「蒼馬さん、起きてますか?」
「あぁ・・・起きているよ」
いつもなら早朝の朝練があるはずなのだが、さくらは蒼馬の部屋へとやって来た。
中に入ると昨日とは違って体中を包帯でぐるぐる巻きにされている蒼馬がベットの上でもたれ掛かっていた。
さくらはなにやら準備をし始め、蒼馬はそれを観ている事しか出来ずにいた。
「初穂がもうすぐ朝食を持ってくると思いますからもうしばらくお待ちくださいね!」
「何から何まで申し訳ない」
「なにを言ってるんですか!?蒼馬さんは1人であの巨大降魔と対峙して倒したんですからこれは名誉の負傷です!」
昨日のことであった。
劇場内に入って緊張が解けたからなのか蒼馬が意識を失って倒れてしまったのだ。
周りにいたメンバーはまさかの出来事に急いで彼女を医務室へと運んだのだ。
症状は・・・・・全身打撲。
しかし、骨折や内臓の損傷はないみたいで頭部の外傷と軽度の神経損傷があると診断された。
この事によりすみれから1日絶対安静を言い伝えられており、隊員達がお世話する形になっているのである。
「(・・・・・とは言うもののボクにもやらなくちゃいけない事があるからずっとこのままと言う訳にもいかないな。しかし、アレが動くかわからないし・・・・・どうしたものか・・・・・)」
「お~い!朝ごはんの時間だぜ~♪」
「わざわざありがとう・・・初穂」
「なんだか・・・こう、しおらしい蒼馬って珍しいよな」
「ほぅ・・・それはどう言う意味だ?初穂」
「い、いや・・・なんでもないぜ!」
朝食はおにぎり2つにたくあんと味噌汁。
初穂は自分の分を取ると離れたソファーベッドで食べ始める。
さくらは部屋にある丸机を持って来て2人分乗せると蒼馬を見ながら食べ始めたのだ。
「さくらさん・・・そんな見つめられてるとちょっと食べにくいだけど・・・・・」
「気にしないでください!!」
「・・・・・あぁ、うん」
しかし、見られているせいなのか体の痺れのせいなのか手が震えて思うように食べられずぽろぽろと米粒を零してしまう始末。
「やっぱりまだ痛みのせいでしょうか・・・・・蒼馬さん!私が食べさせてあげます!!」
「いや、自分で食べれる」
「遠慮はいりません!蒼馬さん!」
「・・・・・あぁ、もう」
ぐいぐいと来るさくらに対して断り切れないのか蒼馬はそっと口を開く。
それを見て嬉しそうにおにぎりを食べさせるさくら。
しかし、その光景を見てにやにやとしている人物がいた。
「・・・・・何か言いたげだな、初穂」
「いやぁ~なんだか2人を見てると付き合いたての男女って感じに見えちまってよぉ~♪」
「そ、蒼馬さんと私が・・・恋人関係に!?!?」
「落ち着くんだ、さくらさん。初穂も適当な事言ってると部屋から追い出すぞ」
「おっ怖い怖い♪そんなに怒らなくてもいいじゃねぇか!」
「・・・・・ったく、今日は賑やかな朝だ」
いつもとは違う朝の始まりに蒼馬はため息をついていた。
朝食が終わり2人が帰った後蒼馬は身体中の痛みを我慢しながらも寝間着姿のまま部屋を出る。
壁に手を這わせながらゆっくりとだが、とある場所に行こうとしていた。
しかし、階段を前にしてゴクッと唾を飲み込むと恐る恐る手すりを掴むと階段を降りていく。
「こんなに階段を恐怖に・・・感じるなんて・・・こう身体が不自由になるだけでこうもうまく動けないの・・・・・かぁっ!?!?」
力が入らないのか震えながらも1段1段と額に汗水垂らし踏みしめながら今の自分に対してぼやいていた。
