気晴らしにウマ娘に1万円課金したら見事に爆死して嘆いております笑
常軌を逸する激闘の末、ヴィラド・ディアは消滅を果たした。
地面や抉れ、大地が裂け、地殻の更に奥深くからは溶岩が絶え間無く溢れ続け地表を赤く染め上げており、戦いがどれだけ壮絶だったのかを物語っている。
周囲に存在した建物の残骸等の、この世界で栄えていたであろう文明の遺産は見る影もなくなってしまった。
彼我の力量の差を感じさせない強さを誇るアリスとアレクがアイリのすぐ側まで降り立った。
どちらも夾雑物を取り除いた事に満足し安堵したのか、勝ち誇った笑みを浮かべている。
反対に、アイリの表情は暗く俯いたまま。
いつも朗らかなアイリが沈痛な表情をしていることに疑問に思い、アリスは優しく声を掛けた。
アリス「アイリ、あいつは私達が倒したからもう大丈夫だよ。 ごめんね、私達が不甲斐ないばっかりにアイリとあいつを戦わせることになっちゃって」
アイリ「確かに怖かった…でも、そうじゃないの。 ヴィラド・ディアが…時空防衛局の局員を、食らったの。 そしたら、存在が無くなったって言うのかな…リベリオンも記憶が無いって言ってるの」
リベリオン「まだ私を疑うのか? はあ…恐怖で狂った奴の相手などしてられないわ」
アリス「っ……!」
アイリ「ねえアリスちゃん。 私達確かに局員の人達といたよね? あたし間違ってないよね?」
アリス「………アイリは間違ってないよ。 局員がいたのは紛れもなく事実だよ」
言い淀んだ様子だったが、アイリが感じていた違和感に答えるべく、アリスは意を決し口を開いた。
可能であれば告げたくはない事実だが、目にし感じたのならば、伝えなければならない。
アリス「リベリオンに局員がいた記憶が無いのは当然なんだよ。 ヴィラド・ディアに食われた者は、存在が消える」
アイリ「存在が…消える?」
アリス「文字通りの意味になるね。 食われた人が、世界が、最初からいなかったことに、存在しなかったことになる」
アレク「だから人々の記憶からも消える。 無かったことになるからな。 どういう理屈か分からねえが、恐ろしい話だぜ。 人知れず、消えたという事実さえ認知されず存在が消えるんだからよ」
フラガラッハの癒しの力を使用しリベリオンの足を治療しているアレクの顔は悲痛に染まっていた。
何度も世界を食らう怪物と対峙しているからか、性質を知り尽くし、成してきた悪意無い残虐な行動を目にしてきたのだろう。
アイリ「そんな…救うことは、出来ないの?」
アレク「方法はない。 時空防衛局が何年費やしても、消滅した人を救済する手段は見つからない。 例えば肉体が消滅しても魂が残留していれば、魂を別の入れ物に変えたりも可能だ。 だがヴィラド・ディアに食われれば、魂そのものが消滅する。 輪廻転生することも叶わなくなるんだ」
アイリ「……そう、なんだ。 あたしがもっと強かったら、救えたかもしれないのに…」
局員達にヴィラド・ディアが襲い掛かる寸前、声を上げるだけでなく、考えるより先に行動を起こしていれば救えたかもしれない命がある。
即座に行動することが出来なかった自分を責め、悔恨の念に駆られる。
リョウ「言っとくけど、アイリのせいなんかやないで」
今まで口を挟まず話に耳を傾けていたリョウが口を開いた。
リョウ「どうしようもなかったんよ。 ヴィラド・ディアを止められる人間なんて限られる。 それ程に恐ろしく強大な化け物なんや。 誰もアイリを責めたりはしない。 だから自分を責め蔑むのはやめな。 自分をどれだけ責めたって、救われる者は誰もいないんやから」
アイリ「……うん、ありがとう」
全て呑み込んで納得出来たわけではない。
確かに一目見た瞬間に、この怪物にはどれだけ全力を尽くし足掻いても敵わないというのは嫌でも理解した。
