謎の世界で生き残るために傭兵団作った   作:全力執奏

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初めまして、こんにちは!

・クワ・トイネ公国軍第六飛龍隊 

 

 

 その日は快晴な空が広がっていた。ワイバーンと呼ばれる飛龍を操り、竜騎士であるマールパティマは、公国北東方向の警戒任務についていた。

 

 

 

 公国北東方向には、国は何もない。東に行っても、海が広がるばかりであり、幾多の冒険者が東方向へ新天地を求めて進行していったが、今まで帰ってきた者はいない。

 

 

 

 哨戒勤務の必要性、それは最近ロウリア王国と緊張状態が続いているため、軍船による迂回、奇襲が行われた場合に早期に探知、対策をとるため、彼は相棒を公国北東の空へ飛ばしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「―――――――!?」

 

 

 

 

 

 

 

 彼は何かを見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

「なんだ!あれは」

 

 

 

 

 

 

 

 自分以外にいるはずの無い空に、何かが見える。かなりの距離があるのにも関わらず、それは巨大だった

 

 

 

「な、何だ!? あれは?!」

 

 

 

 

 

 彼は、すぐに通信用魔法具を用いて司令部に報告する。

 

 

 

 

 

 

 

「わ、我、ひ、飛行物体を確認!! きょ、巨大な、とにかく、巨大な何かが接近してくる!!!」

 

 

 

 

 

 あまりの非現実に彼は暫し呆然とした。そして、自分が見ている物が幻ではないことを確信した

 

 

 

 驚愕、ただひたすら驚愕するしかない。徐々に近づいてくる巨大な飛行物体。

 

 

 

「司令部!!司令部!!!! お、応援を!!!!!」

 

 

 

そして、要請を受けて、十二騎のワイバーンが合流。

 

 

 

「あ、あれは、一体なんだ!?」

 

 

 

彼等が到着した時には巨大な何かは動きを止めていた。

不気味なほど、静かに空に浮かんでいた。

 

 

「だ、団長! な、何かが飛んできます!?」

 

「なに?」

 

 

 

叫んだのは、部隊で飛び抜けて眼が良い団員だった。

 

そして、団長のイーネが目を凝らすと、確かに何かを此方に飛んできた。

 

 

 

だが、それは彼等にとって、あり得ない光景だった。

 

 

 

「ひ、人が空を飛んでいるぅっ!?」

 

 

 

遠くから声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

――~ぃ。

 

 

 

「な、何だ?」

 

 

 

――ぉ~……お~ぃっ。

 

 

 

そして、それはワイバーンの速度を軽く越えてこちらに飛んできた。

 

 

 

「ぜ、全員警戒!」

 

 

 

団長イーネは反射的そう命令した直後。

 

 

 

――初めまして!

 

 

 

「はっ?」

 

 

 

――俺は暁古城! 初めまして!!

 

 

 

と、ハッキリと声が聞こえた。

 

 

 

 

 

▼△▼△▼△

 

 

 

 

 

 

 

ファンタジーは凄いね。中世くらいの文明に領空侵犯という概念があるとは!

 

 

 

まあ、ワイバーンと言う飛行ユニットがあるから、生まれたのだろう。

 

 

 

さて、俺は無事? クワ・トイネ公国の御偉いさんと会うことが出来た。

 

 

 

流石にマクロスのインパクトが大きかったらしい。

 

 

 

俺が「マクロス、後ろから近づいている空母ね。あれをどこかに着陸させたいのだけど、許可をもらえませんか? 後、入国許可と商売などの話をしたいのですが」とワイバーンに乗っていた隊長に伝えると、即座に御偉いさんに会わせてくれた。ありがたいねぇ。

 

 

 

ワイバーンも巨大な飛行物体に不用意に攻撃することはなかったので、ホッとした。

 

 

 

まあ、後でワイバーンに乗っていた騎士と話したら、「デカ過ぎて攻撃しても意味がない」と感じたらしい。

 

 

 

まあ、ワイバーン部隊の団長は「後、もう少し近づいてきたら、国防の為に駄目もとで攻撃した」と言われて、俺はさっさと舞空術を使って、ワイバーン部隊に挨拶しに行って正解だったと安堵した。攻撃されたら話し合いどころではないしね。

 

 

 

 

 

それと、俺が安堵してると大淀が「コイツ、仕方がないな」みたいな顔をしていたけど、俺、何かしたかな?

