二年間剣の世界で生き延びた剣士はまたVRにのめりこむようです 作:ウィングゼロ
「っと、戻ってこれたみたいだな」
転移エフェクトが終えるとそこは地面に落ちていく前の巨木の前で、地面は何事もなかったかのように罅が入っていない。
「サイトくん、無事だったのね。いきなり地面に飲み込まれた時はどうなるかと思たけど…見た限り無事みたいね」
「…できれば無事だってメッセージで送ってくれてもよかったんじゃない?」
近くで待っていたイズとシノンが、俺が戻ってきたことで走って駆け寄ってくる。
イズもシノンもそこまで心配してなかったのか至って冷静で、シノンに対しては何も連絡が来なかったことに不服そうにジト目で俺を見つめる。
「仕方ないだろ?落ちた先にボスがいて、連絡は入れられなかったんだし」
「此処にボスがいたの!?もしかしなくても情報にないボスってことよね?」
「そうだろうな。取りあえず町に帰ろう。ボス戦もあってもう疲れたから、取りあえず俺は攻撃を捌くからシノンが攻撃してくれ」
そう言って俺を先頭に町への帰路へと付くのであった。
某掲示板にて
1:名無しの大楯使い ID:zGdAC4AG/
お前ら、新しいボスが見つかったぞ
2:名無しの片手剣使い ID:X4+EXn1Rt
マジか!?そこのところkwsk
3:名無しの槍使い ID:7H0paYvIB
この時期に新しいボスとかクロムは有能
4:名無しの大楯使い ID:zGdAC4AG/
俺じゃなくて、フレンドからの情報。南の渓谷地帯は知ってるよな?あそこでボスと遭遇したらしい
5:名無しの魔法使い ID:RF1/Tmzpq
クロムのフレンドか…まさかメイプルちゃんではないだろうな?
6:名無しの弓使い ID:JyufbQOYx
此処はメイプルちゃんのスレではないのでお帰りを
7:名無しの大楯使いID:zGdAC4AG/
メイプルではない。あの子はお金集めでパーティ組んで毒竜の迷宮行ってる。この情報を教えてくれたのはサイトの方
8:名無しの大剣使いID:tUQaK1KiJ
ほう?あの噂になってた。大剣使いか…今のところ話題がなかったから意外なところからの情報
9:名無しの弓使いID:JyufbQOYx
話題にはなってないけど、あのPSは健在だぞ。あっこの前地底湖で釣りしてるのも見た。
10:名無しの魔法使いID:RF1/Tmzpq
マジで?あのサイトが釣りしてるとか想像ができねえ
11:名無しの大楯使いID:zGdAC4AG/
意外にサイトは釣りしてるぞ。あの一時サービス停止の日も一緒に行動した時に釣りを提案してた。因みにスキル取るためにDEXを上げてるとか
12:名無しの槍使いID:7H0paYvIB
意外に釣り好きだった。っていうか釣りのスキルを取得しようとしてるってどういうこと!?あれってDEX20あればとれるだろ?まさかDEXはそれ以下だった?
13:名無しの片手剣使いID:X4+EXn1Rt
まさか、DEX0ってありうる?ちょっと待て、ってことはDEX0であの動きしていた?趣味の為にDEX上げただけなのに更に手先が器用になるってこと!?ウソダドンドコドン!
14:名無しの魔法使いID:RF1/Tmzpq
諦めろ。どちみちサイトもイベント優勝候補に入ってる強者だ。俺達には変わらないこと。というか話が脱線してる。ボスの情報詳しく。
15:名無しの大楯使いID:zGdAC4AG/
脱線してたな。あの渓谷にある巨木は知ってるな?あれの素材を入手した後、地面が割れて強制的にボス戦に突入したとのこと。ボスのHPはそれほどだがVITが物凄く高い上回復能力も備わってるとのこと。生半端な攻撃では持久戦で負けるって
16:名無しの槍使いID:7H0paYvIB
うわぁ…なんか運営の悪意を感じる。っていうかあも巨木の素材取れたの!?ドラグでも無理だったよな?
