ユグドラシルメシア   作:仮面ピコ

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仮面ライダーオーズの映画観てきました。
めっちゃ泣きました。


第66話 大阪ぶらり悪魔探索旅行

前回の世界英雄譚は?

 

シェオルの門の前で警護に当たっていたあたしこと、天使に転生しちゃった美少女アイリちゃん。

世界のア○ビ大全51をアリスちゃんと遊んでたらいきなりサタンフォーのベルゼブブがやって来ちゃった。

あれあれ何でなのー?

アイリちゃんびっくりくりくりくりっくり!

ベルゼブブはそのまま天使兵にパイルダーオン(?)して現実世界にダイブしちゃった!

レアさん風に言うなら激マジのやばたにえんでヤバヤバ~。

 

言うてる場合か! どやんす!?

 

アリスちゃんの提案で現実世界へと逃げ去ったベルゼブブ追うことになったから、あたしにとっては生まれた故郷に帰るということになるので、興奮しちゃってテンション上がるにゃー!>ω</

 

ベルゼブブが逃げた場所は天下の台所と呼ばれた大阪!

たこ焼き、お好み焼き、焼きそば、串カツ、かすうどん…あー涎が垂れそうやで~。

ソースの匂いに腹の音が鳴っとるけど、これ以上被害が及ばないためにも探さなあかんな!

まさかの形でカムバックしてもうた現実世界を舞台に、あたしの悪魔討伐クエストが開始されるで!

アリスちゃんっちゅー頼もしすぎる味方もおるし、なんとかなるやろ!

 

え、何で関西弁なのって?

関西人の特徴でおまんがなwww

関西弁の女の子っていいよね、かわゆす!

ではでは、女の子二人で行く大阪ぶらり悪魔探索旅行のはじまりはじまり!

 

