謎の世界で生き残るために傭兵団作った   作:全力執奏

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パーパルディア皇国との戦争前夜② 雑談1

「以上が現時点で分かっているラヴァーナル帝国伝説です」

 

暁の傭兵団の定例会議。

 

だが、既にパーパルディア皇国との戦争についての話し合いと細かい調整は終わっているので、今回は現時点で重要度の低い話が中心だった。

 

「やっぱり、コア魔法ってのは核兵器系だと?」

「はい、その可能性が高いです。ですので、御主人様が前に提案していた迎撃ユニットの配備をお願いします」

 

司会進行役のロイヤル所属のベルファストの言葉に、古城は溜め息をついた。

 

 

ちなみに参加者は少ない。

 

団長の古城。艦娘から代表の長門。重桜からは天城(戦艦)。ユニオンはヨークタウン。ロイヤルからはイラストリアスとベルファスト。鉄血からはZ23。霧の艦隊からはキリシマ。DOLLS達はじゃんけんで負けた零戦が参加。後は妖精さん。饅頭。ホムンクルスもいる。

 

暁の大陸に移住してきた住人達の代表各地域のまとめ役も参加させるつもりだったが、参加予定者達の知識不足で断念している。

 

ベルファストの言葉に、古城だけではなくほぼ全員が苦い表情になる。

 

古城のチート能力で、対ラヴァーナル帝国。通称魔帝への備えで、既に強力な兵器やアイテムを取り出しているが、ベルファストの言う迎撃ユニットは比較的低コストで沢山取り出せるのだが、見た目がアレで。始めてみた者達は阿鼻叫喚になった。特に駆逐艦の娘達の一部は号泣するほどだった。

 

「ロイヤルなのに良くアレを使う気になったな」

「そうですね。予想外です」

 

キリシマとZ23の言葉に答えたのはイラストリアスだった。

 

「現在、我々暁の傭兵団は人員不足です。そのことからも、アレを暁の大陸中央に配備することは、防衛面でも良い陛下は判断しました」

 

イラストリアスの言葉に全員がうなづく。

 

妖精さん、饅頭、ホムンクルス(アトリエ)。さらに歩兵として、チートなDOLLS達。

 

正直、現在この世界の兵器の性能を考えると、ある程度はそこまで強い兵器は必要ない。

 

だが、魔帝は未知の敵。なにより、空間と時間を越えて来る可能性がある。

 

故に最大限の警戒は必要だ。ということで、

 

「機動兵器は問題ないと思われますが、通常兵器を充実させた方がよろしいかと」

「アレを通常兵器と呼ぶには少し無理があるのでは?」

「うむ、私もアレをはじめて見た時は思わず全力砲撃をしそうになったからな」

「余も駆逐艦の娘達が泣いておるから何事かと思ったぞ」

 

ヨークタウン、長門(艦)長門(アズレン)がはじめてアレを見た時のことを思い出して微妙な表情をする。

 

「ま、研究開発や大型艦に人員を取られているし、本当の切り札を移住してきた団員に見せるわけにはいかないからな」

 

ザクなどのMSやレプリカ機動兵器のパイロットや整備、後方支援なら移住組にやらせても問題ない。

 

仮に反乱起こされてもどうにでもできる。

 

だが、本当の切り札。エクセリオンやスーパーロボット系はホムンクルスで固める必要がある。

 

「はぁ、アレだけじゃなく。ほぼ全種を取り出して防衛に回そう。場合によっては、攻勢にも使えるしな」

「指揮官よ、アレ達はあまり、人目に触れないようにせねばならぬぞ」

「分かってる。大陸ほぼ中央部のまだ開拓されていない場所に。それとまあ、見馴れればアレもアレで愛嬌があるから、皆も早めに慣れてくれよ」

 

意思はなくても、生きているものなんだから。と言うと全員が嫌そうな顔をした。

 

うん、今はまだ無理そうだな。

 

 

▲▽▲▽▲

 

 

「あー、暁の研究開発部から、アドミラルに報告がある」

 

ベルファストの提案が終わり、キリシマが手を上げてそう言った。

 

「なんだ?」

「まあ、今回使う兵器はパーパルディア皇国の戦いには間に合わなかったから、少しの改修などに留めて、報告を今にしたわけだが」

「うん」

 

なんだ? 何があった? と思っていると。

 

 

「ーーガウ攻撃空母とファットアンクルとドダイYS作った奴出てこい!!」

 

ーーバンッ! とつくえを叩くキリシマに驚く俺。

 

「って、蒔絵がキレてたぞ」

「あー、うん。何となく理由は分かるけど。何で?」

「ここに、蒔絵が書きなぐった意見書があるけど」

「うん、見せてくれないか」

 

コピーされた蒔絵の意見書(と言う名の愚痴)を皆に回して少し読んでみると皆もうわって顔をした。

 

まあ、専門的な部分は割愛。とりあえず、兵器としての目立つ問題点は……。

 

「まあ、航空力学ガン無視のデザインだしな」

「提督……この、ガウ攻撃空母はなんで、前面部に開口ハッチがついているんだ?」

「亀みたいじゃの……」

「MSを乗せられるのは良いですが、速度も遅く脆弱な装甲。制空権が取れていないとMSが降下したあと全滅するのでは?」

 

ガウ攻撃空母は、力業で空を飛び。MSを降下する時は低空でかなり速度を落としてMSを降下させる。

 

パーパルディア皇国なら問題ないだろうが、ムー国辺りの対空兵器なら、素(改修していない)のガウなら撃墜される可能性がある。

 

ファットアンクルとドダイも蒔絵は、「設計者を出せ」と怒ったとか。

 

 

「とんでも兵器ですわね」

「ええ、よくこれで戦いましたね」

 

イラストリアスは心底驚き、ベルファストが呆れている。

 

「ちなみに、この三種類はザク作った国の兵器だからな」

 

俺の言葉に、それを知っていたキリシマ以外は全員驚いていた。

 

少なくても彼女達から見ても、ザクは良い機体として認識されていたのだった。

 

 

 

 

※雑談2へ




暫く、前夜話が続きます。

雑談2へ。



それと誤字指摘ありがとうございます( ノ;_ _)ノ
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