それでも1階へと辿り着こうとしか最中・・・全身に力が入らなくなってしまい、蒼馬は階段から投げ出されるようになり、咄嗟に目を閉じてしまった。
しかし、いつまで経っても感じない地面との衝突での痛みに恐る恐る目を開けると見知らぬ女性の腕の中にいたのである。
「危機一髪・・・って感じだったわね。大丈夫だったかしら?」
「あぁ・・・貴女のおかげで大怪我にならずに助かった、本当にありがとう」
「そう・・・でも、その汗・・・それにその包帯・・・・・本当に大丈夫?」
「えっと・・・これは仲間が大袈裟に治療したモノであってそれほど大事では・・・・・」
「なっ!?蒼馬くんっ!!」
平然とした態度で褐色肌の女性に事情を説明している最中慌てたように誠十郎が駆け寄って来た。
「ごきげんよう・・・神山隊長」
「悠長に挨拶している場合じゃないだろう。君は絶対安静を命じられた身じゃないか・・・どうしてこんな場所に居るんだい?」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・キャプテン。彼女は満身創痍になりながらも1人でここに来た。・・・となれば何かしら意味があって行動しているのではないかしら」
「うーん・・・アナスタシアの言う通りだな。しかし、1人での行動は許可出来ない。蒼馬くん、同行しても構わないかな?」
「・・・・・わかった」
勝手な行動してしまって申し訳ないと反省していたのだが、アナスタシアの一言に蒼馬は助けられた。
そんな彼女に手をとられる形で2人は歩き出し、誠十郎は後に続くように付いて来るのであった。
「感謝する・・・まさか、あの大スタァに助けてもらえるなんて光栄だ」
「それはこちらも同感だわ。先日の降魔との戦いでは輝かしい活躍を聞いていたもの・・・私もその場で貴女の活躍を目に焼き付けたかったわ」
「しかし、結果はご覧の有り様だ。誇れるほどのものでもない」
「それでも生きているだけで素晴らしいと思うわ。人は生きてこそ輝く星であるもの・・・・・」
「それは・・・重畳」
そうして3人は昇降機に乗って蒼馬が行こうとしていた場所に向かうのであった。
辿り着いたのは・・・地下格納庫。
霊子兵装が格納されているはずの場所なのだが、蒼馬はアナスタシアに手を引かれながら歩き始めた。
しかし、そんな3人を目の当たりにした1人の人物が声を掛けてくる。
「深刻そうな感じに見えるが・・・何かあったのか?」
「医療ポッドを使いに来ただけだ・・・すぐに済む」
「令士・・・そんなモノがこの場所にあるのか?」
「あぁ・・・・・オレもさっき来た所だがこっちにあったぜ」
「・・・・・助かった」
医療ポッドがある事が解れば、蒼馬は寝間着を脱ぎ捨て包帯だけが巻かれた姿になった。
「ちょっ、ちょっと!!待った!!」
「どうかしたのか?」
「あるにはあるんだが、だいぶ古い代物なんだ。いきなり使用するにはかなりのリスクがかかる・・・それでも使いたいのか」
「・・・・・どれぐらい時間が必要?」
「ざっと点検に30分、改良に1時間、最終チェックに30分ってとこだな」
「わかった・・・えっと・・・・・」
「司馬 令士。アンタは?」
「小日向 蒼馬」
「よっしゃ!!蒼馬くんの為にもいっちょ頑張りますか!!誠十郎も手伝えよな!!」
「はぁ・・・仕方ない奴だな」
と男2人で作業に取り掛かる。
蒼馬は寝間着を手に取り、包帯姿のままでいたのだが背後からアナスタシアに抱きしめるように持ち上げられると膝の上に乗せられるように座らされた。
「・・・・・少々恥ずかしいんだが・・・・・」
