ユグドラシルメシア   作:仮面ピコ

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最近気付いたんですが評価&お気に入りしてくれた方がいたんですね(^_^;)

Lankasさん、評価ありがとうございます!

にゃんですとさん、fiaeheizaiさん、ラカルさん、王月鏡さん、お気に入り追加してくれてありがとうございます!

趣味で始めた駄文な小説を見てくださる方がいるのは何よりの励みになります。
これからも雨ニモマケズ風ニモマケズ頑張って書いていこうと思います!

では今回も張り切って、いってみよー!



第46話 きゅん!ヴァンパイアガール

オムクに後を任せたティアグルムはホール内を進み続けていた。

途中、時空防衛局の戦闘員達が死力を尽くし立ち向かったが、無駄だと言わんばかりの実力で捩じ伏せられ絶命してしまった。

最早彼を止められる者など誰一人存在せず、余裕綽々と侵攻を続け、遂にステージの真下にある空間、奈落へとやって来た。

 

薄暗くひんやりと冷たい空気で満たされた人気を感じさせない部屋には舞台に使用する小道具や照明器具が置かれている。

真上では人々を魅了するプリシーの歌声とスピーカーから流れるアップテンポなメロディーが観客達を魅了しボルテージが上がり歓声が増大する。

 

プリシー「皆さーん! 今日は~、私のライブに来てくれてありがとうございま~す! 後ろの席のみんなも~、見えてるからね~!」

 

一曲歌い終え、来てくれた観客に感謝を述べる。

応えるように観客達が劣ることのない声援が会場に響き渡りより一層ボルテージが跳ね上がる。

 

熱気に満ちた歓声は、ディアグルムにとっては不快で忌々しいものでしかなかった。

今すぐにでもこの場にいる者全てを葬り去りたいという衝動に駆られる。

 

ディアグルム「早く殺したいところだが、ディーバを捕らえる方が優先事項。 致し方ない」

 

ステージを破壊しプリシーを捕縛するため赤黒い触手を伸ばすも、届くことはなかった。

暗闇の空間で、何者かが飛翔し触手を一閃したからだ。

 

?「プリシーさんには手出しはさせません」

 

電灯が点灯し奈落に光が照らされた。

暗闇を照らした光の眩しさに耐えきれず目を細める目線の先に映るのは、蝙蝠を思わせる翼を広げ道を阻むように悠然と立つ一人の女性。

 

プリシーを護衛するディーバナイト、ルヴィ・ブラッドローズ。

 

ルヴィ「奈落にまで侵入を許すなんて、時空防衛局の皆さんは何をしてるんでしょうか」

 

ディアグルム「貴様は確か、ディーバナイトの…」

 

ルヴィ「はい。 ルヴィ・ブラッドローズです。 以後、お見知り…と言っても、恐らく今日限りなので、無駄な挨拶は省きますね」

 

婉曲的に今日が命日だと言うルヴィにディアグルムは額に青筋を浮かべ、無数の触手をうねらせ対処すべく対象をディーバからルヴィに移す。

 

ディアグルム「生意気な口を聞く小娘だな。 実力の差を学んだ方がよさそうだな」

 

ルヴィ「御構い無く。 私自身で学ばせていただきますので」

 

柔和な性格と声調とは裏腹に、相手を射抜くような眼光で敵を見据えている。

紅蓮よりも紅い深紅の瞳には業火のように揺らめく闘志が燃えており、如何に任務に精励しているのか伺える。

任務の一環もあるが、一人の友人であるプリシーを身を投じて守る決然たる意志で戦うことを選んでいる。

 

ディアグルム「気概を示してられるのも今のうちだ。 『禍嵐』!」

 

数本に及ぶ触手の鞭を振り回し、コンクリートの床を抉り取りながら猛進する。

地面を削るような喧騒な音が響くも、楽曲による音響や観客の歓声により掻き消され、大した地響きもないためコンサートには支障は起きてはいなかった。

空気を斬り裂く凶器と化した触手が迫るも、ルヴィは臆することなく微動だにせず、前だけを見据えその場に佇んでいる。

 