それでも、あの場面で果断していれば、何か運命が変わっていたのではないか、局員達が生きていた未来が訪れたのではないかと考えてしまう。
リベリオン「待て、私に記憶が無いのも、お前達に記憶が残存している事は理解はしたけど、何故アイリには消滅した者の記憶がある?」
口を挟むつもりはなかったリベリオンが重大な疑問に気付いた。
一つ目は、アレクとリョウを除く、最初から共に行動していたアリスが局員達の記憶が残存しているのか。
二つ目は、ヴィラド・ディアの目の前で局員達が捕食されたにも関わらず、アイリにも記憶が残存しているのか。
アリス「さっきアイリには話したけど、私やアレクはユグドラシルメシアって呼ばれてるのは分かったよね。 ユグドラシルメシアは、ユグドラシルの加護を受けていて、ヴィラド・ディアに関わらず、消滅した存在を忘れることなく覚えておくことができるの」
アレク「それと、あいつの食ったものの存在を消す能力も無効果することができる。 あいつが俺達を食らったところで、俺達の存在は消えることはないだろうな。 死んでも試したくはないけどな」
アリス「そしてアイリに記憶が残っているのは…明確な答えは分からないの」
アイリ「え…アリスちゃん達でも分からないの?」
アレク「おいおいアイリ、俺達は世界を救った英雄なんて言われてるだけであって、配管工の仲間のものしりな奴並の知識があるわけじゃないぜ。 まあ分かるとしたら、アイリは間違いなくユグドラシルに何かしら関与しているってことだ」
アイリ「でも、あたし今までユグドラシルを聞いたことがあっても見たことはないよ?」
リョウ「アイリは転生してからも、転生する前の人間だった頃にもユグドラシルと繋がりはない。 コア・ライブラリにも記載されてなかったしのう」
アレク「そこで知りたくもなかったアイリの情報を色々と知ってしまったというわけか」
アイリ「知りたくもなかったことって…?」
憶測ではない、明確と言い張る自身に満ちた言い方でユグドラシルと関与していると答えたアレクに、アイリが恐る恐ると言った表情で、驚愕するであろう答えに備え尋ねる。
アレク「それは…」
アイリ「それは?」
アレク「そ・れ・は~………」
リョウ「それは何や早く答えろや。 わしだって分からんのやぞ」
アイリ「あたしの情報を見たリョウ君でも分からないの?」
リョウ「重要になるような情報は記載されてへんかったからねえ」
アレク「………」
アイリ「………」
アレク「………」
リョウ「………」
リベリオン「………こいつ、寝ているわよ」
リョウ「はっ!?」
数秒間の沈黙が続き違和感を覚えた面々の中でも、最も側にいたリベリオンが異変に気付き顔を覗き込むと、アレクは寝息を立てて眠ってしまっていた。
重大な事実が告げられるかもしれない緊張感を破壊するアレクにリョウとリベリオンは呆れ返り出た溜め息を抑えられずにはいられなかった。
アイリ「つ、疲れちゃったのかな…?」
リョウ「ふざけてるのかマジなのかどっちか分からへんけど兎に角起きてもらおう。 光家秘伝、笑いのツボ!」
ヴィラド・ディアとの戦闘で疲労困憊となったのか、くだらない冗談で狸寝入りをしているのか。
どちらにせよ答えてもらわなければならないため、強行手段としてリョウはアレクの首の横あたりを勢いよく親指で突いた。
アレク「ぐっ…あっはっはっはっはははははは!! ちょ、おい、ははは、リョウ、何するん、だははははははは!!」
リョウ「お前が寝たりするからや。 で、その事ってなんや? 重要なことなんやろうなあ?」
アレク「勿論重要だぜ。 耳の穴かっぽじって良く聞いとけ」
リョウ「回復早いな…」
抱腹絶倒していたアレクは瞬時に素に戻り、荘厳な雰囲気を漂わせる。
余程重要なことなのだと思わざるを得ない雰囲気に、一同は固唾を飲み込む。
アレク「それは……」
アイリ「そ、それは…?」
