僕の彼女は曜ちゃんです⚠再編集中 詳しくはあらすじへ 作:ゆうきoog3
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雄飛「ホントに?」
千歌「ウソなんてついて何になるのー?」
雄飛「た、たしかに…。」
千歌「じゃあ、いこっか!」
千歌に手を引かれるまま、俺は旅館の前に立たされた。
旅館の名前は「十千万」。
古びた木造の外観は、どこか懐かしさと趣があり、まるで時間がゆっくり流れているような錯覚を覚えた。
千歌「ここ、ちかの家!」
千歌が笑顔で言う。その声が、どこか誇らしげに響く。
(え、ここ…家ってマジで?)
そう思いながらも、引かれるように玄関をくぐる。
キィ…と控えめな音を立てて開いた扉の向こう。
中からふわりと香ってきたのは、檜の木の落ち着いた香り。
畳と障子、磨かれた廊下に吊るされた風鈴の音…まるで昭和にタイムスリップしたような空間が広がっていた。
(うわ…なんか旅番組で見たことあるような雰囲気…。)
靴を脱ぐと、足の裏に畳のひんやりした感触が心地よい。外の蒸し暑さとは打って変わって、中はしんと静かで涼しく、空気が澄んでいる気さえする。
??「ちか、おかえり〜!あら、その子は?」
振り返ると、玄関の奥から綺麗な女性が二人現れた。
一人は優しげでしっとりとした雰囲気、もう一人は快活そうでちょっと声が大きい。まるで対照的な姉妹のようだった。
千歌は「この子ね、今日から泊まるんだよー!」と元気よく言うと、俺の背をポンっと押した。
雄飛「ちょっ…!?」
(待って、話が早いって!)
??「彼氏?」
??「誰だー?」
二人がからかうように笑う。
千歌は慌てて二人を奥に連れていき、俺だけ玄関に取り残された。
──ただただ、ポカン。
俺はまだ旅の疲れすら忘れて、この非日常的すぎる空間に立ち尽くしていた。
「えっとね、これは…ということがあってね!」
「「なるほど。」」
奥から千歌やお姉さん2人の声が聞こえてくる。
「じゃあ、これからは家族だな!」
戻ってきた美渡姉さん?が急に変なことを言い出した。
家族か⋯。か、家族?!え?今、家族って言った?!
戸惑う俺を無視して自己紹介が始まった。
志満「私は、高海志満です。よろしくね!」
美渡「私は、高海美渡だ!よろしく!これからビシビシ行くからな!」
え?ビシビシ?なんのことだ?!というかやっぱりこの人たち姉妹だったのか?!ダメだ、思考が色々追い付いてない…。
雄飛「あ、は、はい!よ、よろしくお願いいたします。」
挨拶が終わると高海さんが部屋に連れていってくれた。
千歌「はい!ここがあなたの部屋ね!それと、これからは下の名前で呼んでね!」
(ここの人たちはフレンドリーな人が多いな)
雄飛「わ、わかった!これからよろしくな!千歌!」
千歌「うん!よろしくね!ゆうくん!」
雄飛「それにしてもえらいごうせいな部屋やなぁ」
千歌「そ、そうかな?えへへ♪」
雄飛(「かわいい…」)
千歌「え?今なんて?」
雄飛(しまった…、また心の声が…)
「な、なんでもないよ?」
千歌「ほんとかな~?
あ!そういえば、ゆうくんどこからきたの?」
雄飛「あれ?さっき外で言わなかったか?」
千歌「あれ?そうだっけ?忘れちゃった!えへへ♪」
雄飛「じゃ、じゃあ、もう一回説明すると…。」
…
千歌「あ!そこからきたんだね!」
雄飛「おう。やっとわかってくれたか…。」
なんやかんやこれを説明するのに20分近くたっていた。
兵庫県って説明すると、「どこのくに?」って聞いてきたり
「わかった!」って言うから確認してみたら九州の方のこと言ってるし、色々疲れすぎて精神的にしんどい…。
千歌「高校生なんだよね?」
雄飛「おう、そうだよ。高校2年だよ」
千歌「あ!ちかと一緒だね!うれしいな~♪」
(え?まじでなんだよ、このかわいい生き物)
千歌「あ!これからちかのお家に住むといいよ!」
雄飛「あ、うん、ありがとうって…。えええええええ?!流石に唐突すぎだろ?!」
たしかに、お姉さん方も家族とかなんとか言ってたけど!