ルヴィ「全力でいきますよ。 レーヴァテイン!」

 

手に焔が宿り、瞬時に伸びて行き剣の形作る。

 

黒点をも焼き尽くす業火の剣、レーヴァテイン。

 

召喚された瞬間、燃え盛る炎が攻撃を阻む衝立となり、触手を貪るように呑み込み向かい来る触手を灰すら残さず燃やし尽くしていく。

反射的に体が後退る熱気にディアグルムが怯む隙を逃さず、ルヴィは灼熱の剣を高く振り上げ、地を割る勢いで全力で振り下ろす。

剣から溢れんばかりの烈火の波が発生し荘厳華麗に散漫し、瞬時にディアグルムの体を呑み込む。

触手を束ね盾とするも、鉄をも溶かしきる程の灼熱は意味を成さず、体を焼く劈く痛みと共に焦げる間すら許さず燃え尽きていく。

 

ディアグルム「ぐっ! 少し侮り過ぎたか!」

 

灼熱の暴威から逃れるべく、自身の体の一部を切り離し離脱。

地面を横転し体勢を立て直し、触手を束ね砲口に似た形へと変形させ、標準をルヴィの額に合わせる。

 

ディアグルム「『痛撃竜砲』!」

 

赤黒い光弾が発射された。

ルヴィは見惚れるほど華麗な剣捌きにより光弾を斬り防ぎ、徐々に距離を詰めていく。

埒が明かないと思ったのか、ステージ上に立ち歌い踊るプリシーへ標準を変えるため砲口を上部に反らす。

吸血鬼という種族に相応しい反射神経で翼を展開し飛翔し、スラリとした華奢な体型とは似合わぬ身体能力で滑り込むように光弾の射線に入り剣を振るい身を挺して防御に徹する。

 

ルヴィ「くっ…!」

 

断続的に放たれる光弾は雨の如く、数の暴力。

防ぎ切ることは叶わず被弾し痛みに顔を歪めるも、滞空を続け、その場から決して退くことはなかった。

退いてしまえば、頭上のステージで人々に歌声を届けるプリシーに直撃してしまう。

世界樹の状態を維持するためというは任務上、何よりプリシーという一人の友人を守るため、戦える自分が剣となり盾となる。

 

ディアグルム「旺盛だったのは最初だけか。 『嘆きの鞭』!」

 

片方の腕に触手を束ね、丸太の様に太い一本の鞭と化し、力任せに凪ぎ払うように振るいルヴィを殴り付けた。

剣で触手を防ぐも威力を殺しきれず、華奢な体は真横へ飛び、めり込むほど猛烈な勢いでコンクリートに叩き付けられた。

頭部を強打したせいか、一瞬意識が朦朧とするも気力で目眩を振り払い、全身に力を入れ瓦礫から這い出る。

ディアグルムは相手の行動を完全に封じ仕留めるため大量の触手を伸ばす。

 

ルヴィ「次は私からいきます!」

 

レーヴァテインがルヴィの心に応えるかのように爛々と赤く輝く。

同時に刀身から先程の倍以上の業火が溢れ膨れ上がり、奈落を紅一色に染め上げる。

先刻、ピコとリョウが床や壁に散らした鮮血のようなおどろおどろしいものとは違い、力強く絢爛で、芸術的に捕らえることもできるほど華麗に焔が舞っている。

美しさを引き出す反面、全てを焼き尽くす地獄の業火を彷彿させられる。

 

ルヴィ「『ジェノサイドフレイム』!」

 

肌が焼けるような獄炎。

視界を覆い尽くす猛々しい業火が波のように押し寄せディアグルムを呑み込む。

変哲もない、巨大な炎が襲い来るだけの単純な攻撃。

だが、強大にして熾烈な業火は、防御すら粉砕し、回避すら許されない絶大な一撃。

害と為すあらゆる存在全てを焼き尽くす。

 