アレク「言うなら、それは、それはハッピー…」
アリス「繰り返しの39秒巡り巡って…」
リョウ「これ以上ふざけるなら、小説内のお前達の出番を減らすことになるで? 早く言え。 文字数稼ぎにもならへんから」
アレク「謎の権力を使われたら流石の俺でも敵わないぜ。 メタいこと言う奴がうるせえから言うぜ。 では皆々様、心して聞け。 それはな、アイリのスリーサイズだ」
リョウ「………は?」
アレク「だから、アイリのスリーサイズだよ。 大事なことだから二回言ったぜ」
アリス「あー、コア・ライブラリにはそういう細かい個人情報まで記載されてるもんね~」
アイリ「な、な、な…アレク君まであたしのスリーサイズを…」
アレク「いやー知るつもりはなかったんだけどな~。 色々あって知っちゃいましたテヘペロ☆」
アイリ「アレク君のエッチーーーーー!!!!///」
アレク「じがるで!?」
些末な情報なら兎も角、自身の身体の情報を無許可で閲覧されていたとなると黙ってはいられない。
赤面したアイリは一切の手加減無しの全力でアレクの頬を平手打ちした。
頬に綺麗な紅葉を描かれたアレクは宙を舞いながら数メートル先まで飛ばされた。
重苦しい雰囲気が霧散しようと配慮した結果なのかは不明だが、常日頃から発言していそうな諧謔にリョウとリベリオンは再度溜め息を吐くことになった。
アイリ「もう! 制裁したからこれで許すけど、あたしのスリーサイズを頭の記憶の中から消して!」
アレク「いって~、いきなりんなこと言われても「忘れられるよね?」……イエス、ユア・マジェスティ」
修羅と化した乙女ほど怖いものはないだろう。
紅葉型の烙印を押されたアレクは綺麗な土下座を行うことで、威圧感を放ち続けるアイリの怒りを鎮められないと考え、許しを乞うしかなかった。
アリス「話を戻すと、アイリが何故存在が消えてしまった人が記憶にあるのか不明ってことだよね?」
リョウ「そういうことやな。 ユグドラシルと関係しとるとは思えへんのやけどなあ…」
腕を組み唸るあたり、稀に見ない現象なのだろう。
フィクション作品に転生した際に特殊な能力が与えられたり、知らぬ間に備わっている設定がある。
アイリは自分にもその様な何かが誰にも認知されることなく自身の中にあるのではないかと考えてしまう。
天使に転生したというだけで、光の力を得ただけではなく、本来絶対に触れることすら叶わない伝説の弓、ガーンデーヴァに認められ行使することが許された。
偶然にしては出来すぎている、都合が良すぎるとも言えるこれ等は、ユグドラシルの影響なのだろうか。
しかし、転生した時なのかも不明だが、何の目的でユグドラシルが干渉し恩寵を賜ってくれたのか理由が不明だ。
そもそも存在が消え去った者の記憶があるのがユグドラシルの影響なのか裁定された訳ではないので、千思万考したところで現状では答えは導き出せない。
リョウ「取り敢えずヴィラド・ディアが出現したことは時空防衛局に報告しとかんとあかんな。 アリス、頼んでもらってもええか?」
アリス「良いけど、リョウは何か用事があるの?」
リョウ「わしはミカエルに頼まれて悪魔の残党を片付けんとあかんのよ」
アイリ「リョウ君、あたしにも手伝わせて。 あたしも天使なんだし、あたしの光の力が悪魔を倒せる打点だから役に立つ筈だよ。 それに、悪魔が関係ない人を襲ったりして、誰かが悲しむ姿なんて見たくないし、そんな惨劇を起こしたくなんてないから。 だから、お願い」
リョウ「……分かった。 でも、わしから離れたりせんといてよ。 あと、危険だと思ったら即座に戦線離脱すること。 ええな?」
アイリ「うん! ありがとうリョウ君!」
極力戦場から遠ざけたかったが、アイリも相応に力を付けてきたため、行動を共にすることを承諾した。
今回の様に目の届かない場所に居て危険に晒されるよりかは、側で見守っていた方が安全だろう。
