イルーナ戦記〜legend fifth〜   作:弥生の一矢

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今回はコラボ回です


最終章 シアナスに手を貸す者
第45話 七の竜降臨!その名も空龍


 

雨達はエルスィと共にインネバン遺跡に来ていた。

 

雨「あ、アスナさん、帰った方がいいわよ」

アスナ「え?」

雨「この後、相手にする敵なんだけど、アスナさんは苦手だと思うわ」

リムル「あぁ〜、確かに」

キリト「アスナ、エルバンで待ってるか?」

アスナ「この蝶のでかいのとかならまだ…」

雨「いや、この芋虫のでかいやつよ」

アスナ「…(ガクガク)」

雨「はぁ…キリト、アンタもエルバン行きなさいよ」

キリト「いいのかよ」

雨「アスナさんと上に居なさい。こっちはリムルがいればなんとかなるはずだから」

アスナ「ごめんね、キリトくん」

キリト「まぁ、しょうがないさ。じゃあ、上で待ってるぞ」

雨「えぇ、エルスィ、アンタも上よ」

エルスィ「え?」

雨「カザナミさんから聞いてるんだけど、虫が大の苦手だって」

エルスィ「お姉様、余計な事を!」

雨「キリト、連れてって」

キリト「お、おう」

エルスィ「ちょ、離しなさい、ひ、引きづるなぁ!」

雨「またねぇ〜………さて」

リムル「あはは……で?俺ら2人でなんとかなるのか?」

雨「そうね…正直、きついわね。キリトが居ないのは痛手だわ」

リムル「特殊クリスタも最近見ないしな」

雨「そこなのよ。特殊クリスタが出てきたら、適用の相手になるじゃない」

リムル「それに、芋虫はなんとかなっても、次はなぁ…」

雨「あ、リムル、アンタ、私を解析しなさい」

リムル「は?…あぁ、そういうことか」

 

リムルは何かを察したのかスライムで雨を飲み込んだ。次に雨が外に出てきた頃にはリムルは雨の姿を模していた。

 

リムル「これでいいか?」

雨「えぇ、上出来。試しにそこの虫に撃ってみてよ」

リムル「ふぅ…フッ」

 

リムルが次の行動をした時にはシュネルファングが発動し、敵は倒された。

 

雨「じゃあ、先を急ぎましょうかね」

リムル「ビーストナイトの動き、難しいなぁ」

雨「我慢しなさいよ。私よりリムルが強くないじゃない」

リムル「それ言われるとなぁ」

 

雨とリムルは最下層に到達すると、そこにいた人に話しかけた。

 

ヴァサル「俺はこの辺で採掘しているリーダーの者だが、この辺の虫を見たか?コイツら俺らの邪魔してくるんだ」

雨「縄張りみたいなんじゃない?」

ヴァサル「コイツらはまだいい。このデカいやつが…!?」

 

雨が聞いていると、後ろにいたリムルが強く言ってきた。

 

リムル「雨!後ろに飛べ!!上だ!」

雨「チッ!下がれ!」ガシッ

ヴァサル「うおっ」

 

ズドォォォォォォォオン!!

 

ヴァサル「コイツだ。コイツがアイツらの親玉だ」

雨「リムル、思ったこと言っていいかしら?」

リムル「いや、言いたいことはわかってる。なんのためにお前を取り込んだんだ」

雨「そうね。いう必要ないわよね。とりあえず…」

リムル「さっさと終わらせよう」

雨「リムル、タゲ任せていい?」

リムル「わかった。フィアーハウト!からのタイラントエッジ」

雨「ふぅ…(集中よ、集中)」

リムル「く…」

雨「いくわよ!シュネル・P・ファング!」

 

ズズズ…

 

雨「え?」

リムル「アレはまさか、特殊クリスタ!?」

 

グォォォォォォォオオオオオオオ

 

雨「あぐっ」

リムル「雨!」

雨「削りきれなかった」

リムル「どうする…」

雨「文字は見えたわ」

リムル「なんだった?」

雨「金創」

リムル「なんの特殊クリスタかわからないぞ」

雨「こういうのはホントにカザナミさんしか知らないのよね」

 

ガキィィィィィイン!