整頓された舞台で使用する小道具は瞬時に灰と化していく。

諸に直撃を受けたディアグルムの体も灼熱の高温に耐えきれず徐々に発火し始めた。

体の再生を試みるも、燃焼する速度が異常なまで凄まじく回復が追い付かなかった。

 

ディアグルム「ぐおおおおおお!? こんな小娘に、押される筈が…!?」

 

体中から触手を生やし自身を覆うように防御体勢に入るも、灼熱の業火の前では全て無に等しく、一本残さず灰と化すまで燃え尽きた。

 

ルヴィ「これは私の力ではないです。 あなたは私ではなく、レーヴァテインの力を侮っていたみたいですね」

 

先日アイリ達と対談していた時の鷹揚な彼女の表情は一変し、殺意が籠められた焔よりも紅い瞳で鋭く睨む悍ましいもの。

自然に浮かんだものなのか、艶然とした表情が不気味に取れ、思わずたじろぎ尻込みしてしまう。

 

血に飢えた獣とは似ても似つかない、凶暴な面を露にし、目の前にいる障害物を破壊しようと闘争本能が沸き上がり、力を振るうその姿は、獣そのもの。

吸血鬼としての本能が覚醒したわけではなく、使用する剣、レーヴァテインによる特徴の一つだ。

生物の奥底に潜む闘争本能を引き出し、巨大な建造物だろうが知人だろうが、見境なく壊す狂気に包まれ破壊の限りを尽くす、破壊衝動に体が支配される。

剣に意思を支配されるわけではなく、己に潜む破壊衝動が最大限に引き出され、獰悪に暴れ狂い、大陸を獄炎で燃やし尽くす。

全てを破壊するまで意識が保たれたままなため、破壊衝動から解放された際に、自分の意思と反して知人や故郷である場所を破壊してしまった罪悪感と喪失感に苛まれ、心が崩壊してしまう者は歴史上少なくない。

 

ルヴィも過去に何度もレーヴァテインの破壊衝動に呑まれ、何度も絶望の淵に追い込まれたが、多くの仲間に助力され、レーヴァテインに呑まれることがないよう心身共に鍛え上げ、正常に扱えるよう馴致することが可能となった。

だが、気が緩むと何時でも狂気が体を蝕み破壊衝動に駆られてしまうため、常に極限の集中力を保ち相構えていなければならない。

 

誰もが自身の意思と反し破壊活動を犯し放蕩する彼女を野放しにすることを快く思わず憶断で豪語する者が数多くいたが、時空防衛局が一蹴した。

時空防衛局内でも、彼女の存在を受け入れ難いと罵詈雑言を飛ばし忌避するものもいたが、局の最高責任者が反対する意見を押し退け、弾劾することなく、可能な限り他者と触れ合わぬよう配慮をすることで保護した。

現在はディーバナイトとして活動できているのはの局の最高責任者の寛大な心と善良な行いの後援のお陰で、ルヴィは感謝の念を抱き誠心誠意を尽くし与えられた使命を全うしている。

 

そして現在、ルヴィはディアグルムを完全に葬るために相当レーヴァテインの力を解放させたため、狂気に呑まれそうになっており、初期状態ではあるものの、破壊衝動に駆られていた。

気力を振り絞り抑えてはいるものの、いつまで堪え忍ぶことができるか本人でも不明確で、若干の焦りを覚えている。

敵を屠る筈の行動が、自身の力により会場を破壊する藪蛇になってしまい、轍を踏むような結末は遠慮したいところ。

 

ルヴィ「早急に終わらせてもらいますね。 はああああああああ!!」

 

ディアグルム「ば、馬鹿な…! ぐおわあああああ!!」

 

はち切れんばかりの声を張り上げ、止めを刺すため力を増大させ業火の威力が倍増し、奈落の温度が急激に上昇する。

ディアグルムは為す術もなく業火に焼かれ、跡形もなく消え去った。

 