「そう・・・?異性の前で裸同然の姿を晒した方が恥ずかしいと私は思うのだけど・・・・・」
「ボクは女性としての魅力はあまりないからそういった恥じらいはあまり感じないな」
「そう言うのはいけない事よ。貴女が意識していなくて周りは貴女を意識してしまうかもしれないもの」
「どうだろうか・・・ボクはこういった見た目だ。男性に間違えられる事も多いし、自分でもなるべく男性を意識して立ち振る舞ってる説もある」
「そうみたいね・・・・・でも、私の目には1人の女の子として見えるわ。可愛らしくて素敵な・・・・・ねっ?」
「人によって見えるものは様々さ・・・。ボクにもわかるよ・・・貴女が素晴らしい女性だと言う事がね」
「その誉め言葉は聞き慣れていたけど・・・貴女からの言葉だといつもより嬉しく感じるわ」
「それは・・・喜ばしい限りです」
初対面とは思えないように会話が弾む2人。
すると昇降機の扉が不意に開くとそこには蒼馬専用の大きな籠を持ったクラリスの姿であった。
「やっと見つけましたよ!蒼馬さん!!」
「あぁ・・・何故クラリスが怒っているのかなんとなく理解出来るけど・・・どうしたんだい?」
「ご一緒にティータイムを楽しもうとお部屋に伺ったのにもぬけの殻でしたし、この大きな籠がかなり重たいですし、蒼馬さんになにかあったのかと心配で心配で・・・・・!!」
「そんなに早口で言わなくて大丈夫だから。しかし、今回ばかりはボクに責任があるね。本当に申し訳なかった・・・お詫びと言ってはなんだけど、体調が良くなったら前に話していた喫茶店に2人でお出かけしないかい?」
「それって・・・私と蒼馬さんの2人って事ですか!?」
「そうなるけど、もしかしてボクと2人じゃ嫌だったかな?」
「嫌なわけないじゃないですか!行きます!絶対に行きましょう!!」
「・・・・・圧が凄いな」
いつものクラリスと違う圧力にたじろぐ蒼馬。
アナスタシアもその様子には面白げに笑みを浮かべていた。
「・・・・・ボクのセットがココにあるのなら少しティータイムといこうか」
「あの・・・蒼馬さん、持って来たのはいいんですけどよく考えたら私なにも用意とかしていなくて・・・・・」
「それなら心配いらないんだ。ボクは常にティータイム用に色々とストックしてあるからね」
「・・・その言葉でこの籠がなぜあれほど重いのか理解できました」
「私になにか手伝える事はないかしら?」
「そうだな・・・あの2人を呼んで来てくれないかな?ボク達だけ楽しむのは申し訳ないからね」
「ふふっ、わかったわ」
そう言って蒼馬はゆっくりと立ち上がり準備をし始めるとクラリスもお手伝いをするようにサポートしていた。
あらかたの準備が終わったところでアナスタシアが2人を連れて戻って来た。
「うおぉっ!?な、なんだこの優雅なお茶会みたいなのは!?!?」
「驚き過ぎだ、令士。蒼馬くんがいつも用意してくれるお茶会だそうだ」
「いやいやっ!?こんなの今まで経験した事ねぇ体験だぞ!?」
「まぁな、オレも就任したその日に経験したが有意義な時間だったよ」
「そう思ってもらえていたのは嬉しいな、神山隊長」
「にしても男の子なのにこんな気の利いた事が出来るなんて凄いなぁ~蒼馬くんわ!!」
令士の一言で一気に場の空気が凍り付いたのが理解出来る。
蒼馬はいつもの事だからと気にしていない雰囲気。
だが、女性陣からは呆れたといった表情で見られてしまう。
何かを察した感じの令士の肩をそっと誠十郎が叩く。
「蒼馬くんは女性だ」
「ほ、ほほ、ほんっとうにごめんなさぁぁぁい!!!!!」
