謎の世界で生き残るために傭兵団作った   作:全力執奏

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ロデニウス沖海戦

ロウリア王国は宣戦布告無しに、クワ・トイネ公国の国境を越えて、ギムの町へ進軍した。

 

だが、それは暁の傭兵団の協力もあり。ロウリア王国軍はほぼ全滅した。

 

そう、ほぼ全滅なのだ。どうやら、独自に動いていたロウリア王国軍の一部の部隊が、小さな村などを襲ったらしく、ギムの町の防衛から回された部隊に被害が出てしまった。

 

幸いなことに、非戦闘員に死者は居ないが、敵の浸透を警戒して、哨戒していたDOLLS小隊が合流しなければ、虐殺が起こる寸前だったということで、古城にとっては苦い経験となった。

 

 

ギムの町を攻略する戦いに敗れたロウリア王国軍は撤退するも、追撃してきた量産型ガンキャノンと量産型ガンタンクの砲撃に襲われ、運良く生き残ったとしても、残党狩りのDOLLS部隊に徹底的に倒された。

 

クワ・トイネ公国に傭兵として雇われたところに、伊400(蒼き鋼)と伊402(蒼き鋼)の2人を忍者(スパイ)として、ロウリア王国へ派遣。秘密道具を駆使して、ロウリア王国内の内情は筒抜けになっていた。

 

 

開戦と同時に、古城はどこでもドアを使い、伊400と伊402と共に将軍級数人を拉致してクワ・トイネ公国に引き渡した。過去の悪行もありアデムみたいなヤベェ奴は即座に斬首となった。

 

 

 

ギムの町の防衛戦が終わった翌日。

 

ロウリア王国が国境を越え、クワ・トイネ公国に襲いかかったことに対してクワ・トイネ公国はロウリア王国に対して批難声明を発表。同時にロウリア王国へ宣戦布告。

 

古城達はクワ・トイネ公国の宣戦布告と同時に、ロウリア王国国内の主要な街に、どこでもドアを活用してロウリア王国軍が敗北した証拠の写真(顔がハッキリ写っている捕虜となった将軍達)とロウリア王国は降伏しろと書かれたビラを大量に街にばら蒔いたのだった。

 

 

▼△▼△▼△

 

ロウリア王国の王都 ジン・ハーク ハーク城の御前会議

 

「こ、これはっ、どういうことだっ!!」

 

緊急の会議は、大王ハーク・ロウリア34世の怒号から始まった。集められた宰相と武将達は冷や汗を流しながら、大王の叱責を黙って受ける。

 

「ぜぇ、ぜぇ、兎に角だ。宰相! パダジン! 我が国の武将が捕虜になったのは事実か?!」

「は、はい、外交筋でも間違いないかと」

「余の不安が的中したな、いつの間にか街に大量のビラまでばら蒔かれおって! 兵は何をしていた!! 暁の傭兵団は、やはり手練れが多い上に、全滅のことを考えるなら、鉄の巨人とやらがいるようだな!」

「だ、大王、流石に巨人などは」

「宰相よ、では、先遣隊はどうやって全滅したのだ!! 」

「そ、それは」

 

宰相が答えに困り、黙り混むと大王はパダジンに問い掛けた。

 

「パダジン! 先遣隊の全滅の原因は分かっているのか!?」

「げ、現在調査中でございます。何分、調査するには、時間がありませんでした。

 

ですが、御安心くだされ。現在の情報から、考えますとまだ問題ありません。確かに先遣隊の全滅と一部の将軍が捕虜になったのは、痛手ですが。兵数は此方が上でございます。

 

まずは調査と平行して、陸は守りを固め、次は海から攻めまする。仮に強力な巨人。鉄の巨人なるモノが存在していたとしても、その巨体から海には入ることはできない筈です! 仮に入れたとしても、巨人は重たい鎧兜を着けることは不可能なはず! 仮に海に入ったとしても、そこを物量で叩けば問題ありません。此方には4000隻以上をございます。先遣隊の全滅を考えますと、敵には巨人以外にも歩兵に有効な広域攻撃魔法が使える魔導師がおるようです。ですが、居ると分かれば対処できます。海ならば、数キロ離れた船に届くことはありません。ですので、今度は海からクワ・トイネ公国の首都を強襲します!」