悪しき存在が消え去ったのと同時に、奈落を覆い尽くすように散漫された業火も徐々に勢いを弱め消えていった。

戦闘が終わり安堵する暇もルヴィには与えられず、体の中で疾駆する破壊衝動を抑え込むのに全集中を注いでいた。

呼吸が乱れ荒くなり、体中の汗腺から汗が溢れ出す。

生まれる焦燥感を瞞着させようと自身の右腕に容赦なく牙を食い込ませた。

瞬く間に腕が溢れ出る鮮血により赤一色に染められる。

鋭い牙が肉に食い込み、滲み出る血の味が口内に広がるが、味覚を感じる余裕などない。

口から滴り落ちる涎と混同した血の音が地面に落ちる音と、荒々しい呼吸の音だけが奈落を支配する最中、廊下からハイヒールの踵がコツコツと響く高らかな音が耳に届いた。

 

苦悶する彼女に当てられた、一筋の光明でもあった。

 

?「無茶をするのであれば、わたくしを呼んでくださいな。 『ヒーリングオアシス』」

 

廊下の常闇から放たれた一発の白銀の光弾。

ルヴィの足元に着弾すると、光が半径2メートル程の地面に拡張するように広がり、神秘的な白銀に染まる。

暖かな癒しの光を浴びたルヴィは徐々に平静を取り戻し、破壊衝動も治まっていき、自主的に噛み付いた腕の傷跡も綺麗に消え去り痛みも沈静化した。

一息ついてレーヴァテインを消滅させ、窮地を脱してくれた恩人へ感謝の言葉を捧げるため廊下の奥へ目線を送る。

 

ルヴィ「ありがとうございます。 感謝します、ユンナさん」

 

現れたのは、淑やかに微笑む容姿端麗な一人の女性。

右横の腰に白いフリルの大きめのリボン、黄色の飾紐が複数本付いたボタンを外し前開きにした肋骨服を羽織り、中には黒色のフリルの付いたノースリーブシャツ。

左右の長さが非対称な、フリルの付いた淡いクリーム色のヘムスカートを履き、黒色のヒールブーツを履いている。

透き通るようなアクアマリン色の髪を靡かせ歩く姿は、豪邸に住まうお嬢様のように優雅であるが、羽織るように着ている肋骨服の存在が大胆で異彩を放っている。

 

彼女の名は、ユンナ・ヴィクトリア。

時空防衛局という巨大な組織を纏めあげる最高経営責任者だ。

 

ルヴィに深傷がないことに安堵し、柔和な笑みを浮かべ優雅な足取りで歩みを進める。

 

ユンナ「仲間なのですから、助力するのは当然の義務ですわ。 ですが、忸怩する結末に終わってしまう前にわたくし達を頼ってほしいですわ」

 

ルヴィ「面目次第もないです」

 

ユンナ「ですが、流石というべきです。 狂気に呑まれそうになりながらも、日々鍛練を繰り返し得た屈強な精神で泰然とした心で耐え凌ぐことができたのですから」

 

ルヴィ「い、いえ…ユンナさんが来てくれなければ危なかったです」

 

視線を反らし俯き消極的になるルヴィを見て、ユンナは腰に手を当て雄弁し始める。

 

ユンナ「自信を持ちなさいルヴィさん。 あなたの行いは勇猛果敢で素晴らしいものなのですから、もっと堂々と胸を張りなさいな。 今回狂気に呑まれそうになったのなら、再び修練すればいいだけですわ。 何事にも根気強く真面目に取り組むのがあなたの精彩な点なのですから。 わたくし達やプリシーさんもあなたの努力を存知しており感銘を受けております。 ですから、誇りを抱き自信を持ち、これからも精進し任務を全うしてくださいまし」

 

ルヴィ「ユンナさん…ありがとうございます」

 

自身の優良な点を挙げられ面映ゆくもあったが、それい以上にユンナの真摯な言葉に激励され、瞠目し感謝の言葉を送った。

ルヴィの顔に活気が戻りユンナは満足気に口に手をやり微笑んだ。

 

ルヴィ「ところで、どうしてユンナさんが直々に戦場へ赴いているんですか?」

 

