謎の世界で生き残るために傭兵団作った   作:全力執奏

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ロデニウス沖海戦後

クワトイネ公国 政治部会 

 

 

「以上が、ロデニウス大陸沖大海戦の、戦果報告になります」

 

 

参考人招致された観戦武官ブルーアイは疲れきった表情で、政治部会において報告する。

 

政治部会のメンバーの手元には、戦果の記載された印刷物が配布してある。

 

それを読んだ政治部会に重い沈黙が流れる。

自分達がどれだけ強大な力を持つ者達と契約しているのか、再認識したからだ。

 

 

「ふぅー、……勝つのは分かっていた。これは予想以上だがな」

 

首相カナタの言葉に、暁の傭兵団の兵器を見せてもらった者は同じ思いだった。

 

暁の傭兵団の力を知っている観戦武官のブルーアイでさえ、信じられない戦果だった。

 

 

首相カナタが発言する。

 

「今回の海からの侵攻は防げた。たった8隻に艦隊が全滅させられれば、海はもう大丈夫だろう。まあ、念のために警戒はするが、陸の方はどうなっている?軍務卿?」

 

「現在ロウリア王国は、ギムの町攻略に失敗、暁の傭兵団に将軍級を数名を拉致され捕虜になりました。更に海からの進撃が失敗に終わったため、調査と再編成の為、迂闊には動かないでしょう。何より暁の傭兵団が新しく撒いた海戦のロウリア王国の敗戦のビラの効果で、前線の砦や街では士気が目に見えて落ちています」

 

「そうか、では暁の傭兵団から、提案があるのだが、皆の意見が聞きたい」

 

「何でしょうか?」

 

「我等と同じくロウリア王国と宣戦布告したクイラ王国と合同でロウリア王国へ進攻だ」

 

その言葉に、政治部会はざわめく。

 

「まあ、実際に進攻するのは、我が国とクイラ王国合わせて百人だが」

「なんと!? 流石にそれは少なくありませんか?!」

「話は聞いてますが、流石に少なくありませんか? クイラ王国と合わせるとなると、我が国から出す兵力は五十人と聞いていますが?」

 

元竜騎士の政治部メンバーが発言する。暁の傭兵団が強力な傭兵団なのは分かる。だが、彼には国を守ってきたプライドがあった。

 

「いや、勘違いするな。この合わせて百人と言う数値は、我が国とクイラ王国が暁の傭兵団から購入する兵器を試験的運用する人数だ」

 

「兵器ですか?」

 

「うむ、兵器の名前は、M3中戦車だ」

 

写真と模型もあるぞ。と首相カナタは告げる。

 

「他にも、一部の陸戦兵器を販売が可能だと。その装備を正しく使えれば、五十人でも高い戦果を上げることが出来ると言っているな。ああ、MSに比べれば、遥かに地味な兵器だ。使っても気絶することはないだろう」

 

最後の首相カナタの冗談に、思わず政治部メンバーは笑ってしまった。

 

 

 

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