二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです 作:ウィングゼロ
翌日…
「さてと…それじゃあ確認しておくけどいい?」
お昼休み、いつもとは違って食堂の一角で俺達8人は最終確認をしていた。
「まず、今回リサーチするVRMMOなんだけど…NWO、今ALOと同じく巷を騒がせてるVRMMOの一つね。それで私たちが調べるのは今の現状…やっぱりALO事件を経て復活したゲーム、プレイヤーは思うことがあると思うの。後は実際に触れて自分たちがどう実感したかそれをレポートに加えればいいんじゃないかしら?」
「そうだね…それで集合するのは午後8時に初期スポーン地点で集まるってことで」
「それで構わない…ただ…その私、前の成績が悪かったから…ゲーム禁止されていて…レポート書くためって昨日親に頼んだんだけど」
ダメでしたと本気で落ち込んでいる白峯さん。それに本条さんは「理沙はレポートそっちのけでゲームを楽しもうとするからじゃないかな?」っと苦笑いで白峯さんも図星のような顔をする。
「とりあえず、何だけどそれより先にログインしていても問題はないのかしら?」
「問題ねえだろう。先にリサーチをするのもいいかもしれねえな」
「実は私も昨日ログインしたばかりなんだ。先に行って確り行動できるようにって理沙が…」
っと思ったよりやる気なのか、板橋はやる気満々。朝田さんも思いの外、興味津々。その上、本条さんに関しては昨日のうちにログインしていたらしい。
そのあとのことを決めていたら、昼休みが終わるまで続き、そして夕飯を食べた俺は直ぐにログイン。宿で初期装備に切り替えた後、まだ時間があったからイズの工房に顔出して気持ちを落ち着かせる。
「ふう、落ち着く…」
「落ち着くのはいいけど…そろそろ時間じゃないかしら?」
そう落ち着いているとイズに指摘され、時間を見ると時間は7時45分
そろそろ集合場所に向かわなければ怪しまれるだろう。
席から立ちあがりイズ工房を後にしようとした時、工房の扉が開いた。外から来たのはクロムで、俺がいることに気づくと初期装備ということに頭を傾げながら問いかける
「サイト、何で初期装備なんだ?」
「そこは後でイズに聞いて、それと町で俺と会っても知らない感じでお願い」
「?ああ、わかった。」
そう言って俺はクロムの横を通り過ぎ、イズ工房を後にする。
「そうだ、イズ…俺西の森でとんでもない大楯使いを見つけたんだが…」
二人がクロムが見たという
イズの工房からしばらく歩き、初ログインする噴水広場へと向かった俺は辺りを見渡す。ここからログインする
「おっ!いた!いた!」
探していると聞き覚えのある声が聞こえ、顔を振り向くとそこのは既に集まっている4人の姿があった。
「これで5人目だな。さてと…俺はワタル」
「スギナミだ」
「僕はアキって呼んでね。太一は?」
「えっと、サ…サカタだ」
お互いにプレイヤーネームを名乗る中、明久…アキは小声で俺の名前を聞く。普通の声の音量で話すと誰かに盗み聞ぎされるかもしれないからという配慮だろう。
そんなアキの質問に俺はプレイヤーネームではなく。偽名を使い答える。
理由はサイトという名前はかなり知られているから。
俺の
俺達4人は髪色や瞳の色を変えていないが朝田さんは黒髪を水色に、瞳も青色とかなり変えていて、その俺の視線に気づいたのか目が合い、間を開けて口を開けた。
「…シノン…それがこの世界での私の名前。そのよろしくね。サカタくん」
「ああ、さて後この場にいないのは…」
「園部さんと本条さんだね…」
「でも本条さんって昨日ログインしていたらしいし、キャラメイクに時間掛かってるわけじゃあないだろ?」
「ふむ…彼女の性格から時間を忘れているということは限りなくないと思うのだが…」
「あっ!!みんないた!!」
今の時間は7:57分、約束の時間まであと少しでまだ来ない二人のことを考えていると、元気な女の子の声が聞こえてくる。
髪色をリアルの茶髪から赤色に変わって、その子は走って俺達の元へやってきた。
「えっと、名前は?」
「あ、私のことはソフィーって呼んで…あれ?楓ちゃんは?」
園部さん改めソフィーはきょろきょろと辺りを見渡し、本条さんを探すが見当たらないことで首を傾げる。
「本条さん、どうしたのかしら…リアルでトラブルとか…」
「それはないと思うよ。大体一時間前に〇INEで先に入ってるねって送ってきたし…」
「ってことは、本条はこの世界のどこかにいるってことか…」
ソフィーの話を考えるとそうなるだろう…いったいどこに行ってしまったのか…約束の8時は過ぎ、一向に来ない本条さん一度ログアウトも視野にいれたがここでスギナミが口を開ける。
「致し方ない。先に始めてしまおう」
「そうだな…ぱっぱと調べちまおう…っで組み合わせは…」
「なら、俺とアキ、スギナミとワタル、シノンとソフィーこの組み合わせでいいだろう」
ワタルがそう言うと俺は一歩前に出て取り仕切る。
6人なのでしっかりと割り振りかつこれなら問題もないだろう。
「異論はない、それとフレンド登録をしておくべきだと俺は思うのだが」
「え‘‘」
「そうだね、別々に行動するなら連絡取れるならものすごくいいし便利だもんね」
不味い…こればれるのでは?
こんなことなら偽名を使わず普通に単に名前が同じとかではぐらかした方がよかった。
そんな後悔を他所に着実にフレンド登録していくアキ達。しかし次第に困った顔をしはじめ…全員の視線が俺に向く。
「ねえ、サカタ…サカタだけこの周辺のプレイヤー欄に名前ないんだけど…」
「そ、そうなのか…それは奇妙だな…もしかしたら、バグかもしれない」
「まだ決めつけるには早くないかな?サカタくんからフレンド登録すればもしかしたらできるかもだよ?」
「……」
まずい…なんかどんどんと追い詰められている。
ここは…逃げるに限る!!
「あっ!」
ソフィーの驚いた声をする。俺は踵を返し全速力で広場から離れる。後ろからアキ達の声が聞こえるが全力無視、うまく町の路地なども使い完全に撒くとそのままフィールドへと駆け出した。