ユンナ「……あの力を感じ取ったので、緊急事態と判断し急遽やって来ましたの」

 

柔和な微笑みは消え、緩んだ表情が引き締まり、射ぬくような鋭い目へと移り変わった。

胡乱ではない確かな感覚に従い直々に戦場へ舞い降りて来たのだから、徒事ではないことは理解できていたが、言葉にあったあの力という単語にルヴィは眉を顰める。

 

ルヴィ「リョウさん、若しくはピコさんですか?」

 

ユンナ「恐らくリョウさんでしょうね。 先程までは力を感知できていたのですが、現在は綺麗さっぱり消失していますので、アレクさんかアリスさんが対応なさったのでしょう」

 

ルヴィ「え、アリスさんもこの世界に?」

 

ユンナ「そのようですわね。 先日、わたくしの元へとある件を報告しに来訪したかと思えば、今日はこの世界へ足を運んでいるんですのよ。 喧騒な不祥事を起こすのではないかと内心ヒヤヒヤしてしまいましたわ」

 

思わず呆れ混じりの溜め息を吐き出した。

自由奔放で活発なアリスが様々な世界を漂泊するように旅をする行動に関しては否定的ではないが、問題が起きてしまえば対処に追われてしまうため、可能であれば大人しくしておいてもらいたいのが願望だ。

時空防衛局を支えるトップとして本来なら看過せず取り押さえるところなのだが、先に記述したように、望外な働きを見せてくれる場面が極端に多いということ、世界を支配、滅亡させる意欲が全くないため、アレク同様に自由に行動できるよう対処している。

 

ユンナ自身も、親密な関係であるアレクとアリスには全幅の信頼を寄せている。

時々異世界においてトラブルに巻き込まれ問題に成りうることがあるのは玉に瑕だが、それ以外は陽気で活発な性格の好青年と美少女で、人を思い遣る心を持ち多くの人を救い支えとなってきているため、時空防衛局や異世界の住人達の信頼も厚く好感度も高い。

 

何より、ユンナは二人に救われた存在であり、長い時間を掛けて過ごし築き上げてきた絆があるため、尚更信頼が厚い。

かけがえのない、仲間であり友でもあるから。

 

ユンナ「さて、気を休ませる暇はありませんよルヴィさん。 建物内に蔓延る有象無象な輩を成敗しに行きませんと」

 

気迫に満ちた声と共に召喚されたのは、模倣できないほど気品な4尺程の長さの一本の槍。

光に反射しきらびやかに輝きを放つサファイアブルーの宝石が施された、隅々まで手入れがされ研がれたばかりのような絢爛な白銀の刃。

石突となる部位には、真珠色のバレーボール程の大きさの宝玉が装飾されており、覆うように5つの湾曲した小さな刃が花弁のように並び装飾されてある。

 

愛用の槍、『エンプレスジャッジメント』を片手で軽々と持ち、自身の士気を鼓舞するかのように石突を床に着け悠然と構える。

ルヴィは美麗で凛々しい佇まいに奮い立たされ、レーヴァテインを手にし立ち上がる。

心が安静したような虚静恬淡な落ち着きを取り戻し、狂気に呑まれることはなく戦場へ赴くため闘志を燃え上がらせる。

 

ユンナ「あ、そうですわ。 先程の勇ましい戦いでルヴィさんが灰まで残さずロスト…ではなく、燃やしてしまったステージの備品等の品々の弁償額、あなたの給料から天引きさせていただきますわ」

 

ルヴィ「ええ!? そ、そんな~…」

 

ユンナ「うふふ、嘘ですわ」

 

お嬢様らしく手に口を当て悪戯っぽくおほほと微笑むユンナ。

蠱惑的な雰囲気を醸し出し微笑むユンナに対しルヴィは頬を膨らませる。

親しい友同士が交わす何気ないやり取りに、自然と心が落ち着き安らぐのを両者とも感じていた。

緊張感が解れ、少し軽やかになった足取りで殺風景と化した奈落を後にした。




今回は戦闘描写は頑張って書いた方…だと思いたい
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