「海、か。確かに巨人がいるなら、陸よりも海に引きずり込めば、巨人は上手くは動けぬか」

 

 

鉄の巨人。実物を見ても彼等は機械で出来ていると信じるには、時間が掛かっただろう。

彼等が巨人、MSを生物だと思い込んだのは仕方がないことだった。

 

 

▼△▼△▼△

 

 

 

ギムの町防衛戦が終わり、次は海から来るかな?と思っていると、ロウリア王国が4000隻以上の大艦隊を出向させたという情報を手に入れた。

 

マイハーク港に基地を置く、クワトイネ公国海軍第2艦隊は艦船を終結させている。

 

艦船の数はおよそ50隻。

 

 

「本来ならば、我が艦隊だけでも、壮観な風景なのだが」

 

ちょっと苦い顔をしているパンカーレ提督の言葉に、俺はすみませんと軽くではあるが、頭を下げる。

 

パンカーレ提督が見つめる先にあるのは、港から少し離れた位置で待機している、今回の海戦に参加する暁の傭兵団の空母8隻だ。

 

旗艦はアカギ(蒼き鋼)、ズイカク(蒼き鋼)、加賀(艦これ)、鳳翔(艦これ)、瑞鶴(艦これ)、イラストリアス(アズレン)、ユニコーン(アズレン)、ホーネット(アズレン)

 

 

「巨大な船の力を宿した女性達、ですか。心強い反面男としては情けなく思います」

「そう思うことが、大事かと。クワ・トイネ公国は暁の傭兵団から、技術を購入したいと聞いています。ロウリア王国との戦争の後は、パーパルディア皇国のこともあります。強くなる必要があります」

「そうですな。下を向いている暇はありません。それに水中モビルスーツでしたか、実はアレだけで一度、心が折れましてな」

 

はははと笑うパンカーレ提督。うん、目が死んでる。

 

インパクトが大事かと思って、ズゴックEとハイゴッグ合計12機をクワ・トイネ公国の御偉いさんと海軍の御偉いさんの前でお披露目したんだよね。

 

結果、海軍関係者に失神者が出た。やっぱり威力を見せるために、鉄板を的にしたビーム兵器の破壊力は刺激が強すぎたかな。

 

「あ、そう言えば、観戦武官を派遣したいと伺いましたが、いかがしますか?」

「はい、派遣する者は、既に決まっています。中々決めるのが大変でしたよ。只でさえ希望者が多かったのですが」

 

チラリと沖に浮かぶ空母を見て、パンカーレ提督はしょうがないな。と言う表情でこう言った。

 

「美人とお近づきになりたいと、不届きなことを考える輩が多くて」

 

と、可笑しそうに笑っていた。なるほど、と俺も思う。全員が美女、美少女だ。

 

「残念ですが、既婚者もおりますので、口説かれるのは困りますね」

「ははは、部下も残念がりますな。ああ、観戦武官は真面目な者を選んでおりますので、御安心を」

「御配慮したありがとうございます」

 

こうして、戦いの前なのに、穏やかな時間が過ぎていく。

 

後日、ふと思い付いて、露出度は控えめの衣装で、アカギ達のブロマイドを販売したら、男女関係なく飛ぶように売れた。

 

結果、暁の傭兵団の新しい収入源になった。

 

▼△▼△▼△

 

 

「では、ブルーアイさん。行きましょう」

「はい、暁団長。ところで、それは?」

「これはスキッパーと言います。海上救助などに使われる、海を走る。そうですね……機械の馬みたいな物ですね」

「なんと、そんな物まであるのですか」

「はい、では後ろのこのシートに座って下さい」

「ここですか?」

「はい、ベルトは、はいそうです。では行きますよ!」

 

 

暁の傭兵団は、ブルーアイ、彼の常識を叩き壊す集団だった。傭兵団の海の力を見せると浜辺に集められ、そこで見たの物は。海の中から現れた青い鉄の巨人だった。

 