「ふふふっ・・・・・そんなに必死に謝られたのは初めてかな?ボクは別に怒ってないから大丈夫。ちゃんとボクとしての魅力が伝わっているんだと成果が実感出来て嬉しい限りだよ」
「蒼馬さん・・・たまには怒ってもいいと思います」
「あはは・・・・・クラリスがボクの変わりに怒ってくれてるみたいだからボクは大丈夫さ」
自分の事で賑わう目の前の雰囲気に浸りながら飲み物を入れていく。
「アナスタシアさんと司馬さんはお茶、紅茶、珈琲のどれがお好みでしょうか?」
「う~ん・・・・・貴女のおすすめを頂けないかしら?」
「ボクのおすすめ・・・ですか?それは初めて言われましたが、かしこまりました」
「・・・・・ブラックの珈琲で」
「司馬さん・・・そんなに落ち込まなくても大丈夫ですから」
アナスタシアには玉露。
令士にはブラックの珈琲。
他の3人はいつもの飲み物を入れる。
そして、今日の茶菓子は・・・紅葉最中。
紅葉の形をした最中を人数分籠から取り出したのであった。
「蒼馬さんのその籠って本当に不思議ですね。なんでもいつも出て来るような気がします」
「臨機応変に茶菓子に合ったモノを選びたいからね。調べたり、口コミで聞いたりしてカオルちゃんやこまっちゃんに取り寄せてもらっているんだ」
「・・・このお茶は初めて頂くのだけど、このお茶菓子に良く合っていて新鮮な感じ」
「いつも飲む珈琲なんか比べ物にならないってぐらい飲みやすいな・・・ここまで美味しいものを飲んだのは初めてだぜ!!」
「・・・うん。以前頂いたのモノとはまた違った味わいだ。蒼馬くんは色々と物知りなんだな」
「ただ人よりも知っている事が多いだけです。・・・・・それで、医療ポッドはどんな感じなんです?」
一息ついた所で蒼馬が医療ポッドについて尋ねる。
すると令士が立ち上がって顎に手を当てながら説明を始めた。
「2人がかりで点検作業をしたから医療ポッドについてはもう使用可能だ」
「・・・・・じゃあもう使っても大丈夫?」
「あぁ・・・しかし、蒼馬くんに1つだけ提案があるんだ。データを取らせてはくれないか」
「別に構いません。ボクはこの怪我をいち早く治したいだけだから大丈夫だよ」
「助かるよ!今後の事を考えると改良しないといけない点が視えてくるかもしれないからな!」
ひとしきりお茶会を楽しんだ後蒼馬はみんなに見送られるように医療ポッドの中へと入った。
すべてが終わり医療ポッドから出た蒼馬。
するとそこにはいつも自分が着ている着替えが置かれていた。
着替えるよりも先に身体の調子がどうなのか全裸のまま体を動かしてみた。
さっきまでの自分とは違う感覚に蒼馬は身に染みて感じていた。
「ただ普通に身体を動かしているのにこんなに嬉しく感じるとは思いもしなかったな。それでもこれはこれでいい経験が出来た」
蒼馬はそう心に刻むと着替えを済ませて誰も居ない地下格納庫を後にしたのであった。
自室に戻ろうとしたが賑やかな声が階段まで響いており、蒼馬は何事かと思いながら姿を見せる。
「こんな時間になにかあったのかい?」
「あっ、蒼馬さん・・・・・って、お怪我はもう大丈夫なんですか!?」
「慌て過ぎだよ、さくらさん。もう違和感も残ってないみたいだから心配ない」
「あの状態からここまでの回復力・・・さすがね」
「ボクも噂ぐらいでしか話を聞いていなかったから半信半疑だったが、今回の件で信じれるモノになったと言うべきところかな」
「師匠!!」
「うぉっと!?・・・・・あ、あざみ!?」
がばっと誰かが抱きついて来たと思えば、思いっきり顔を埋めて来たのは望月あざみの姿であった。
