梨子が身を乗り出す。
梨子「Aメロ、Bメロ、サビの流れは?」
雄飛「シンプルでいい。サビで一気に跳ねる」
曜「踊りやすい感じ?」
雄飛「そう。現場で動ける曲じゃないと意味がない」
果南「いいね、それ」
果南は軽く笑う。
果南「机上の曲じゃなくて“走れる曲”ってことね」
雄飛「そう」
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その時、ルビィが小さく手を上げる。
ルビィ「わ、私……言っていいですか?」
雄飛「言ってみろ」
ルビィ「みんなと一緒にステージに立てるのが、すごく嬉しいです……それを歌にしたいです」
雄飛は少しだけ間を置いてから頷く。
雄飛「採用」
ルビィ「えっ……!」
花丸「即決ずら……」
雄飛「それが一番強い感情だからな」
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鞠莉が笑う。
鞠莉「じゃあ私は“キラキラ感”担当ね!」
ダイヤ「では私は全体の品格を」
雄飛「それも入れる」
雄飛はどんどん書き足していく。
まるで曲を“組み立てている”ようだった。
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曜がぽつりと言う。
曜「ゆうくんってさ……なんか作曲家みたいだね」
雄飛「違う」
曜「え?」
雄飛「俺は曲は作らない」
雄飛はノートを閉じる。
雄飛「成立させるだけだ」
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その言葉に、一瞬だけ静寂が落ちる。
でもすぐに千歌が笑う。
千歌「でもさ、それってすごくない?」
千歌「みんなの想いを“ちゃんと形にする”ってことでしょ?」
雄飛は少しだけ視線を逸らす。
雄飛「……まあな」
Aqoursは、お風呂を上がっても作曲をメンバーで続けていた。
ノートの上には、断片的な言葉が並んでいる。
「輝き」「一緒」「始まり」「9人」「想い」
雄飛はそれらを見つめたまま、しばらく黙っていた。
雄飛「……あと一つ足りないな」
梨子「あと一つ?」
雄飛「ああ。全部は揃ってる。でも“芯”がない」
千歌「芯?」
雄飛「この曲が、何を言い切るかだ」
部屋が静まる。
曜は小さく息を吐いた。
曜「みんなの気持ち……ってこと?」
雄飛「そうだな。でもそれだけじゃ弱い」
果南「じゃあさ」
果南が軽く笑う。
果南「“バラバラでも一緒”とか?」
ダイヤ「いいですわね」
鞠莉「エモいデース!」
雄飛は首を振る。
雄飛「まだ弱い」
梨子は少し考えてから、そっと言う。
梨子「じゃあ……想いが、ちゃんと一つになる感じ、とか」
その瞬間、雄飛の手が止まる。
雄飛(……一つになる)
千歌「想いが、一つに……」
ルビィ「みんなの気持ちが……」
花丸「まとまる、ずら……」
善子「堕天した想いも……戻ってくる感じね」
千歌が顔を上げる。
千歌「それだよ!」
曜「千歌?」
千歌「私たち、バラバラだったけど、今は一緒だもん!」
千歌「だからさ……」
千歌は雄飛を見る。
千歌「そのまま曲のタイトルにしちゃおう!」
一瞬、静寂。
雄飛はゆっくりノートにペンを走らせる。
梨子「そのまま……タイトル?」
雄飛「いや」
雄飛は一度だけ目を閉じる。
そして、静かに書く。
想いよ一つになれ
雄飛「……これでいい」
ダイヤ「シンプルで、強いですわね」
果南「いいね、ストレートで好き」
鞠莉「覚えやすくて最高デース!」
ルビィ「なんか……胸がぎゅってします」
花丸「ずっと残る感じするずら」
善子「ヨハネ的にも悪くないわ」
曜は小さく笑う。
曜「ゆうくんらしいね」
雄飛「俺らしい、か」
少しだけ間を置いて、雄飛は続ける。
雄飛「じゃあ、このタイトルに負けない曲にするぞ」
千歌「うん!」
全員の声が重なる。
「「「「おー!!」」」」
その瞬間、この曲はただの“練習用の仮タイトル”ではなくなった。
9人の想いをまとめるための名前として、
確かにそこに生まれた。
『想いよ一つになれ』
ご閲覧いただきありがとうございました!!
「堕天使と過ごした日常」の方のも書きましたが、主の諸事情により早くて2週間ちかく、長くなる場合は3週間近く更新できなくなると思います。
気長にお待ちください。
よろしくお願いします。
これからもぼくようと堕天使の日常をよろしくお願いします!