 

???「全く、さっきと言ってる事が違うじゃねえか」

???「そうだぜ?雨さん。急いで来て正解だったな、キリト」

雨「アンタ達、いいの!?上は!」

キリト「あぁ、そうだな、合わせろキリキリ」

キリキリkirito「おう、スイッチ!」

キリト「D・S」

 

ズバババババババ

 

雨「効いてる?」

キリト「あぁ、金創は俺の特殊クリスタなんだ」

キリキリkirito「なんだ?アレ、どっかで」

リムル「ん?俺も見たことあるぞ」

キリト「俺はさっぱりだが、次で決める」

キリキリkirito「合わせるぞ、キリト」

キリト&キリキリkirito

「「スターバーストストリーム」」

 

ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ

シュゥゥゥゥ

 

雨「この消え方…」

 

パキャァァァァアン

 

キリキリkirito「あぁ、ソードアート・オンラインの消え方だな」

キリト「よし、これで3つ目だな」パチッ

 

シュゥゥゥゥ…

 

リムル「ん!?再生してないか!?」

キリト「何!?」

キリキリkirito「いや、これは人型?」

雨「このシルエットどこかで…」

 

そこに現れたのは、金髪に金鎧を来た騎士だった。

 

???「ここはどこでしょう?貴方は誰ですか?」

キリキリkirito「えぇー∑(๑ºдº๑)!!」

キリト「キリキリ、知ってるのか?」

雨「あらあら、キリト、アンタの未来のお仲間よ」

キリト「そうなのか?」

リムル「金創…なるほどな」

???「あの、話を勝手に進めないで頂けますか?」

雨「あ、ごめんね。私は雨。姿一緒だけど、こっちはリムル」

リムル「よろしくな」

キリト「俺はキリトだ」

キリキリkirito「俺はキリキリとでも呼んでくれ」

???「私はアリス・シンセシス・サーティ。整合騎士だ」

雨「とりあえず、リムルは元の姿に戻ってくれる?キリトいれば私が二人いなくても大丈夫でしょ」

リムル「そうだな」

 

リムルは肯定するとスライムに戻り、いつもの姿へと戻った。

 

雨達はエンザイツ迷界を進み、エルデンバウムの広場に到着した。しかし、そこでは剣がぶつかる音がしていた。

キリトがそっちの方に目をやるとそこにはアリスと似た鎧を着た者がフードを被った者を追い詰めていた。

 

キリト「まずい!」

雨「え?」

 

キリトはすぐさまそちらに走り出すと、その鎧を着た者の剣を弾いたのである。

雨はキリトに追いつくと銀色の鎧を着た者の後ろで氷漬けにされた空龍ヒンメルを見て、驚愕した。

 

雨「嘘…あの空龍が氷漬け…」

キリキリkirito「雨さん、とりあえず、"ユージオ"を止めないと」

雨「そうね。キリト!気絶させなさい!」

キリト「わかった!」

雨「アリスさんもお願い、手伝って」

アリス「わかった」

ユージオ「アインクラッド流ソードスキル」

キリト「雨、まかせろ」

雨「わかったわ」

キリト「はぁぁぁ(スラント!)」

 

キィィィィン

 

ユージオ「…」

 

ユージオが地面に剣を差し込んだ。

 

キリキリkirito「雨さん、まずいぞ」

雨「えぇ、空竜の二の舞になりたくないわね」

ユージオ「エンハンスアーマメント」

 

ユージオの言葉により、地面に魔法陣が現れたと思ったら、そこを中心に氷始めた。

 

キリキリkirito「キリト!DSだ」

キリト「そうか、魔法無効化か」

雨「急いd…」バキッ

リムル「雨!」

キリト「デッドリーシンス!!」

キン!キキキキキ

 

リムル「な!?耐えきってる!?」

 

雨にリムルがフルポーションを使った事により、凍結が解除された。

 

雨「………は!?リムルありがとう」

リムル「それにしても、あのユージオ強すぎないか?」

キリキリkirito「それは俺も思った。ん?待てよ。そこのフードのやつ」

???「!?」

キリキリkirito「何逃げようとしてるんだ?」

???「逃げる?違うな。俺はそいつを召喚したんだ。だが、いつもみたいに操れなかったから、捨てていくだけだ」

雨「ふぅーん、なるほどね。じゃあ、リムルお願い」

リムル「おぅ、捕まえとけばいいんだよな?」

雨「えぇ」

???「な!?く、くそ、離せ!」

雨「さてと、精神系統を解除できる人いる?」

キリト「神楽坂くらいじゃねえか?」

雨「あぁ〜、崩魔の剣かぁ」

???「そんなので、俺の召喚したやつが弱くなるわけないだろ?」

雨「どうかしらねぇ」

リムル「実はここに崩魔の剣があったりして」

雨「解析済みってことかしら?」

リムル「もちろん」

雨「ホントに仕事が早いわね」

キン!

 

キリト「くっ…辛くなってきた」

キリキリkirito「手を貸すぜ?」

キリト「すまん」

キリキリkirito「おらぁ!ソードテンペストだ!」

 

キン!

 

リムル「はぁぁぁぁぁ」

 

ズバッ

 

キリト「その剣は神楽坂のじゃないか」

キリキリkirito「だが、これで勝機は見えた」

キリト「あぁ、キリキリ、スイッチだ」

キリキリ「おうよ」

 

………………………………………

………………………………

………………………

………………

…………

……

 

激闘の末にユージオは倒された。ユージオはキリトに銀氷のクリスタを渡すと剣に吸い込まれていったのだった。

 

次回、ティリア救出?

 


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