アイリは素直なので、忠言を破ることはないので、共に行動していたシャティエルとユンナもおり、最悪誰かと行動していれば安全は保証されると判断した。
アレク「で、リベリオンはどうすんだ? このまま放置するわけにもいかねえ奴だけど」
弊害を退けたが、休息を取る暇もなく次なる目的を行おうとしたが、リベリオンの処遇が決定していない。
アレクの言うように、放置していれば異世界を見境なく飛び交い問題を引き起こし兼ねない。
自分の住む世界に送り返すか時空防衛局に引き渡すのが妥当なのだが、「はい、分かりました」と了承する訳がなく、交渉は不可能だと全員が理解している。
アイリ「じゃあ、あたし達と一緒に行動させればいいじゃん」
リベリオン「は? 正気なの?」
アイリ「正気と書いてマジだよ。 アリスちゃんみたいに暇そうに世界を放浪しているより、悪魔の討伐を協力してもらった方が良いと思うんだよね」
アリス「しれっと悪口言われた…ぴえん」
アイリ「事実でしょ~。 あと序でにアレク君も」
アレク「俺もかよ!? しかも序で扱い…ぴえん超えてぱおん」
アイリ「そこで、リベリオンの同行をするのにリョウ君にお願いがあるの」
リョウ「お願い?」
首を傾げるリョウにアイリが出したお願いは、悪魔の討伐を協力させる代わりに、リベリオンの自由を認める、要求に近いもの。
リベリオン本人は局員と接していた時の記憶が剥がれ落ちているため記憶にないのは当然だが、アイリは局員達と話していた時と同様に、リベリオンにある程度の自由を与える提案を出した。
リョウ「いや…それを承諾するのは難しい。 アレクやアリスは世界を自由に巡るのとは訳が違う」
強大な闇の力を持ち、人を殺めることに一切の躊躇がないリベリオンを世に解き放つのはあまりにも危険だと判断せざるを得ない。
異世界という概念があるがために、異世界の存在を認知しているが、基本的に自分の生まれ育った世界に在住するのが当たり前で、異世界を移動することは御法度だ。
自分の住む世界に存在するテクノロジーを異世界に持ち込めば、その世界のバランスを崩しかねない程に影響される事がある。
実際、異世界のテクノロジーを使用したことにより一人の人間により世界を征服される事例もあれば、滅びへと足を進めた世界も存在する。
リョウもその事例を耳にしたこともあるため、異世界を移動する際には慎重に行動しなければならないと善処している。
だからこそリベリオンの足枷を外し自由の身にさせることは反対の意を表している。
リベリオン「…私が何者にも危害を加えなければ、問題ないというわけね?」
リョウ「いや、そういう問題じゃ…」
リベリオン「私からも提案を出すわ。 リョウ、お前は私の監視をしろ。 もし、私が様々な世界を巡るなかで、何か重大な問題を引き起こしならば、私を元の世界に戻すなり、煮るなり焼くなり好きにすればいい」
アイリ「あたしからもお願い。 さっき局員の人と話してた時にもリベリオンに自由を与えるように約束したから」
リベリオン「お前、そんなことを約束していたのか? お人好しで気楽な思考の持ち主ね。 でも…今回は助かるから、利用させてもらうわ」
アレク「お、デレた! リベリオンがデレた! これは貴重なシーンだ高く売れるぞ! アリス、カメラを止めるな!」
アリス「勿論止めてないよ! カメラのフォルダにも私の脳内フォルダにもしっかり保存されてるよ!」
リベリオン「なっ!? 貴様達いつの間にビデオカメラを…!? 今すぐ消せ! さもなくば殺す!」
アリス「どうしよっかな~? アイリ達に同行して悪魔を殲滅して、ルラギる(裏切る)ような行為をしないのなら消すけど、どうする~? アイフル~?」
リベリオン「くっ……老獪な奴だ。 分かったわ。 端から助力するつもりだったし、裏切るつもりもないわ」