青い鉄の巨人がノッシノッシと砂浜を歩く姿に海軍関係(政府関係はザクを見ていたので何とか堪えた)者が全員が唖然とした。

 

更に全長200メートルを軽く越える空母(アカギ)が、海の中から現れた。

 

他にもワイバーンを楽に倒せる、同じ顔をした金属の翼を装備した空を飛べる少女達。

 

マクロスと呼ばれる空を浮かぶ空母は残念ながら、見られなかったが、それでも暁の傭兵団が強力な傭兵団だと分かった。

 

しかも、彼等は普通の傭兵団と違って、仕事熱心だ。

まあ、自分達な力を正しく理解しているからこそなのかもしれないが。

 

「そろそろ着きます。船に上がる時はこれを頭に着けて下さい」

「これは?」

「タケコプターです。俺が補助しますから安心してください」

 

この日、ブルーアイはクワ・トイネ公国で始めて魔法を使わないで空を飛んだ人間になった。

 

ちなみに、ブルーアイは器用だったので、古城の補助がありだって、ぎこちないが飛びかただったが、無事に甲板へ降り立つことができた。

 

 

▼△▼△▼△

 

 

「クワトイネ公国第二海軍観戦武官のブルーアイです」

「はいはい、旗艦のアカギだよ。早速で悪いけど本題だ。我々はロウリア王国の艦隊の位置をすでに把握している。ここから西側に約500kmの位置。船足は、5ノット程度だ。出来るだけ陸地から離れた場所で目撃者を少なくしたいから、我々は明日の朝に出航するよ。それと、一応は降伏勧告をしてから攻撃するよ。あ、時間はあるから、明日まではゆっくりと艦内の見学をしていくと良い」

「よろしいのですか?!」

「はい、事前に話し合い。許可できる場所までですが」

「なんと、ありがたい」

「いえ、戦後を考えると、クワ・トイネ公国にも強くなっていただきたく」

 

 

大事な協力関係を築いている国ですから。と古城は答えた。

 

 

 

 

翌日早朝。目を覚ましたブルーアイは、考える。

 

一度、見ているが、やはり速いな。

 

彼がそう考えている間に、西へ向かう空母艦隊はロウリア王国軍の艦隊を補足した。

 

 

 

▼△▼△▼△

 

 

 ロウリア王国 海将 シャークン

 

 

「いい景色だ。美しい」

 

大海原を美しい帆船が風をいっぱいに受け、進む。

その数4400隻、大量の水夫と、揚陸軍を乗せて、彼らはクワトイネ公国経済都市マイハークに向かっていた。

 

周囲は見渡す限り船ばかり。海が見えない。そう表現したほうが正しいのかもしれない。

 

6年をかけた準備期間、パーパルディア皇国からの軍事援助を経て、ようやく完成した大艦隊。これだけの大艦隊を防ぐ手立ては、ロデニウス大陸には無い。

 

もしかしたら、パーパルディア皇国でさえ制圧できそうな気がする。

 

だがと、彼は思いとどまる。パーパルディア皇国には、砲艦という船ごと破壊可能な兵器があるらしい。

 

彼は、一瞬出てきた野心の炎を理性で打ち消す。第3文明圏の列強国に挑むのは、やはり危険が大きい。

 

 

彼は心を落ち着かせる為に、東の海を見据えた。

 

「なんだ?」

 

 

何かがこちらに飛んでくる。まさか、飛龍か?・・・いや、違う。小さい!あれは!?

 

人だ! 人が、少女が空を飛んでいる!?

