よくこんなにも尽きないなと自分でも思ってます笑
ーアイリside
アイリ「…と、まぁ、また大袈裟に言ってみたりした」
リョウ・ピコ「だと思った」
今更消しゴムが喋るくらいでビックリなんてしないって。
あたしが転生されることに比べればぜんぜん驚きじゃないもん。
とりあえずあたしがこれからどうするかを話し合うことになった。
天使である以上、あたしはもう今まで過ごしてきた故郷とも言える現実世界には帰れなくなってしまったからね。
僕も帰~ろ♪ お家がないよ♪
ピコ「流石に一人で天界に住まわすわけにもいかないんじゃないかな?」
リョウ「知識は脳内に多少ぶち込んだとは言え、詳しいところまではさっぱりやからなぁ。 やっぱり一人で住まわすのは不味いだろう」
フォオン「時空防衛局で一時的に預けてもらうのはどうでしょう?」
リョウ「一時的に預けるだけであって、会議などで話し合いを済ませたところでアイリにとっては不慣れな世界に行かされてしまうことに変わりはないので、適切とは思えません。 アイリにとって、快適に過ごせる世界を見つけないと…」
ピコ「リョウ、やっぱりやたら気に掛けちゃってるね」
リョウ「当たり前や。わしのせいでこんなことになったと言ってもええんや。 わしが、守らなければならなかったのに…」
フォオン「リョウ、先程アイリが申し上げたように、あまり自分を責めないことです。 あなたとは長い付き合いなどで、辛く苦しく悲しいのは分かりますが、あなたが一番、そう思ってはいけないと理解しているはずではないんですか?」
リョウ「…そう、でしたね。すいません」
ピコ「リョウも色々苦労してるもんね。提案なんだけどさ、この天界でリョウとアイリが一緒に暮らすってのはどうなの?」
アイリ・リョウ「えっ!?」
ー三人称side
ピコの考えにリョウは目を丸くした後に相変わらず滅茶苦茶だな、と息を吐いた。
このすっとんきょうな考えは昔からかわらないのだとつくづく思うが、誰も予想だにしない、奇想天外とでも言う案を出すところがピコの良さなのだが。
リョウ「そ、それは色々と大丈夫なのか?」
アイリ「大丈夫だ、問題ない」
リョウ「そのセリフを聞くとまったくと言っていい程信用できないんだが」
アイリ「ダイジョブダイジョブ。ナンクルナイサ~」
ピコ「ほら、アイリも大丈夫って言ってるんだから、寛大(笑)な心を持っている世界の監視者(笑)のリョウなら引き受けてくれるよね?」
リョウ「(笑)が余計なんだよ! 年頃の女の子ってのもあるし、天界に住むからと言って安全が保証されるわけやあらへんねやから!」
アイリ「あたしが危なかったら、リョウさんが護ってくれるんでしょ?」
リョウ「えっ…護るのは、勿論やけど…」
不安気な表情を浮かべ目線を下に向ける。
ピコ「恐れちゃダメだよ、リョウ」
リョウ「ピコ…」
ピコ「これまでリョウがどれほどの苦難があって、いくつもの人を護れなかったのかは僕が一番知ってる。 でもそれは過去の話。 護れなかったと言う罪は、背負っていかなきゃいけない、僕自身もそうだから。
リョウは昔誰かの言葉を借りて言ってたよね。 男の仕事は8割は決断、あとはおまけみたいなものだって。 例え無謀だって分かってても誰かを護るために戦うって。 今までそうしてきたんだから、今回もできるよ」
リョウ「分かっている。分かっていてても、わしは…」
フォオン「あなたはもう、何度も失敗をするような人間ではない。 この私でさえ分かっていることなのですから。 それに、あなたが護らなければ、大事なこの子を、誰が護るのですか?」
ピコ「そうだよ、だってこの子は「ピコ!!」っ!」
自信がなく心許ない表情から一変し、怒気を含んだ声を上げ、下に向けていた目線がピコの目を捉える。
睨めつけるような鋭い視線にピコはその場で固まってしまい、今まで落ち着いた口調で話していたリョウが突然声を荒げた事によりアイリは肩を竦めてしまう。
リョウ「あまり余計なことは言わないでよ? 次言うようなことがあれば、流石のわしでも容赦なんてものはないからね?」
ピコ「ご、ごめん、気を付けるよ」
ピコはやってしまった、というのが顔に出ているような表情を見せ、その場から1、2歩後ずさる。
リョウが肩にいるピコに顔を横に向けて話しかけていたためアイリからは見えなかったが、一瞬だけリョウの左目は金色に輝いていた。
リョウ「すまないアイリ、声を荒らげてしまって。 もう躊躇はしたりはせぇへん。
アイリ、お前が良かったら、天界で暮らせへんか? 現実世界のように安全という保証はない、何が起こるか分からんからわしがお前を護衛しながらになるんやけど、それでもええか?」