 

 

 

 

 

 

 

で、事前に決めていた設定を御偉いさんに話したら、マクロスのお陰で信じてもらえた。

 

 

 

簡単に言うと、俺達は別の世界から転移してきた。

 

で、誰も住んでいない大陸を見つけて、住み始めた。

 

この周辺に人はいるのか調べるためにここへ来た。

 

 

 

ちなみに国と名乗るのではなく。暁の傭兵団と名乗った。

 

 

 

文明レベルが現代なら、小さな国。とでも言って、外交とか頑張ったかもしれないが。

 

 

 

武力方面では確実に此方が上? だと思う。

 

なので外交とか国の面子が掛かった話し合いなどを回避するために傭兵団と名乗ったのだが。

 

 

 

なんか、すげぇ食いつかれた。

 

 

 

詳しい話を聞くと、この大陸にはクワ・トイネ公国、クイラ王国、ロウリア王国があるのだが。

 

 

 

ロウリア王国が、亜人差別主義らしくかなり険悪なヤバイ感じらしい。

 

 

 

なので、味方になってほしいと言われた。

 

 

 

俺はとりあえず、この国とロウリア王国の話を聞いてみて、ロウリア王国は今後、俺達が平和な時を過ごすために倒さないと不味い勢力だと断定した。

 

 

 

まず俺、吸血鬼だし、命狙ってくるのは分かりきっている。

 

 

 

その後、この国の貨幣の価値(金貨や銀貨だったなで)や物の相場を確認して、一度マクロスに戻った。

 

 

 

マクロスシティの会議室で、皆に事情を説明。

 

 

 

大淀や明石(アズレン)、不知火(アズレン)などを交えて、傭兵団の料金表を作り、大戦艦コンゴウ(蒼き鋼)に乗って(実はマクロスの上に乗っていた)、マクロスの上からホバーのように飛んで、滑空しながら海に着水。

 

 

 

パフォーマンスではないけど、コンゴウがマクロスから滑空して、かなりのスピードで海を移動するのを見ていたクワ・トイネ公国の御偉いさんと兵士。野次馬が港で出迎えてくれて、大興奮していた。

 

 

 

その後、料金説明を大淀と明石(アズレン)がしたのだけど、顔色が悪かったね。

 

 

 

まあ、MSではデカイし、大戦艦も雇うのに馬鹿みたいな費用が掛かる。

 

 

 

一応、金銭ではなく物や情報でも問題ないと伝えたところ、クイラ王国に油田らしき物があることが分かり、俺達をクイラ王国に紹介することも料金のうちにした。

 

 

 

そして、あれやこれや支払い方法を考えて、その日は終わり。

 

 

 

寝る前に俺はあるゲームのことを思い出した。

 

 

 

 

 

「あっ! そうだよ。アッシュアームズのあの子達なら、安めに料金設定ができるかな?」

 

 

 

早速、俺はアッシュアームズの女の子達、DOLLSを産み出した。

 

 

 

「エージェント、ここは?」

 

 

 

まず、産み出したのは、零戦をモデルにした擬人化美少女のDOLLSだ。

 

 

 

少女には不釣り合いな金属の翼とパーツ、二振りの日本刀。

 

 

 

そして、彼女達は設定上、生産される人形。

 

 

 

「ゼロ、頼みたいことがある」

 

「はい、了解です」

 

 

 

翌日、零戦の彼女達は異世界の空を舞った。

 

 

 

御偉いさん方に彼女達を紹介すると、半信半疑だったので、まずは彼女達同士で模擬戦闘機。

 

 

 

ワイバーンよりも早い速度で空を舞う彼女達に御偉いさん方とワイバーンの部隊員は、唖然としていた。

 

 

 

そのあと、ワイバーン部隊の団長が是非とも戦ってみたいと言うので、ワイバーンとの模擬戦闘を行い、零戦達が完勝。

 

