二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです   作:ウィングゼロ

12 / 38
なんか中編ができてしまった。


11話『SAO生還者とまた会う日まで』(中編)

「…………」

 

「……ああ、イズ?そのなんだ……」

 

「…………」

 

 

 

気まずい空気が漂っている。

 

嫌あれは間違いなく事故しかもイズの悪乗りで……「あら?サイトくん何考えてるの」……いえナニモカンガエテマセン

 

 

 

「……俺、ちょっと面白そうな場所ないか掲示板とか探しに行くわ」

 

「はぁ!?嫌まてクロム!お前も今回の発端を担ってるんだから少し……ちょっと待て!!」

 

 

 

っと呼び止めようとしたが颯爽に出ていったクロム。呼び止めることは叶わなかった。

 

 

 

クロムが出ていったことでイズの工房には俺とイズのみ…これどうしようと冷や汗が流れる中。イズの溜め息が静粛な工房に響く。

 

 

 

「そんなに気まずくしなくてもいいわよ…私も悪かったわけだし」

 

「……そ、そうだな気まずい空気もそろそろ「勿論、簡単に許す気もないけど」すいません。その爆弾をしまってください」

 

 

 

ストレージから取り出した大型爆弾を片手にじと目で俺に視線を向けている。

 

女って根深いからな……あいつの剣のメンテ忘れて、口きいてくれなかったときもあったり、一緒にダンジョンの探索する約束をボス攻略と重なりボス攻略を優先したことでふて腐れた仲間など……どっちも女という共通点もあったりする。

 

 

 

それからお昼を挟み暫くして俺達はフィールドに出て洞窟型のダンジョンの前までやってくる。

 

 

 

「此処が毒竜の迷宮だ」

 

「NWO内で唯一わかっているダンジョンの中でボスがいる。場所ね…ということはクロムがやりたいことって……」

 

「ああ、この3人で毒竜に挑もうと思う」

 

 

 

ボスとの戦い……RPGをやっていたらなら誰しも味わうボス戦…本来ならフルパーティ8人でやるべきことなのだが…この3人で倒そうというのだ。結構、至難の業だろう。

 

 

 

「取りあえず。イズもサイトもこれ持っておけ」

 

 

 

そういって手の平にはポーションが四つ、ウインドウが表示されるどうやら毒化無効ポーションのようだ。

 

 

「ボス戦前に一つ飲んでくれ、あともう一本は二人のタイミングで頼む」

 

「ああ、別にいいがこれかなり高かったんじゃないのか?」

 

「少し奮発した。時間的にも一回しかいけない。急ごう」

 

 

そういってクロム先頭の中俺たちは毒竜の迷宮に入っていく。警戒しながら進むとクロムが足を止め。敵が迫っているのを察知した俺も大剣を引き抜く。

 

まず、スライムや蜥蜴(とかげ)の攻撃は全てクロムが受け止め敵を盾で捌くと、横から飛び出た俺が一撃で屠っていく。

 

 

「中々いい、連携だったんじゃないか?それに装備も一新してるし強くなっただろう」

 

「ああ、最後ってことで無償だけどな」

 

 

そう言いながら新しくなった大剣を二、三回空振りして鞘に納めると今度は服装にも目を移す。午前中のログイン初期の初心者の服ではなく。亜麻色のコートに紺色の長ズボンにベルトも巻かれた。軽装備の防具に変わっている 。

 

 

全て、イズが作っていたものだ。スキルアップ途上に作った武具…流石にオーダーメイドの装備を作るには時間があまりにも足りなかった。ことから倉庫にあったこの装備を貰い受けた。

 

 

「本当はサイトくんにあった装備を作りたかったんだけど…」

 

「いや、無いより十分ましだし、AGIとVITが6:4で割り振られているからちょうどいい」

 

「そう?それじゃあ次作るときはそれを参考にさせてもらうわ」

 

 

次があれば…ねっと少し悔しさを滲ませるイズ。気持ちが痛いほどわかる俺たちはそのあとイズをフォローしつつ、奥へと突き進み明らかに変わった扉の前にやってきた。

 

 

「クロム、サイトくん」

 

「ああ、どうやら到着だ。二人とも準備はいいな?」

 

「問題ない。いつでもいいぞ」

 

 

そう言いながら予定通り、毒無効化ポーションを使い僅かながら毒無効効果が付くと扉を開けて中へと入っていく。

 

 

中は毒沼など入っただけでもひとたまりもないガスに充満しているような雰囲気で俺たちが入ると入ってきた扉が閉まり。体が毒により一部溶けている三つ首の竜が現れる。

 

 

「こいつが毒竜」

 

 

迫力のあるボスにたじろいでいるようにも見えるクロムだが直ぐに来るぞと凛とした声で叫びと毒竜は濃い紫色のブレスを吐いてくる。

 

 

「毒のブレスか!」

 

「無効化ポーションで食らうことはないけど気を付けてね!」

 

 

おれはそれが毒竜と言わしめる毒のブレスであると判断しイズもポーションを飲んでいたことでほっとしていたが油断はできないと俺達に警戒するように促した後持って来ていた爆弾を投げる。

 

 

爆弾は胴体部分え爆破し僅かながら毒竜のHPが削れる。

 

クロムも毒竜の牙を盾で上手く捌きながら隙をみて攻撃俺も上手く毒竜の攻撃をかわしながら首に大剣で切り裂く。

 

 

「やっぱ、サイトの攻撃が一番効いてるな…」

 

「そうね…そろそろもう一本も飲んだ方がいいかしら」

 

「だな」

 

 

大剣であることからダメージ総量が多いっと改めて思うクロムそして1本目の効果がもうじき、きれそうなのを見てイズはまた無効化ポーションを飲もうとした時、イズの体を毒竜の胴体が巻き付いてきてイズを締め付ける。

 

 

「きゃああぁっ!!」

 

「イズ!今助けに…「グワアァァァァァっ!!!!」!?」

 

 

まずいと思い助けに入ろうと体を動かそうとしたが、突如毒竜が雄たけびを上げると俺達の身体が思うように動かなくなる。

 

 

「ま、まさか…麻痺か!?」

 

「イ、イズ…!」

 

「うっ…こ、の!」

 

 

 

その場で上手く動けない俺とクロム、イズは苦しみながらも動かせる右手で爆弾を持つと毒竜も首の一つに当たる。

 

 

「私は…ここまでね…」

 

 

無事に爆発させたことに安堵すると、イズのHPは0になり紫色のポリゴンとなってアバターが消滅した。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。