17:名無しの片手剣ID:X4+EXn1Rt
今は分からんが…つまりサイトはドラグよりSTRが高い可能性があるってことか…下手な防御力だとワンパンで沈むかもな
18:名無しの大楯使いID:zGdAC4AG/
どうやって、取ったかは不明。はぐらかされたから多分スキルを使ったのかもしれないてんまあ、きっと第一回イベントで使うだろうその時に判明するだろう
第一回イベント当日
町の噴水広場。そこには今回のイベントに参加するプレイヤーと観戦するプレイヤーで大勢集まっている。
「いよいよだな」
そう呟く俺。なんたってNWO始まって以来に大規模イベント。ゲーマーとして心躍らないわけがない。
「へへ、俺達も時間がある時にレベルアップしたんだぜ。いい線までは行けるだろう」
「僕もできるだけのことはしてきたよ…メイプルの装備が気になるけど」
「メイプル凄い。どこでそんな装備一式手に入れたの?」
「うん、ダンジョンで手に入れたんだ」
「ほう?ダンジョンでか…中々面白いことになっていたようだな」
横では初心者の装備から一新したアキ達の姿。きっと一生懸命に集めたのだろうが、俺はメイプルの装備が気になって仕方ない。
黒を強調する大楯と短刀に鎧…明らかに市販で手に入れた武具ではないのは見て分かった。
「ねえ、
「ああ、ユニーク装備かもしれない。まさか毒竜のところを攻略したのか?」
一体どうやって…幾らメイプルでも無理があるようなと目を細め観察するが。直ぐに視線をシノンに向ける。
シノンもこの1週間で一気に急成長した。殆ど付きっきりだったし装備も全てイズに作ってもらっている。
そして俺の名前を呼び捨てにしたのもどこか他人行儀だったのもあり、俺が呼び捨てでいいと言ってからは普通に自然体で話しかけるようになった。
「それでは、第一回イベント!バトルロワイヤルを開始します!」
開始を宣言すると、周りのプレイヤーが一気に歓声で湧き出す。
「それでは、もう一度改めてルールを説明します!制限時間は三時間。ステージは新たに作られたイベント専用マップです!倒したプレイヤーの数と倒された回数、それに被ダメージと与ダメージ。この四つの項目からポイントを算出し、順位を出します!さらに上位十名には記念品が贈られます!頑張って下さい!」
説明アナウンスが聞こえる中、暗黒のデメリットは問題ないだろうと思う中遂にカウントダウンが始まる。
「サイト、負けないからね」
「言ってろ。一週間の
「私もがんばちゃうんだから!」
「言っとくが手加減なんかしねえぞ」
「いいだろう。この俺も存分に力を披露してやろう」
「腕がなるわ」
「えへへ、負けないよ」
アキが俺にそう言うとそれぞれ意気込みを述べた後、俺達は一気にイベント専用ステージに転移しイベントが始まった。
サイト
Lv45
HP 290/290 〈+250〉
MP 72/72 〈+60〉
【STR 100 〈+62〉=162】
【VIT 60 <+23>=83】
【AGI 60 <+55>=115】
【DEX 15】
【INT 0】
装備
頭 【空欄】
体 【放浪者の服・Ⅸ】
右手【バスタードソード・Ⅷ】
左手【バスタードソード・Ⅷ】
足 【放浪者のズボン・Ⅶ】
靴 【疾風の靴】
装飾品 【騎士の誓い】
【フォレストクインビーの指輪】
【ドラゴンリング】
スキル
【大剣の心得Ⅷ】【武器防御】 【暗黒】【バトルヒーリング】【武器破壊】【HP増加中】【MP強化小】【パワーストライク】【毒無効】【麻痺耐性中】【スタン耐性中】【ノックバック無効】【暗視】