「あざみってやっぱり蒼馬さんの事好きですよね」
「ふふっ・・・久し振りだからじゃないかな?あざみ、みんなが観てるよ」
「・・・・・はっ!?」
我に返ったように蒼馬から離れるもののわずかに顔は赤く恥ずかしそうに俯いていた。
「おいおい、こんな所でなに集まって・・・って、えええ!?なんで蒼馬が普通に居るんだよ!!」
「初穂、ボクはお化けじゃないんだ。生きてさえいれば普通に居るだろう」
「そうじゃねぇっての!なんで普通に歩けてるんだって聞いてんだよ!」
「・・・・・治ったから」
「そんな訳あるかぁぁぁ!!」
いつものやり取りが戻った事にさくらは嬉しそうに笑顔を浮かべていた。
「それでは・・・あざみは見回りに戻る。にんっ!!」
「忍者・・・って言うのはあながち間違ってなさそうね」
「蒼馬さん!ご夕飯なんですが先程お部屋に届けたばかりなのでまだ温かいうちに召し上がってください」
「それならボクは先に失礼するよ。みんな、お疲れ様」
「はい!お疲れ様です」
「おう!また明日な!!」
「・・・・・良い夢を」
蒼馬は自室に入ると丸机の上に置かれている晩御飯を美味しく頂いた。
食後にお風呂も済ませて部屋でストレッチをしていたのだが、眼が冴えている事に気付く。
じっとしているのもなんだかモヤモヤする蒼馬は気晴らしに資料室に向かった。
「ふふっ・・・いつも通りだな」
先客としてクラリスが読書をしていた。
彼女は読書に集中してしまうと周りが見えなくなってしまう為に蒼馬はあえて声を掛けずに適当に本を探す。
1冊の本を手にクラリスの前に座ると一緒に読書を始める。
しかし、そうしても気付かないのは蒼馬も気付いている為に静寂の中で2人は読書に勤しんでいた。
ふとしばらく読書に夢中になっていたのだが、一向に気付かないクラリスに対して何か気付かせる方法はないかと思い蒼馬はとっさにこう一言呟いた。
「クラリス・・・・・大好きだよ」
本を読みながらそっと囁いた蒼馬。
こんな事でも効果はないだろうと視線を本からクラリスへと向けた。
誤算だった・・・・・。
自分が逆に本に夢中になっていたのかクラリスは頬杖をついた状態で蒼馬を見つめていたのだ。
当然クラリスの顔はイチゴのように真っ赤になっており、今にも爆発しそうな状況であった。
「・・・クラリス」
「ひゃ、ひゃいっ!!」
「クラリスは・・・ボクの事どう思ってる?」
「ど、どど、どうって・・・あの・・・・・私も蒼馬さんの事は大好きです///」
「ふふっ・・・・・ありがとう」
「・・・・・っ!?!?そ、蒼馬さん・・・・・」
照れながらも想いを伝えてくれたクラリスに礼と共にクラリスの手の甲にキスをしたのだ。
するとクラリスは声を出さないものの驚いたような表情をするが拒むような事はせずにじっと見つめて来た。
しばらく見つめ合っていた2人だが、0時を知らせる鐘が響くとクラリスは慌てたように立ち上がった。
「も、もうこんな時間ですね!私は先に失礼いたします!!」
この場から逃げ出すように飛び出したクラリス。
すると1人になったと同時に蒼馬は机に突っ伏したように倒れ込む。
静寂の中に響くのは、蒼馬の早まる鼓動の音。
そう・・・彼女は照れ隠しでやってしまった行動に後悔をしていたのである。
「はぁん・・・・・明日からクラリスに合わせる顔がないな」
自分でも馬鹿な事をしたと反省しているもののあの時のクラリスの顔を思い出すと「可愛かったな・・・」とポツリと呟いていた。
一度大きく深呼吸してから立ち上がると蒼馬も自室に戻って体を休めるのであった。