 

~~~~~

 

 

アイリ「ゾン○ランドサガ風の前回のあらすじも終わったところで………世界よ! あたしは帰ってきた!」

 

アリス「久々の現実世界だー! 後でアニメイト行かないと」

 

天使兵に憑依したベルゼブブを追い、アイリとアリスは現実世界へとやって来ていた。

 

現実世界とは何か、改めて説明しておこう。

 

魔法やモンスター、世界の征服を企む悪の組織や世界を破滅させようとする魔王等の存在しない、平凡で平和な世界。

これ等の分野が存在しないが故に、書物では創作物として描かれおり、伝説として語られるものも存在する世界。

地球と呼ぶ星に生存する生物の一種、人間が主な世界。

 

簡潔に言えば、この小説を執筆する作者、その小説を読んでいるあなたの世界。

 

どの世界を探索しても、これ程までに平凡な世界は他にないだろうと呼べるかもしれない。

 

もし我々がいるこの世界に、目視で確認できる異形の存在が突如出現するとどうなるだろうか?

混乱の渦が世を跋扈するのが目に見えるのは明瞭で、対処する方法は武力による解決しかないだろう。

悪魔に対して平和交渉を望むのは不可能なため、最終的に武力に解決に行き着くのは当然だろう。

だが、現実世界の武力で太刀打ちできる相手ではない。

多少たりとも傷を負わすことは可能だろうが、この世界で言う非現実的な力を前に、対抗できる手段は限られてくる。

 

この世界で事態を鎮圧する最終手段として使用されるのは、最強最悪の兵器。

 

人智を結集させた炎、核兵器。

 

たった一体の悪魔に核兵器を使用する、そのような結末など決して迎えてはならない。

現実世界に異世界の存在が紛れ込むのは非常に危険極まりないことで、事前に防がなければならないのだが、今回は間に合わなかった。

だが、現実世界全体を常に時空防衛局が監視しているため、異世界の者が侵入すれば即座に対応できるように対策はされているため、直に局員の誰かが事態の解決のために派遣されてくるだろう。

 

正直、アリスとアイリが来なくとも、解決できる事態なのだ。

気まぐれで自由奔放なアリスだが、現実世界へと逃がしてしまったことを心の中ではかなり悔いているため、自分も協力したかったという思いがあった故の行動だった。

 

アイリ「…ここってどう見ても大阪だよね?」

 

アリス「そうだよー! この近くにベルゼブブがいる! 私の領域展開の中にいるから間違いない!」

 

アイリ「大阪なんて修学旅行以来だなー。 …でもこの人混みの中から探すのは困難すぎだよ!」

 

これ以上ベルゼブブの逃走を許してはならない大義を背負っている二人は現在、大阪の難波にいた。

中でも最も人が密集しているであろう、道頓堀川の上に架かる戎橋のド真ん中。

 

都道府県人口が三番目に多いとされるだけあって、人の数は相当なもので、四方を見渡しても人、人、人である。

休日を満喫する者、国内のみならず海外からの旅行客等で溢れ返っており、手を上に大きく広げた人物の大きな看板、道頓堀グリコサインを背に写真を撮る人が多くいる。

 

アリス「私達には天使族の特徴とも呼べる天使の翼と輪っかが見えるから見つけるのはそこまで苦じゃないよ?」

 

アイリ「あ、そっか。 あたしも周りの人から注目されてないし」

 

アイリの目には自身の背中から生える翼も、頭に浮遊する輪っかも見えている。

リョウ達も以前から述べていたように、現実世界の人間にはそれ等は見えていないようだった。

仮に目視できていたのならば、今頃注目の的となっている筈だ。

 

アイリ「あたしがスポットライトを浴びることにならないのは分かったけど、難波の何処にいるんだろ? 気配を探ってるけど反応がないみたい…」

 

アリス「えーっとね…千日前の方じゃないかな?」

 

アイリ「たしか、なんばグランド花月がある方だったよね。 何で分かるの?」

 

アリス「女の勘!」

 

アイリ「リョウ君が聞いたらギャラクティカファントムしそうな答えだね」

 

アリス「…勘と言ったね、あれは嘘だ。 微小だけど、悪魔の気配を感じるよ。 憑依したばかりだから、気配が漏れてるんだろうね」

 

アイリ「あたしは全く感じ取れてないのに…実力の差を感じさせられるよ~」

 

アリス「ふっふっふ~。 とある世界で私はレベル5以上の実力者だからね。 アイリも殺戮の天使って呼ばれるくらいには頑張らないとね!」

 

アイリ「物騒すぎるよ! 片翼の天使…も嫌かも。 美少女天使で良いかな」

 

アリス「自分で言っちゃうあたりアイリもブレないね~。 …さて、立ったまま話す時間も勿体ないし、行きますか!」

 

アイリ「おーっ!! …今更だけど、アリスちゃんいつの間に着替えたの?」

 

アリス「ワールドゲートを潜ってる最中にね。 プリ○ラの衣装チェンジ並の早さでしょ!」

 

いつものピナフォアとスカートというメルヘンチックな服装から、白と黒のボーダーシャツに青色のオーバーオールを着た今時の女の子に相応しい服装へ早変わりしていた。

因みにアイリはロゴが入った白シャツに白色のデニムミニスカートを着こなしている。

 

一先ず二人は移動を開始した。

 

大きな蟹の模型が目立つ蟹料理の専門店、かに道楽本店。

ドンドンチンチンと音を響かせる道頓堀の名物人形、くいだおれ太郎。

ドン・キホーテのマスコットキャラであるドンペンと七福神の内の一柱、恵比寿がシンボルの大観覧車があるえびすタワー。

 

難波の象徴とも呼べる名所を目に焼き付け堪能しながら歩く。

多くのたこ焼きの店が立ち並んでおり、ソースの香ばしい香りが空気中に漂い鼻腔を擽る。

ソースの嗅ぐと腹の音が無意識に鳴り食欲を掻き立ててしまい、食欲に敵わず思わず二人はたこ焼きを買ってしまう。

 