 

 

雇うための費用もMSよりも安いので、カナタ首相達はかなりホッとしているようだ。

 

 

 

ゲームでは生産ストックは30体くらいまでが上限だったが、この世界では制限がない。

 

 

 

こうして、大量のDOLLSが生産された。

 

 

 

ちなみに、

 

 

 

「か、彼女達は随分と外見が似ているが……?」

 

 

 

零戦とティーガー、ワイルドキャットを百人単位で紹介したら、滅茶苦茶驚いていたので。

 

 

 

「そう言う種族です」

 

「種族?」

 

「はい、DOLLSと言う私の居た世界の特殊な種族です」

 

 

 

俺の説明に、異世界ならそう言う種族もいるか。と納得したようだ。

 

 

 

もちろん、内心は分からないが。

 

 

 

こうして、俺達暁の傭兵団はクワ・トイネ公国に雇われたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

▼△▼△

 

 

 

 

 

・暁の大陸 第一基地 食堂

 

 

 

暁の大陸にある暁の傭兵団の基地の食堂で、赤城(艦これ)は、何時ものようにどんぶり飯をモグモグと食べていた。

 

 

 

「むむっ、今日のお昼のオカズは、クワ・トイネ産の物ですね」

 

「貴女、相変わらずね」

 

 

 

トレーに昼食を乗せた赤城(アズレン)が、赤城(艦これ)のトレーの上に乗っている昼食の量に呆れながら、赤城(艦これ)にそう言い、赤城(艦これ)の向かい側に座る。

 

 

 

赤城(アズレン)と赤城 (艦これ)は最初こそ、同じ男性を愛するがゆえ、かなり険悪だったが、今では仲良くしている。

 

 

まあ、古城をめぐって水面下でバトってはいるが。

 

 

 

「はい、提督が作った作物と比べると、ここまで味が違うと困ってしまいますね」

 

 

 

赤城 (艦これ)の言葉を聞きながら、最近この食堂で食事をしていなかった赤城(アズレン)は、そんなに違うのか? と思いながら、一口食べてみると。

 

 

 

「……なるほど、これは確かに違いが分かりますわね。悪くはないのですが、比べてしまうと。やはり、指揮官様は凄いですわね!」

 

 

 

指揮官(古城)至上主義な、赤城(アズレン)がうっとりとする。

 

ちなみに古城の作る作物は、牧場物語にて品質を最大クラスに上げた物で、この世界の上質な物とは比べ物にならない作物だったりする。

 

 

 

「でも、食料が足りているのに、どうしてこんなに食料をもらったんでしょうか?」

 

 

 

声を上げたのは、ちょうど昼食を食べにきた吹雪(艦これ)だ。

 

彼女はトレーを持って、赤城(アズレン)の隣の席に座り、昼食を食べ始める。最初こそアズレン勢と距離があったが、今ではそれもない。

 

 

 

「支払いの関係ですわ。指揮官様達と調べたのですが、此方の所持している兵器の性能が高すぎて、依頼料金も上がってしまいましたの」

 

「あー、確かに聞いてる限りこの世界の技術力は低いようですし、それを考慮すると値段も相応になりますね」

 

 

 

大変だなぁ、吹雪は思う。

 

実のところ、クワ・トイネ公国は依頼料金は既にかなりの額を支払い済みである。

 

 

 

と言うのも、自給自足が出来ていること。この世界で初めての依頼。ロウリア王国の危険性などを考慮して、特別(割引)料金プラン、松竹梅を提案。

 

 

 

此方の兵器の性能を知っている上に、どうやらクワ・トイネのスパイが何かを掴んだらしく、一番高いがお得な料金の松プランで依頼してきた。

 

 

 

「あ、やっぱり味は美味しいけど、足りないですね」

 

「そうね。……西の第三基地(ユニオン勢が担当)の補給はクワ・トイネ産を送りましょう」

 

「あははは、怒られますよ」

 

 

 

雪風の言葉に赤城(アズレン)がそう言うと、赤城(艦これ)と吹雪(艦これ)は苦笑いした。

 

 

 

 

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