 

 

「我々はクワ・トイネ公国に雇われた暁の傭兵団である! 武器を捨てて降伏しろ!繰り返す、武器を捨てて降伏しろ!」

 

 

突然のことに驚いたが、ベテランの水兵達は、直ぐに冷静になり、空を飛ぶ魔導師に向かって、弓矢が射られる。

 

だが、矢はアッサリと避けられ。少女が叫んだ。

 

「ロウリア王国からの攻撃を確認!」

 

 

空飛ぶ少女が叫んだ瞬間、海面が突然盛り上がり、ザパァッ! と大量の水飛沫が舞う。

 

「な、何だ!?」

 

彼が叫び、水飛沫の中から、現れたのは巨大な一つ目の青い巨人が空へ向かって飛び出してきた。

 

「きょ、巨人だぁっ!!!」

「こ、攻撃しろぉ!!!」

 

 

部下の叫びに我に返り、海将シャークンは叫ぶように攻撃を命じた。

 

それを合図にしたかのように、海面から複数の青い巨人達が飛び出してくる。

 

「撃て、撃て撃て!!」

 

それは意味の無い命令だった。

 

青い巨人、MSにはバリスタや弓矢が効く訳がない。

 

「こっちにも、きたぁがぁっ!!」

「ひぃ、あっ、あっちにもっ!?」

 

海面から飛び出した巨人達は、細長い青い手をロウリア王国の艦隊に向けると。

 

 

パシュン、と言う軽い音と共に黄色い閃光が発射され、ロウリア王国の船は一撃で大穴が空き、次々と沈められていく。

 

 

「い、一撃!? な、なんだ!!あの威力は!?」

 

経験したことの無い威力に、それを見ていた船団全員が驚愕する。

 

「こ、このままでは、まずいっ!! 通信士ぃっ!!ワイバーン部隊を、援軍を要請しろぉっ!!!」

 

 

 

ロウリア王国 ワイバーン本陣

 

 

 

「ロウリア王国東方討伐海軍より魔伝入りました。敵主力、青い巨人現在交戦中!! 至急航空支援を要請するとのことです!!」

「何!? 青い巨人だと!? 巨人が海に現れたのか!! だが、海ならば動きは鈍ろう。ワイバーン350騎全騎を差し向けよ!!」

「し……しかし、本隊からワイバーンがいなくなりますが……」

「聞こえなかったか?全騎だ! 噂の巨人ならここで倒さなければマズイことになる! 万全を期すのだ!」

「了解しました!」

 

ワイバーンは、次々と、大空に飛び上がった。

 

 

 

 

旗艦アカギは、自身のレーダーにて、すでに「それ」を捕らえていた。

 

「あらら、来ちゃったか。ワイバーンには可愛そうだけど、仕方がないね。みんな、聞こえてる? 全艦、DOLLS及び艦載機全機発進! それと、DOLLS発進後にビックライトで元の大きさにVF-1をガウォーク形態で戻して発進。各員、作戦通り敵を殲滅せよ!」

 

 

▼△

 

 

「提督、ワイバーンです!」

「来たか、もう少し耐えろ! ワイバーン部隊がこの海域に到達する!! そうすれば、ワイバーンの炎で!!」

 

だが、ワイバーン部隊には、悲劇が襲いかかった。

VF-1のホーミングミサイルである。

 

いきなり仲間20騎以上が爆散、黒い塊となって海に落ちていく。何が起こったのか、全く解らないまま、次々と落ちていくワイバーン部隊。

 

こんなことは、歴史上1度もなかった。

 

一通りの嵐が去ると、ワイバーンは数を350騎から200騎まで減らし、艦隊もワイバーン部隊もパニック状態になった。

 

そこに敵の増援がやって来た。

 

「女の子!?」

 

それは、最初に現れた、空飛ぶ少女達の部隊だった。

 

 

ワイバーンの部隊は何故、少女達が空を飛んでいるのかは分からない。

 

だがアレは敵だと、認識しワイバーン部隊は攻撃しようとして、一人の竜騎士は、黒い鉄の棒が目に入り、彼は本能的に回避を選んだ。それが、彼の生存へ導いた。

 

甲高い連続した音がしたと思ったら、隣を飛んでいた味方のワイバーンが挽き肉に変わった。

 

そこからは、一方的だった。800人のDOLLSは、手早くワイバーンを駆逐すると、ロウリア王国艦隊にズゴックEとハイゴッグと共に襲いかかった。

 