食べ歩きをし笑い合い千日前商店街を歩く二人は誰が見ても女子高生か難波を満喫する観光客にしか見えないだろう。

 

アリス「あ、アイリこれ着けて」

 

アイリ「え、わ、分かった」

 

人混みの中で何かに気付いたアリスは何処からか仮面を取り出しその一つをアイリに差し出した。

何事か理解に追い付かないアイリだったが、言われた通りに渡された仮面を着けた。

そのまま手を引かれ、阪神高速15号堺線が架かる千日前線の側にあるラウンドワンスタジアムへと入店する。

身を潜めるようにして影から先程までいた道を見ると、黒いスーツを着た二人の男性がいた。

 

「この付近に悪魔族が憑依した天使族がいるみたいだが…凄まじい人混みだな」

 

「観光客が溢れる地域だからな、無理もない」

 

「しっかし、現実世界に入り込む前に何とかならなかったのか? ユグドラシルメシアがその場に三人もいたんだろ?」

 

「確かにそれは失態だよな。 この世界に異形の者が入り込めば混沌な状況になるのは明らかなのにな。 でも、アリスがその後を追ってこの世界に来てるらしいぜ」

 

「らしいな。 アリスがいたら報告しろとは言われてるけど…正直関わりたくない」

 

「同感だぜ。 何されるか分かったもんじゃねえからな。 聞いたか? 新人の局員に『ためる』って技を教えて、やってはいけないのに三回も『ためる』を発動させて自爆させちまったんだってよ」

 

「聞いた聞いた。 他にも、痴漢をした容疑者の弁護人として裁判に現れたかと思うと『痴漢は酷いから取り敢えず死刑』って小学生並の事を言ってその場から去っていったんだってよ。 その後は成○堂って人の見事な弁護によりなんとかなったらしいけど」

 

「はあー、正直悪魔族よりアリスを対処した方がいいんじゃないか?」

 

「かもな。 アリスが暴れたらこの前俺が探索として派遣されたラクーンシティって場所より悲惨な光景になりそうだし。 もし見つけたら、その時はお前が話し掛けてくれ」

 

「勘弁してくれよ! 俺はまだ死にたくないぜ!」

 

二人の男性は愚痴を漏らしながら人混みの中へと消えていった。

 

アイリ「あの二人、何者なんだろ?」

 

アリス「時空防衛局の人だよ。 現実世界に異形の存在が入り込んだのを察知して駆け付けて来たみたいだね。 流石お仕事が早い。 この状況で見つかったら世界の破壊者の如くさっさとこの世界から出ていけって言われるのがオチだし。 私だって解決のために頑張りたいのに」

 

アイリ「時空防衛局の人だったんだ。 一瞬MIBの人かと思ったよ」

 

アリス「現実世界に侵入を許す時点でMIBより警備はガバガバかもしれないけどね。 事前に阻止できなかった私にも問題はあるけど。 だからこそ私が解決しないと」

 

先程の男性二人が言っていた事を気にしているのか、時空防衛局や現実世界の人々に負い目を感じ、拳を握りしめていた。

同時に必ず自身の力で解決するという強い決意が籠っていた。

 

アリス「でもあの二人、言いたい放題言ってくれちゃって。 新人の局員の件は私が忠告したにも関わらず間違えて三回も発動させて自爆しちゃっただけだし、裁判の件は途中カムラの里の里長に百竜夜行を止めてくれって緊急の連絡があったから仕方なかったのに。 取り敢えずあの二人には後で納豆餃子飴を無理矢理食わせてやるんだから」

 

アイリ「色々とカオスすぎない? あたし達が着けている仮面も含めて」

 

身を隠すために着けた仮面のせいで、周囲の人々から二人は注目の的となっていた。

 

アイリはム○ュラの仮面、アリスはプ○デターのマスクと相当目立つもの。

 

傍目からはコスプレか何かと写真を撮る者もいれば奇怪な目を向ける者と反応は様々。

普通の服装に仮面を着けている時点で変質者染みているので奇怪な目を向けられるのは仕方ないのだが。

 

アイリ「あわわわ…人が集ってきたよ」

 

アリス「よく見てみれば局員達の数も増えてきたし、今下手に行動したらバレちゃうからな~」

 

スーツ姿ではないにせよ、アリスは人混みの中から時空防衛局の局員を探し出していたようで、下手にその場から動けずにいた。

 

アイリ「あ、そうだ! 時空防衛局の人がいなくなるまでこれで時間を潰そう!」

 

アイリが指差す先にあったのは、『Dance Evolution』(省略してダンエボ)と呼ばれる、画面中のキャラクターの動きに合わせてダンスを踊るダンスアクションゲーム。

設置されてある場所が入り口の前で、道行く人の目に嫌でも入ってしまう位置で、大勢の人前で踊ることになるのでメンタル的に遊ぶのが困難と言えるだろう。

 

アリス「いいね! 久々に踊ってみたかったんだ! アイリは経験あるの?」

 

アイリ「モチのロンさ! 人目も気にせずよくやってたなー。 ここまで注目されたことはなかったからちょっと恥ずかしいけど、楽しんだもん勝ちだもんね

!」

 

特に人目を気にしない二人は意気揚々とダンエボの機械の前に立ちコインを投入した。

 

その後二人は本来の目的を忘れ、『ルカルカ★ナイトフィーバー』や『Follow Tomorrow』、『Mermaid girl』、『凛として咲く花の如く』等の曲を踊り純粋に楽しんだ。

周囲には二人のダンスを見る野次馬が集まり拍手と歓声が鳴り響き大盛況となった。

その時に撮影された写真や映像がSNSで出回りその日のトレンド入りを果たしたそうだ。

 




作者の故郷ということで大阪を舞台にさせてもらいました!

やっぱり見知った場所だと書きやすいですね笑
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