リョウ「ありがとう、助かるよ」
念には念をと契りを交すよう促した二人と、条件付きとはいえ協力を受諾したリベリオンに感謝の意を表してリョウは小さく頭を下げた。
監視者の能力を用いれば捜索に苦労はしないが、乱離拡散してしまった悪魔の数は多く、殲滅するのは一筋縄にはいかず時間や労力を要する。
時空防衛局に協力を要請したいが、別の任務に就いている者が多く出動させられる局員には限りがあるため、人数は一人でも多い方がありがたかった。
猫の手も借りたい現状で、局員以上の戦力が加わるのは非常に心強い。
アイリ「あたしの謎はアトランティスの謎並に解けなかったけど、いつか分かるかな? かな?」
アレク「いつかは分かるさ。 この世に解けない謎は塵一つねえってこと、なんて言葉を小さなホームズが言ってたし、何とかなるさ。 俺個人としては非常に気になるから、情報を集めておくぜ」
リョウ「ただ、コア・ライブラリにも記載されていないことやから、情報収集は困難を極めるで。 手で霧を掴もうとしてるもんや」
アレク「ロンドンの大学で考古学を研究してる教授にも依頼するから直ぐに解決するぜ。 あ、ホームズ探偵学院にも声掛けとかないとな」
アイリ「鳴海探偵事務所にも依頼しとかないと…!」
アレク「おーホントだな! 流石アイリ、分かってるな!」
共感を得たアイリとアレクは互いにハイタッチを交わし意気揚々としていた。
アイリ「あたし自身の謎が解き明かされてないって変な感覚って言うか…すごーく気になって仕方ないよ。 本当ならそれを突き止めたいけど、今は悪魔を何とかしないとね」
リベリオン「自身の事情を放置し、他の事情を優先するなんて、愚かね」
アイリ「うーん、そうかもしれないね。 あたしに関することはいつでも調べることができるかもしれない。 でも、色んな世界に散り散りになった悪魔は今あたし達が対処しないと、被害が拡大し悲しむ人もいる。 誰かが悲しむ姿なんて見たくないから、あたしは戦うんだよ」
迷いの無い、爛々と輝く瞳がリベリオンの瞳を差す。
自信に満ち溢れた屈託のない、魑魅魍魎が跋扈する事態を解決したい純情な思いが言葉が無くとも伝わってくる。
闇をも照らす強い意思は、リベリオンにとって眩しすぎたのか、思わず目線を反らし鼻を鳴らしただけで、意見を出す気は起きなかった。
リョウ「素晴らしい意気込みや。 さて、リベリオンが暴動を起こさないようしっかり見張っとかないとな。 かしこさが20未満で命令に従わなそうなリベリオン、行くで」
リベリオン「……今、私のことを愚弄したわよね?」
リョウ「キノセイダヨ…」
リョウはワールドゲートを召喚し、リベリオンを扉の中へと誘導していき、入ったことを確認し終え、追うように扉の中へと入っていった。
アイリ達が立ち去り、終焉を迎えた世界にはアレクとアリスの二人だけが残された。
虚しく過ぎ去る風の静寂とは別に、戦闘により抉られた地面からは夥しい量の溶岩が轟々と音を立て溢れる力強い光景が広がっている。
アレク「アリス、何だと思う?」
アリス「何とも言えないね。 千年近く生きてるけど事例がないし。 アイリは何か、特別な力を持っているのは確かだね」
アレク「俺達と同じ力の可能性が高い。 でなきゃヴィラド・ディアに食われた者の記憶が残る筈がない。 …マジで詳しく調査した方がいいな」
アリス「私は時空防衛局に報告してから向かうから、先に調査始めちゃってて」
前例や類例のない不可解な事例に疑問符が幾つも上がる。
重要な事なのは確かで、後々何かの為になる情報が得られるかもしれないため、早急に調査する必要があると確信していた。
お互い頷き合うと、アレクはグラムを使用し、アリスはワールドゲートを出現させ、今いる世界から去り、為すべきことを為すため行動を開始した。
皆さん、暑いので熱中症には気を付けましょう