千歌「え?だってお家ないんでしょ?」
雄飛「うぐっ!た、たしかにそうだが…。」
千歌「じゃあ、けっていね!」
雄飛「お、おい!まってくれ!」
それだけ言い残すと千歌は俺の部屋(仮)から出ていってしまった…。
旅館の夜は静かで、虫の声と遠くの波の音だけが耳に残る。
初めて訪れたこの町で、俺の新しい日々が静かに、でも確実に動き出していた。
雄飛「ああ…。これからどうすれば…どうすればいいんだ…。」
色々なことが起こりすぎて整理がついていない雄飛てあったが、一つ言えることは
「ここの街の人、、いい人ばっかりだな⋯。」
次の日の朝。
朝食を済ませたあと、俺と千歌は旅館の中庭にある小さな東屋で涼んでいた。 セミの鳴き声が聞こえる中、風鈴の音が涼しげに響いている。
千歌「ねえ、ゆうくんって……スクールアイドルって知ってる?」
雄飛「ん? スクール……アイドル?」
千歌「うん!」
雄飛「いや……名前だけは聞いたことあるけど、実際何してるかはよく知らないな。芸能人とは違うの?」
千歌「う〜ん、ちょっと違うんだよ!」
千歌は少し身を乗り出して、目を輝かせながら語り始めた。
千歌「スクールアイドルっていうのはね、普通の女子高生が、自分たちの学校や地域を盛り上げるために歌って踊るの!部活動みたいなもので、でも本気で夢を追いかけてるんだよ!」
雄飛「ふーん……なるほどな。なんか、文化祭の出し物みたいな感じか?」
千歌「違うよ!もっとずっと真剣!全国のスクールアイドルが集まる“ラブライブ!”って大会もあるんだよ!」
雄飛「ラブライブ……あ、聞いたことあるかも。優勝するとなんかあるの?」
千歌「ううん、特別な賞とかはないけど……でも、そこを目指して、みんなが全力でステージに立って、輝くの。そんな姿に、私……憧れちゃって!」
千歌の目は真っ直ぐで、まるで太陽のように眩しかった。
千歌「私ね、μ'sっていう伝説のスクールアイドルに出会って、変わったんだ。普通の私でも、何かを変えられるかもしれないって、そう思ったの!」
雄飛「μ's……それが伝説の?」
千歌「そう!廃校寸前の学校を、スクールアイドルとしての活動で救ったんだよ!? すごくない?」
雄飛「そりゃ、すごいな……。」
千歌「だから私もね、友達と一緒にAqoursってグループを作ったの!」
千歌は少し照れくさそうに、でも誇らしげに言った。
千歌「最初は全然うまくいかなくて……でも、少しずつ仲間が増えて、みんなで頑張ってるところなんだ。」
雄飛「へぇ……なんか、すごいな。キラキラしてる感じがする」
千歌「でしょ!?」
千歌は嬉しそうに笑って、空を見上げた。
千歌「いつかAqoursも、μ'sみたいに誰かの心に残るグループになりたいな……。」
雄飛「…………」
その言葉は、どこか胸に響いた。
(俺は今まで、夢とか目標とか、あまり考えたことなかった。でも、こうして誰かが何かに向かって全力で頑張ってるのを見ると、なんだか応援したくなるな)
雄飛「そっか……。じゃあさ、俺もできることがあったら手伝うよ」
千歌「ほんと!? やった〜!! じゃあね、さっそく練習見に来てよ!曜ちゃんたちにも会ってほしいし!」
雄飛「お、おう……わかった!」
——そのとき、俺の中でひとつの名前が引っかかった。
(曜ちゃん……?)
さっき千歌が何気なく言ったその名前に、胸がドクンと鳴る。
(まさか、あの……渡辺曜?)
千歌「ん?どうしたの、ゆうくん?」
雄飛「あっ、いや、ちょっとびっくりしただけ。知ってる名前だったから……。」
千歌「ふふっ、もしかしてもう曜ちゃんに会ったの?」
雄飛「う、うん。電車でね。偶然、隣に座って……」
千歌「そっかー!じゃあ話が早いねっ♪」
千歌は何もかも見透かしたように笑って、にっこりと微笑んだ。
千歌「よ〜し!それじゃあ全速前進、ヨーソロー!!」
元気よく立ち上がった千歌の声が、青空に響いていた。
はい!以上です!
投稿ペース落ちてますが気にしないで下さい!
最後まではなんとかもたせるので、気長にお待ち下さい!