空母艦隊はロウリア王国艦隊から見えない距離で待機している。VF-1バルキリーもロウリア王国艦隊から、見えない距離からロウリア王国の後方の艦隊にホーミングミサイルで攻撃した。

 

 

DOLLSが制空権を奪取、ハイゴッグ、ズゴックEが敵の旗艦と思われる特徴のある船を沈めるていらと、空母の艦載機が合流。

 

DOLLSが制空権を取ることが出来ると予想していたので、旗艦のアカギ以下、空母の搭載しているのは艦上爆撃機と艦載機攻撃機のみ。

 

 

制空権を完全に取られたロウリア王国軍は一方的な航空攻撃を受けることになった。

 

帆船の移動速度では止まった的と同じ。次から次へと、味方が轟沈されていくロウリア王国軍。

 

ロウリア王国の艦隊の不幸なことは、祖国が宣戦布告無しで開戦。

 

降伏するときの合図を決めていなかったことだ。

 

結果として、海戦後に救助されたロウリア王国軍人は極僅かだった。

 

 

 

 

▼△▼△▼△

 

 

 

 

 

パーパルディア皇国の観戦武官ヴァルハルは激しく震えていた。

 

 

ロウリアの4400隻の艦隊がどのようにクワトイネ公国を滅ぼすのか、それを記録することが自分の任務だった。

 

蛮族にふさわしいバリスタと、切り込みといった原始的戦法でこれだけの数をそろえたらどうなるのか、個人的興味もあり、彼はこの任務が楽しかった。

 

しかし、最初に現れた敵は、降伏を促す使者だったが、常識外れの存在だった。

 

現れた使者は、ブゥーンッという甲高い音をさせる金属製の翼を身に付けて空を飛ぶ少女だった。

 

「ば、馬鹿な!! あれは、飛行機械なのか!? まさかムーが人が着れるサイズの機械を作りあげたのか!? いや、待て。そんな筈は無い! 文明圏外にムーが飛行機械を売るわけがない!!」

 

見てる限り少女は生身、原理は分からないが、機械を装備して空を飛んでいる。

 

 

空飛ぶ少女の次は青い巨人が海から飛び出てきて、空中で船に両手を向けると、船を一撃で沈める魔法を放ちロウリア王国軍の艦隊を次々と沈めていった。

 

その光景を唖然としていると、ロウリア王国が送り出したワイバーン350騎が現れた。ロウリア王国のワイバーンの援軍にホッとしたが、直ぐに無駄だと彼は考えた。その考えは正しかった。

 

ワイバーン部隊が突然爆発、消し飛んだ。

 

 

 

何が起こっている!? ワイバーンが100騎ほど落とされると、攻撃が止んだ。

 

だが、次が来た。

 

ブーンという思い音がオーケストラのように戦場に鳴り響く。

 

「な、まさか! あの黒い点、全てなのか!?」

 

空を埋め尽くすほどの、小さな黒い点。

それは、空飛ぶ金属の翼を持つ少女達だった。

 

「は、速い!? しかも、何だ!?あの魔法はぁっ!?」

 

ガガガガガッと激しい音が聞こえ、空を飛ぶ少女達の翼に着いている長い黒い棒が爆発すると、狙われたワイバーンは挽き肉に変わる。

 

更に一部の少女達は剣で、ワイバーンを一刀両断する凄まじい技量を見せた。

 

「な、何が起こっているんだ!?」

 

彼が唖然としながら、叫んでいる間に、ロウリア王国のワイバーンはあっという間、駆逐された。

 

「そ、そんな、こんなことが」

 

彼が唖然としていると、遠くから、沢山のブーンと言いう音が聞こえてきた。

 

「まだ増えるのか!?」

 

彼が叫んだ瞬間。視界に細長い青い物が見えた。

 

「なんだっ?!」

 

それはハイゴッグの腕だった。そのままハイゴッグの腕が彼の乗る帆船に振り下ろされた。

 

 

青い巨人の腕が迫ってくる。それが、パーパルディア皇国の観戦武官ヴァルハルの最後の光景だった。

 

 

 

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