僕の彼女は曜ちゃんです⚠再編集中 詳しくはあらすじへ   作:ゆうきoog3

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4話

雄飛「ホントに?」

 

千歌「ウソなんてついて何になるのー?」

 

雄飛「た、たしかに…。」

 

千歌「じゃあ、いこっか!」

 

千歌に手を引かれるまま、俺は旅館の前に立たされた。

 

旅館の名前は「十千万」。

古びた木造の外観は、どこか懐かしさと趣があり、まるで時間がゆっくり流れているような錯覚を覚えた。

 

千歌「ここ、ちかの家!」

 

千歌が笑顔で言う。その声が、どこか誇らしげに響く。

 

(え、ここ…家ってマジで?)

 

そう思いながらも、引かれるように玄関をくぐる。

 

キィ…と控えめな音を立てて開いた扉の向こう。

中からふわりと香ってきたのは、檜の木の落ち着いた香り。

畳と障子、磨かれた廊下に吊るされた風鈴の音…まるで昭和にタイムスリップしたような空間が広がっていた。

 

(うわ…なんか旅番組で見たことあるような雰囲気…。)

 

靴を脱ぐと、足の裏に畳のひんやりした感触が心地よい。外の蒸し暑さとは打って変わって、中はしんと静かで涼しく、空気が澄んでいる気さえする。

 

??「ちか、おかえり〜!あら、その子は?」

 

振り返ると、玄関の奥から綺麗な女性が二人現れた。

一人は優しげでしっとりとした雰囲気、もう一人は快活そうでちょっと声が大きい。まるで対照的な姉妹のようだった。

 

千歌は「この子ね、今日から泊まるんだよー!」と元気よく言うと、俺の背をポンっと押した。

 

雄飛「ちょっ…!?」

 

(待って、話が早いって!)

 

??「彼氏?」

??「誰だー?」

二人がからかうように笑う。

 

千歌は慌てて二人を奥に連れていき、俺だけ玄関に取り残された。

 

──ただただ、ポカン。

 

俺はまだ旅の疲れすら忘れて、この非日常的すぎる空間に立ち尽くしていた。

 

「えっとね、これは…ということがあってね!」

 

「「なるほど。」」

 

奥から千歌やお姉さん2人の声が聞こえてくる。

 

「じゃあ、これからは家族だな!」

 

戻ってきた美渡姉さん?が急に変なことを言い出した。

家族か⋯。か、家族?!え?今、家族って言った?!

 

戸惑う俺を無視して自己紹介が始まった。

 

志満「私は、高海志満です。よろしくね!」

 

美渡「私は、高海美渡だ!よろしく!これからビシビシ行くからな!」

 

え?ビシビシ?なんのことだ?!というかやっぱりこの人たち姉妹だったのか?!ダメだ、思考が色々追い付いてない…。

 

雄飛「あ、は、はい!よ、よろしくお願いいたします。」

 

挨拶が終わると高海さんが部屋に連れていってくれた。

 

千歌「はい!ここがあなたの部屋ね!それと、これからは下の名前で呼んでね!」

 

(ここの人たちはフレンドリーな人が多いな)

 

雄飛「わ、わかった!これからよろしくな!千歌!」

 

千歌「うん!よろしくね!ゆうくん!」

 

雄飛「それにしてもえらいごうせいな部屋やなぁ」

 

千歌「そ、そうかな?えへへ♪」

 

雄飛(「かわいい…」)

 

千歌「え?今なんて?」

 

雄飛(しまった…、また心の声が…)

「な、なんでもないよ?」

 

千歌「ほんとかな~?

あ!そういえば、ゆうくんどこからきたの?」

 

雄飛「あれ?さっき外で言わなかったか?」

 

千歌「あれ?そうだっけ?忘れちゃった!えへへ♪」

 

雄飛「じゃ、じゃあ、もう一回説明すると…。」

 

 

 

 

千歌「あ!そこからきたんだね!」

 

雄飛「おう。やっとわかってくれたか…。」

 

なんやかんやこれを説明するのに20分近くたっていた。

兵庫県って説明すると、「どこのくに?」って聞いてきたり

「わかった!」って言うから確認してみたら九州の方のこと言ってるし、色々疲れすぎて精神的にしんどい…。

 

千歌「高校生なんだよね?」

 

雄飛「おう、そうだよ。高校2年だよ」

 

千歌「あ!ちかと一緒だね!うれしいな~♪」

 

(え?まじでなんだよ、このかわいい生き物)

 

千歌「あ!これからちかのお家に住むといいよ!」

雄飛「あ、うん、ありがとうって…。えええええええ?!流石に唐突すぎだろ?!」

 

たしかに、お姉さん方も家族とかなんとか言ってたけど!

