僕の彼女は曜ちゃんです⚠再編集中 詳しくはあらすじへ   作:ゆうきoog3

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今回は梨子ちゃんが登場します!


6話

俺がスクールアイドル部に入った次の日。

だんだん慣れてきた高海家の朝食――味噌汁と焼き魚、そして炊きたての白いごはんを囲んで、千歌と志満姉、美渡姉と笑いながら朝を過ごした。

 

家の件だが、今はなんやかんやで高海家が営む旅館『十千万』に住まわせてもらっている。掃除や荷物運びといった手伝いをしながらの居候生活だ。

 

曜「おはよー!ちかちゃーん!」

 

外からは、曜の声が聞こえてきた。

 

千歌「はーい!ゆうくん、いこー!」

 

雄飛「お、おう!」

 

鞄を取りに自分の部屋へ戻り、急ぎ足で勝手口から外へ出る。

 

朝の澄んだ空気と、ほんのり香る磯の香りが鼻をくすぐった。

 

曜「ふふっ、朝から元気だね、ちかちゃん。」

 

曜はそう言いながら、にこっと笑った。

その笑顔は、いつも通りの明るくて優しい曜だったけど――

 

雄飛(……なんだろう、笑ってるけど……ちょっとだけ、目が笑ってない気がした。)

 

ほんの一瞬だけの違和感。

でもそれは、たぶん俺の思い過ごしだと、自分に言い聞かせた。

 

そのとき、曜は明るく笑ってはいたけれど――心のどこかで、ほんの少し引っかかる気持ちを抱えていた。

 

曜(……なんで、あたしこんなに気にしてるんだろ)

 

千歌と雄飛が、同じ家に住んでる。 隣の部屋同士で、朝も夜も、一緒に過ごしている。

 

旅館で手伝いしてるってことも、状況も、ちゃんとわかってる。 でも……「うらやましい」って気持ちがあることを、曜は自分で気づいていた。

 

曜(いつも通りに、笑わなきゃ……楽しく、いつもみたいに)

 

そう思いながらも、無意識のうちに、曜の視線は少しだけ鋭くなっていた。

 

 

梨子「あ、ひさしぶりだね!ちかちゃん!」

 

聞き慣れない声が耳に入る。振り返ると、優しい眼差しの女の子が立っていた。

 

梨子「あれ?あなたがこの前、ちかちゃんの家に引っ越してきたっていう雄飛くんだっけ?」

 

雄飛「あ、はい、吉田雄飛って言います!よ、よろしくお願いいたします!」

 

梨子「ちょ、ちょっと、同級生なんだからそんなにかしこまらなくていいのに~。私は桜内梨子!よろしくねっ」

 

雄飛「あっ、はぃ、うん、よ、よろしく!それと俺は千歌の家に引っ越してきたってわけじゃなくて、一時的に住まわせてもらってるだけなんだ」

 

梨子「えっ!?そうだったの?な、なんかごめんね……」

 

雄飛「いやいや、一応言っておかないと、変に誤解する人がいたりしたら困るしな、ハハ」

 

俺はそう言って曜のほうを見る。案の定、曜はじっとこっちを睨んでいた。笑ってるけど目が怖い。

 

曜(……ほら、またそんなこと言うし)

 

曜は心の中でため息をつく。 そんなつもりじゃないとわかっていても、家の話が出るたび、つい心がザワつくのだった。

 

千歌「あっ!?もう、こんな時間だー!!いこー!みんなー!!」

 

梨子「ちかちゃん、まってよー!」

 

俺も三人のあとを追って走り出す。

 

【放課後】

 

千歌「ゆうくん!放課後だよっ!」

 

雄飛「お、おう。そう急かすなって……」

 

千歌「はやくはやくーっ!」

 

雄飛「い、いったいどこに行くんだ……?」

 

千歌「ふんふ~ん♪」

 

……ダメだ、聞いてない。

 

千歌は俺の手を握ってぐいぐいと引っ張っていく。周囲の視線が気になる。男子一人、女の子に引っ張られる構図ってどうなんだ。

 

辿り着いたのは、校舎裏の体育館下にある、少し古びた教室?だった。

 

雄飛「……ここって?」

 

千歌「部室っ!」

 

雄飛「部室?ああ、スクールアイドル部の……」

 

千歌「そー!って言っても、結成したてで何もないけどねっ」

 

雄飛「なるほど……。それで、部員を増やしたりする予定とかあるのか?」

 

千歌「うん、目をつけてる子はいるよー!」

 

雄飛「入ってくれそうか?」

 

千歌「……わっかんない!」

 

思わず膝から崩れ落ちそうになった。千歌らしいといえば千歌らしいが……この子、勢いで生きてるな。

 

雄飛「で、俺をここに連れてきたってことは、その子たちを勧誘しに行くんだよな?」

 

千歌「うん、そゆことー!よろしくねっ!」

 

雄飛「……は?いや、待て待て、それってつまり、俺が一人で行けってことか?」

 

千歌「うん。だって、私やることあるしー!はい、この紙に書いてある子に声かけてきてねっ!じゃあねっ!」

 

雄飛「お、おい!千歌!? おまっ、待てよ!」

 

俺の叫びもむなしく、千歌は部室の奥へと姿を消した。

 

……いや、さすがに冗談だろ。

きっと戻ってきて「なーんちゃって!」とか言うやつだ。

うん、そうに違いない。

 

だが待てども、千歌が戻ってくることはなかった。

 

雄飛「あのヤロォーーーー!!ふざけんなーーーーっ!!」

 

紙を握りしめる。 そこに書かれていた名前のひとつ――

 

『国木田 花丸』

 

……よし。まずは一人目、だな。

 

 





これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!!

次回は花丸ちゃんです!
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