覚悟を決めた目でアイリの目を見つめる。
アイリ「うん、分かった、ぜんぜんいいよ~」
リョウ・ピコ「かるっ!?」
アイリはリョウの申し出を軽く承諾した。今さっきまでの重苦しい空気を突風、いや、暴風の如く吹き飛ばした。
アイリ「あたし危ない目にはあいたくないもん。 リョウさんが護ってくれたこの命は、大切にしたい。 まぁ天界に興味があるから、あたしのことだから色々徘徊したくはなるけど、何かあたしの身に危険があったらリョウさんが護ってくれるんでしょ?」
リョウ「あ、あぁ、もちろんだ」
アイリ「だからあたし、リョウさんと天界に行く。 けって~い!」
まだ見ぬ世界で何が起こるかも分からぬ魑魅魍魎とした世界を恐れることもせず、憧れていたファンタジー溢れる世界に行けることに心が騒いでいた。
リョウはアイリの喜ぶ様子を見て思わず頬が緩んだ。
アイリ「あっ、でもこの超絶美人のアイリちゃんと一緒にいるなら色々と約束を守ってほしいことがあるからね?」
リョウ「(自分で美人って言うなよ…)なんだ?」
アイリ「リョウさんは何歳か知らないけど、リョウさんもあたしも御年頃だろうから、あたしのお風呂上がりや着替えてるときは覗かないでね☆」
リョウ「覗かないよ!」
アイリ「分かんないよぉ。 そんなこと言いながらあたしの身体に欲が芽生えて耐えられずにあたしに襲い掛かって同人誌みたいなことになるかもよ?」
リョウ「しないって! この小説そういう感じの小説やないから!」
アイリ「メタい! そしてあたしはそんなエロキャラじゃない! 変態という名の淑女なだけ!」
リョウ「自分で言うなって」
アイリ「もし覗くようなことがあれば 、『ゴットフィンガー』くらわしちゃうぞ~」
リョウ「はいはい、ワロスワロスwww」
アイリ「軽く流された!? このまっくろくろすけのでか耳お猿~!」
リョウ「あぁん?(^ω^#)」
アイリ「うわぁゆでダコみたい。 まぁとりあえずあたしと暮らすんだったら気を付けてよね☆」
リョウ「『☆』を付けるのが腹立つな」
アイリ「キラッ☆」
ピコ「何それ?」
アイリ「ご存知ないのですか!? あたしも知らないけどね」
リョウ「知らへんのかい! いやいやお前のことだから絶対知ってるだろ!」
アイリ「あたしはあるゆるネタを言うことを、強いられているんだ! 強いられているんだ! 大事なことなので2回言いました!」
リョウ・ピコ(駄目だこいつ早く何とかしないと…)
フォオン「私が空気になりつつありますけど、とりあえず天界でアイリとリョウが住む家を準備しておきますね」
リョウ「ありがとうございます、フォオン様」
フォオン「私は一旦戻り手続きや準備などがありますので、ここで失礼しますね。
リョウ、アイリを連れて天界で待っていてください」
リョウ「分かりました。では後程」
フォオンの後ろに白く輝く光の扉が現れる。
フォオンは扉の中の光に吸い込まれるように入っていく。
フォオンの姿が見えなくなったと思うと光の扉も消えてしまった。
リョウ「よし、わしらも天界に行ってフォオン様を待っとくとしよう」
アイリ「『とんでもねぇ、待ってたんだ』って言って銃を乱射するの?」
リョウ「フォオン様にんなことできるか!ていうか映画のネタだろうがそれ! …はぁ、アイリのネタにかまってたらキリがねぇよ。 ほら、さっさと行くよアイリ」
アイリ「だが断る」
リョウ「置いてくぞワレ」
アイリ「冗談だよ~分かってないなぁ。 そんな人には某ロボットが使うドラグーンをお見舞いしちゃいますぞよ~?」
リョウ「やれるもんならやってみろバカもんが。 わしが本気を出しゃあまりの恐ろしさに某眼鏡を掛けた少年のように逃げ出すことやろう」
アイリ「ふんだ、誰がリョウさんなんか…リョウさんなんか恐かねぇ! 野郎ブッコロシャアアアアア!!」
リョウ「やかましいわ!!」
ナイフを持つような構えをしたアイリがリョウ目掛けて走り寄った。
リョウはいい加減アイリとのネタのやり合いに痺れを切らしたのか、大きく振り上げた拳をアイリの脳天にぶつけた。
アイリ「ぴかちゅう!」
効いているか効いていないかは定かではないが、リョウの拳を真っ正面から受けたアイリは奇妙な声を上げベッドへと倒れた。
皆さんは女性の方を簡単に殴るようなことはしないようにしましょう。
アイリ「ダメダメよ☆」
リョウ「もうやだこの子…」
リョウは現時点ではかなり謎が多いキャラです。
最初はよく分かんないかもしれませんがご了承ください。
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