 

千歌「え?だってお家ないんでしょ?」

 

雄飛「うぐっ!た、たしかにそうだが…。」

 

千歌「じゃあ、けっていね!」

 

雄飛「お、おい!まってくれ!」

 

それだけ言い残すと千歌は俺の部屋(仮)から出ていってしまった…。

 

旅館の夜は静かで、虫の声と遠くの波の音だけが耳に残る。

 

初めて訪れたこの町で、俺の新しい日々が静かに、でも確実に動き出していた。

 

雄飛「ああ…。これからどうすれば…どうすればいいんだ…。」

 

色々なことが起こりすぎて整理がついていない雄飛てあったが、一つ言えることは

 

「ここの街の人、、いい人ばっかりだな⋯。」

 

次の日の朝。

 

朝食を済ませたあと、俺と千歌は旅館の中庭にある小さな東屋で涼んでいた。 セミの鳴き声が聞こえる中、風鈴の音が涼しげに響いている。

 

千歌「ねえ、ゆうくんって……スクールアイドルって知ってる?」

 

雄飛「ん? スクール……アイドル?」

 

千歌「うん!」

 

雄飛「いや……名前だけは聞いたことあるけど、実際何してるかはよく知らないな。芸能人とは違うの?」

 

千歌「う〜ん、ちょっと違うんだよ!」

 

千歌は少し身を乗り出して、目を輝かせながら語り始めた。

 

千歌「スクールアイドルっていうのはね、普通の女子高生が、自分たちの学校や地域を盛り上げるために歌って踊るの!部活動みたいなもので、でも本気で夢を追いかけてるんだよ!」

 

雄飛「ふーん……なるほどな。なんか、文化祭の出し物みたいな感じか?」

 

千歌「違うよ!もっとずっと真剣!全国のスクールアイドルが集まる“ラブライブ!”って大会もあるんだよ!」

 

雄飛「ラブライブ……あ、聞いたことあるかも。優勝するとなんかあるの?」

 

千歌「ううん、特別な賞とかはないけど……でも、そこを目指して、みんなが全力でステージに立って、輝くの。そんな姿に、私……憧れちゃって!」

 

千歌の目は真っ直ぐで、まるで太陽のように眩しかった。

 

千歌「私ね、μ'sっていう伝説のスクールアイドルに出会って、変わったんだ。普通の私でも、何かを変えられるかもしれないって、そう思ったの!」

 

雄飛「μ's……それが伝説の?」

 

千歌「そう!廃校寸前の学校を、スクールアイドルとしての活動で救ったんだよ!? すごくない?」

 

雄飛「そりゃ、すごいな……。」

 

千歌「だから私もね、友達と一緒にAqoursってグループを作ったの!」

 

千歌は少し照れくさそうに、でも誇らしげに言った。

 

千歌「最初は全然うまくいかなくて……でも、少しずつ仲間が増えて、みんなで頑張ってるところなんだ。」

 

雄飛「へぇ……なんか、すごいな。キラキラしてる感じがする」

 

千歌「でしょ!?」

 

千歌は嬉しそうに笑って、空を見上げた。

 

千歌「いつかAqoursも、μ'sみたいに誰かの心に残るグループになりたいな……。」

 

雄飛「…………」

 

その言葉は、どこか胸に響いた。

 

(俺は今まで、夢とか目標とか、あまり考えたことなかった。でも、こうして誰かが何かに向かって全力で頑張ってるのを見ると、なんだか応援したくなるな)

 

雄飛「そっか……。じゃあさ、俺もできることがあったら手伝うよ」

 

千歌「ほんと!? やった〜!! じゃあね、さっそく練習見に来てよ!曜ちゃんたちにも会ってほしいし!」

 

雄飛「お、おう……わかった!」

 

——そのとき、俺の中でひとつの名前が引っかかった。

 

(曜ちゃん……?)

 

さっき千歌が何気なく言ったその名前に、胸がドクンと鳴る。

 

(まさか、あの……渡辺曜?)

 

千歌「ん?どうしたの、ゆうくん?」

 

雄飛「あっ、いや、ちょっとびっくりしただけ。知ってる名前だったから……。」

 

千歌「ふふっ、もしかしてもう曜ちゃんに会ったの?」

 

雄飛「う、うん。電車でね。偶然、隣に座って……」

 

千歌「そっかー!じゃあ話が早いねっ♪」

 

千歌は何もかも見透かしたように笑って、にっこりと微笑んだ。

 

千歌「よ〜し!それじゃあ全速前進、ヨーソロー!!」

 

元気よく立ち上がった千歌の声が、青空に響いていた。

 

 

 

 

 




はい!以上です!
投稿ペース落ちてますが気にしないで下さい!
最後まではなんとかもたせるので、気長にお待ち下さい!
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